🧪 検証

City Traders Imperium(CTI)の期待値は?|1-Step と 2-Step を1年シミュレーションすると2-Step が上【2026年9月】

公開日: 2026/9/27

※ ルールと価格は2026年9月27日に City Traders Imperium(CTI)の公式サイトと公式ヘルプセンターで確認しました。価格は定価(ドル建て)です。

結論

  • 1回1%以上なら 2-Step が上です。1回1%・実力「中」で、2-Step は1年 +$19,007、1-Step は +$12,854 でした。
  • 1-Step が勝つのは 1回0.5%のときだけです(実力「中」で +$5,865 対 +$4,991)。小さく張るなら、目標8%の1ステップの速さが効きます。
  • 1-Step の弱点は、最大損失が5%しかなく、しかも最高残高に追従することです。1回1%・実力「中」でも1年で平均14回ほど買い直していて、参加費が $6,365 かかっています(2-Step は $1,616)。
  • 2-Step は最大損失10%が動かず、日次5%も1日2.5%で止めれば当たりません。張るほど器の広さが効いてきます。
  • 実力ゼロ(勝率50%)では、1回1.5%の 2-Step が +$56 でほぼトントンになるほかは、どれもマイナスです。参加費の返金がないので、実力がなければ買い直しの分だけ負けます。

City Traders Imperium のプラン($100K 相当)

1-Step Challenge2-Step Challenge
価格($100K・定価)$449$549
目標8%10%→5%
日次損失なし5%(当日の開始残高 − 初期残高の5%)
最大損失5%(最高残高に追従・上限なし)10%(静的)
出金後の最大損失(最高残高 − 直近の出金額)− 5%動かない
最低日数0.5%以上の利益日×3各フェーズで0.5%以上の利益日×3
一貫性なしなし
分配80%(VIP で90%・100%)80%(VIP で90%・100%)
参加費の返金なしなし
初回の出金利益日7日+純利益2%(または$100の高いほう)でいつでも同左
2回目以降の出金毎月の最終5日間(利益が累計10%に届けばその時点でも可)同左
失格後の買い直し15%割引15%割引
EA市販EA・マーチンゲールも可自作EAのみ・マーチンゲール不可

「利益日」は、その日に決済した取引の合計が初期残高の0.5%以上だった日です。$100K なら $500 以上の確定利益が必要です。

1-Step の最大損失は「最高残高 − 5%」です。残高が $104,000 まで伸びると、失格ラインは $99,000 に上がります。出金すると、その額だけ最高残高から引いて計算し直します。公式の例では、$104,000 で $3,000 を出金すると、ラインは $96,000 になります。つまり出金しても余裕は5%のまま減りませんが、5%より広がることもありません。

CTI は「残高ベースのドローダウン」をうたっています。ラインの位置は確定残高で決まります。ただし公式ヘルプには、含み損を含めた残高がラインを割ると失格と書かれています。含み損を抱えていれば失格しない、という意味ではありません。

シミュレーションの前提

固定したもの

  • 1年(250営業日)・1日最大3トレード・利確と損切りは1:1
  • 1日の損失は全プラン共通で初期残高の2.5%まで(次に負けたら2.5%を超える日は、その日はそれ以上張らない)
  • 1回のリスク・含み損・1日の損失は、どれも3%を超えない
  • ロットは初期残高の r% で固定、ポジションは1つずつ
  • コストは1トレードあたりリスクの5%(勝ちは+0.95R、負けは−1.05R)。ドル円ならコスト往復1.5pipsで損切り・利確30pips、2pipsで40pipsに当たる
  • 失格したら同じプランを定価で買い直す、スケーリングなし、年末に口座に残った利益は数えない
  • 出金は、初回が「利益日7日+純利益2%」を満たした日、2回目以降は営業日21日(約1か月)ごと
  • 各条件2万回

動かしたもの

  • プラン
  • 実力:勝率 50%(ゼロ)/52%(小)/55%(中)/58%(強)
  • 1回のリスク r(0.5%・1.0%・1.5%)
  • 出金のときに口座へ残す利益の量(プランごとに一番いい量を選んだ)

このモデルに入れていないもの

  • 1-Step の追従の細かさ:CTI は取引を決済するたびに最高残高を更新しますが、モデルは1日の終わりの残高で更新します。モデルのほうが少し甘くなります。
  • 1-Step の出金:出金のたびに利益を全額出し、ラインを初期残高の95%に戻しています。公式の式と同じになるのは、出金する日の残高が最高残高と同じときです。
  • 2回目以降の出金の条件:モデルは毎回「利益日7日」を求めています。公式では7日が必要なのは初回だけなので、モデルは少し厳しめです。1回1%では差はほとんど出ませんが、1回0.5%の 1-Step は実際より低めに出ています。
  • 利益が累計10%に届いたときの月途中の出金、VIP(分配90%・100%、週1回・いつでもの出金)、スケーリング
  • 買い直しの15%割引(モデルは毎回定価です)
  • 期間限定のクーポン(2026年9月27日時点で SINCE2018 が15%OFF・9月30日まで)
  • 損切りを60秒以内に置くルール、ギャンブル的な取引や一方向の賭けに対する裁量の制限(1トレードアイデア1%上限などが課されることがある)

期待値の計算式

1トレードの期待値

利確と損切りが1:1で、コストを1トレードあたりリスクの5%(0.05R)とすると、勝ったときは +0.95R、負けたときは −1.05R です。勝率を p とすると、

1トレードの期待値 = p × 0.95R − (1 − p) × 1.05R = (2p − 1.05) × R

実力勝率 p1トレードの期待値
ゼロ50%−0.05R
小52%−0.01R
中55%+0.05R
強58%+0.11R

1年間の期待値

1年間の期待値 = 1年間に受け取る報酬の平均 − 払った参加費の平均

  • 受け取る報酬 = 出金額 × 分配率(80%)
  • 払った参加費 = 参加費 × 1年間に買った回数(失格するたびに買い直す)
  • CTI には参加費の返金がないので、「戻ってくる参加費」はゼロです

損は「参加費 × 買った回数」で打ち止めになるのに、合格した口座からの報酬には上限がありません。この3つの平均は式では出せないので、ルールどおりに1年間の取引を2万回まわして平均を取りました(モンテカルロ法)。

ドル円での具体例(1ドル=150.000円)

コスト0.05R は、ドル円のスプレッドと手数料を往復1.5pipsとして、損切り・利確を30pipsにした張り方に当たります。$100K の口座で1回のリスク1%($1,000)なら、1pipの価値は1ロットで約$6.667なので、ロット数は $1,000 ÷(30pips × $6.667)= 5ロットです。勝てば手取り +$950、負ければ −$1,050 になります。コスト2pipsなら損切り・利確40pips・3.75ロットで同じ重さです。損切りを狭くするほどコストは重くなります。詳しくは4社比較の記事に書いています。

1回0.5%:1年間の手取り−参加費の平均

実力1-Step2-Step
ゼロ−$3,525−$1,539
小−$1,388−$535
中+$5,865+$4,991
強+$19,764+$17,945

1回1.0%

実力1-Step2-Step
ゼロ−$4,902−$1,495
小+$325+$3,050
中+$12,854+$19,007
強+$32,844+$46,409

1回1.5%

1回1.5%だと、1回負けた時点で次に負けると2.5%を超えるので、その日はそこで止まります。

実力1-Step2-Step
ゼロ−$5,930+$56
小−$520+$6,369
中+$11,738+$24,587
強+$30,314+$54,510

差がつく理由

プラン効いている要素
1-Step目標8%は1ステップとして低く、日次損失もない。ただし最大損失5%が最高残高に追従するので、少し勝ったあとに負けが続くと失格する。目標8% ÷ 最大損失5% = 1.6倍と、器に対して目標が重い
2-Step2段階だが、最大損失10%が静的で出金しても動かない。日次5%は1日2.5%で止めれば当たらない。目標10% ÷ 最大損失10% = 1.0倍

1回1%・実力「中」の中身を比べると、差がはっきりします。1-Step は1年で平均 $6,365 の参加費を払っていて、$449 で割ると約14回の購入です。2-Step は $1,616 で、約3回です。1-Step はファンドに着くのは早いものの、5%の追従ラインで何度も落ちて、そのたびに買い直しています。

1-Step の出金は、利益を出すたびに余裕が5%に戻る仕組みです。利益をためても余裕は広がらないので、口座に利益を残す意味はありません。モデルでも、全額出すのが一番良い結果でした。

2-Step は、張るほど差が開きます。1回1.5%・実力「中」では 2-Step が +$24,587 と、1-Step の約2倍です。10%の静的な余裕があると、大きく張っても一度の連敗で落ちにくいからです。

どれを買うか

あなたの状況おすすめ
1回1%前後を張る2-Step
1回0.5%以下で小さく張る1-Step(差は小さい)
市販EAやマーチンゲールを回したい1-Step(2-Step は自作EAのみ・マーチン不可)
最高残高に追従するラインが苦手2-Step
実力がまだないどちらも買わない(返金がないので、買い直しの分だけ負ける)

市販EAを使うなら、CTI では 1-Step しか選べません。そのときは1回のリスクを小さくするほうが、追従する5%のラインに当たりにくくなります。

よくある質問

Q. City Traders Imperium の期待値はプラスですか?

実力しだいです。勝率55%(1トレードの期待値 +0.05R)なら、1回1%で 2-Step が1年 +$19,007、1-Step が +$12,854 でした。勝率50%では、1回1.5%の 2-Step(+$56)を除いてマイナスです。プランを選んでも勝ちが生まれるわけではありません。

Q. CTI の参加費は返金されますか?

されません。返金ポリシーでは、取引を1回でもしたあとは返金しないと書かれています。未取引なら購入から7日以内に申請できます。失格したときの買い直しは15%割引になります。なお、報酬の合計が払った参加費以下のときは、報酬をカードへの返金として処理すると公式ヘルプにあります。

Q. CTI の出金はいつからできますか?

初回は、0.5%以上の利益日が7日あり、純利益が2%(または$100の高いほう)以上あれば、いつでも申請できます。2回目以降は毎月の最終5日間です。利益が累計10%に届いたときは、月末を待たずに申請できます。VIP の Bronze で週1回、Silver でいつでも出金できるようになります。申請の審査は最大2営業日、その後の送金は1営業日です。

Q. 1-Step のトレーリングドローダウンは出金するとどうなりますか?

失格ラインは「(最高残高 − 直近の出金額)− 初期残高の5%」です。出金した分だけ最高残高から引くので、出金でラインに近づくことはありません。そのかわり、余裕が5%より広がることもありません。

Q. 残高ベースなら含み損では失格しませんか?

失格します。ラインの位置は確定残高で決まりますが、公式ヘルプには含み損を含めた残高がラインを割ると失格と書かれています。含み損を抱えたまま放置する取引は、一方向の賭けとして裁量の対象にもなります。

Q. 自分の条件で回したい

この記事の設定ファイルとシミュレーションのスクリプトを公開しています。勝率・ロット・価格を変えて回せます(Python と numba が必要です)。

関連

出典: City Traders Imperium「1-Step Challenge」「2-Step Challenge」「Refund Policy」、ヘルプセンター「1-Step Challenge」「2-Step Challenge」「Maximum Trailing Drawdown」「Max Daily Drawdown」「How Do I Request a Payout?」。いずれも2026年9月27日確認。

この記事を書いた人

ホソノP |プロップファーム攻略の人

自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。

プロフィールと出金実績X @hosono_p

📚あわせて読みたい

🧪

The5ersサマープランの期待値は?|$100Kが$149の激安プラン、ただし出金上限$2,000で「安いけど伸びない」【2026年9月】

The5ersの期間限定「サマープラン」(1-Step $249、2-Step $100K $149〜、$200K $249〜)の価格とルールを2026年9月30日に公式ページで確認し、1年間の期待値をモンテカルロで計算しました。損失枠あたりの価格は通常のHigh Stakesの3分の1以下で、実力ゼロでも損が小さい。一方で出金上限$2,000とファンド口座の一貫性50%が効いて、実力がある人ほど通常プランに大きく負けます。どのプランを買うべきか、口座数の上限、コピーの扱いまで。

検証2026/9/30
🧪

【2026年9月】FundedNext FuturesはRR何倍が得か?|損益比だけ動かして1年シミュレーション、RR2以上は一貫性40%で損をする

FundedNext Futures の4プラン(Flex・Legacy・Rapid Pro・Rapid Daily)で、実力(1トレードの期待値)を固定したまま RR(損益比)だけを 1:0.5〜1:3 に動かし、1年間の期待値をモンテカルロで比べました。Flex・Legacy・Rapid Pro は RR 1:1 以下が有利で、RR 1:2 以上は一貫性40%ルールで目標が実質的に上がって損をします。例外は一貫性のない Rapid Daily。負けが大きすぎる取引を対象にした矯正プログラム、10秒ルール、狭いブラケットの禁止も2026年9月29日に公式ヘルプで確認。

検証2026/9/29
🧪

FTMO と FundedElite はどっちを買うべきか|同じ前提で5プランを1年シミュレーションすると FTMO 1-Step が1位、FundedElite は Lite が健闘【2026年9月】

FTMO(2-Step / 1-Step)と FundedElite(2-Step / 2-Step Lite / 1-Step)を、公式ルールどおりに1年間のモンテカルロで比較。1回のリスク0.5%・1%・1.5%、勝率50〜58%での期待値と、EA の可否・返金・無料リトライ・クーポンの違いをまとめました。

検証2026/9/28
🧪

Alpha Capitalの期待値は?|Alpha One と Alpha Pro を1年シミュレーションすると Pro 10% が1位【2026年9月】

Alpha Capital Group の Alpha One(6%・10%)と Alpha Pro 10%(On-Demand・隔週)を公式ルールどおりに1年間のモンテカルロで計算。1回のリスク0.5%・1%・1.5%、勝率50〜58%での年間の手取りと、Alpha One の追従する最大損失・支払い方式で決まる一貫性ルール・返金なし・Max Risk Rule を解説。

検証2026/9/27
🧪

Blueberry Fundedの期待値は?|Prime・1-Step・Flex 1-Step・Instant Eliteを1年シミュレーションすると、実力があれば Instant Elite が1位、実力ゼロでは最大の赤字【2026年9月】

Blueberry Funded の Prime 2-Step・1-Step・Flex 1-Step・Instant Elite を公式ルールどおりに1年間のモンテカルロで計算。1回のリスク0.5%・1%・1.5%、勝率50〜58%での年間の手取りと、1トレードアイデアのリスク上限(Flex 1%・1-Step と Instant 1.5%)、Instant Elite の追従型の最大損失を解説。

検証2026/9/27
🧪

BrightFundedの期待値は?|1-Step・2-Step Bright・2-Step Classic を1年シミュレーションすると、2ステップの2本が1-Step のほぼ2倍【2026年9月】

BrightFunded の 1-Step・2-Step Bright・2-Step Classic($100K)を公式ルールどおりに1年間のモンテカルロで計算。1回のリスク0.5%・1%・1.5%、勝率50〜58%での年間の手取りと、1-Step の追従する最大損失、参加費の返金なし、初回出金まで30日といった BrightFunded の特徴がどう効くかを解説。

検証2026/9/27