FTMO・The5ers・Fintokei・Hantec の期待値比較|1日の損失を2.5%で止めて7プランを1年まわすと、FTMO 1-Step が1位【2026年9月】
📢 広告・アフィリエイト開示:本記事には prop-memo.com の提携リンク(🎁 Fintokei / The5ers)が含まれます。シミュレーションの前提と数字は、提携の有無に関係なく同じ条件で計算しています。
※ ルールと価格は2026年9月27日に各社の公式サイト・ヘルプで確認しました。FTMO はユーロ建て(1ユーロ=1.146ドルで換算)、Fintokei は円建てです。口座サイズの違いは「口座に対する割合」でそろえ、$100K 相当の金額で表示しています。
結論
- 1日の損失を2.5%で止める運用なら、FTMO 1-Step がどのロットでも1位です。1回1%・実力「中」で1年 +$29,498 でした。
- 2位グループは Fintokei と FTMO 2-Step で、ほぼ横並びです(同じ条件で +$21,609 / +$20,306)。The5ers Classic がそのすぐ後ろに続きます。
- FTMO 1-Step が強いのは、1ステップ・分配90%・最低取引日数なしに加えて、報酬を出すたびに新しい口座になり、最大損失の余裕が10%に戻るからです。弱点の日次3%は、1日2.5%で止めれば当たりません。
- Hantec はどのロットでも下位でした。Enhanced は初回出金で最大損失のラインが初期残高に上がり、Endurance は目標が3段階あるうえ日次4%です。
- 実力ゼロ(勝率50%)でプラスになるのは、1回1.5%の FTMO 1-Step・Fintokei など一部だけで、しかも薄いプラスです。プランの選び方で勝ちが生まれるわけではありません。
7プランのルール($100K 相当)
| FTMO 2-Step | FTMO 1-Step | The5ers Classic | The5ers New | Fintokei | Hantec Enhanced | Hantec Endurance | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 価格 | €540($619) | €499($572) | $455 | $405 | ¥109,800(2,000万円・0.549%) | $599 | $299 |
| 目標 | 10%→5% | 10% | 8%→5% | 10%→5% | 8%→6% | 10%→5% | 6%×3 |
| 日次損失 | 5% | 3% | 4% | 4% | 5% | 5% | 4% |
| 最大損失 | 10% | 10%(日末の最高残高に追従) | 8% | 8% | 10% | 10% | 8% |
| 出金後の最大損失 | 動かない | 新口座で初期の90%に戻る | 動かない | 動かない | 動かない | 初期残高に上がる | 動かない |
| 最低日数 | 4取引日 | なし | 0.5%以上の利益日×3 | 同左 | 3取引日 | 0.5%以上の利益日×3 | 3取引日 |
| 分配 | 80% | 90% | 80% | 80% | 80% | 80% | 80% |
| 参加費の返金 | 初回報酬で100% | なし | 10%+20%はクレジット、70%はファンドで口座に加算 | 同左 | スケーリング道場の白帯(取引20日+報酬2回)で同額 | なし | なし |
| 出金の上限 | なし | なし | 1回$4,000(最低$500) | 同左 | なし | なし | なし |
The5ers の返金は3つに分かれています。ステップ1通過で10%、ステップ2通過で20%が、次のチャレンジの購入にだけ使えるクレジットになります。ファンドに着くと、残りの70%が口座の残高に加算されます。シミュレーションでは、クレジットは買い直しの代金に充て、70%は口座の残高に足しています。
Fintokei は「スケーリング道場」(2026年6月3日開始)の最初の段位「白帯」で、取引日数20日と報酬2回を満たすと、購入時と同額の契約金を受け取れます(サポートに申請)。シミュレーションでは、ファンド口座で20日以上取引して2回目の報酬を受けたときに参加費が戻る形にしています。
シミュレーションの前提
固定したもの
- 1年(250営業日)・1日最大3トレード・利確と損切りは1:1
- 1日の損失は全プラン共通で初期残高の2.5%まで(次に負けたら2.5%を超える日は、その日はそれ以上張らない)
- 1回のリスク・含み損・1日の損失は、どれも3%を超えない(各社の3%系のルールには当たらない前提)
- ロットは初期残高の r% で固定、ポジションは1つずつ
- コストは1トレードあたりリスクの5%(勝ちは+0.95R、負けは−1.05R)。ドル円ならコスト往復1.5pipsで損切り・利確30pips、2pipsで40pipsに当たる
- 失格したら同じプランを買い直す、スケーリングなし、出金は14日ごと、年末に口座に残った利益は数えない
- 各条件2万回
動かしたもの
- プラン
- 実力:勝率 50%(ゼロ)/52%(小)/55%(中)/58%(強)
- 1回のリスク r(0.5%・1.0%・1.5%)
- 出金のときに口座へ残す利益の量(プランごとに一番いい量を選んだ)
期待値の計算式
1トレードの期待値
利確と損切りが1:1で、コストを1トレードあたりリスクの5%(0.05R)とすると、勝ったときは +0.95R、負けたときは −1.05R です。勝率を p とすると、
1トレードの期待値 = p × 0.95R − (1 − p) × 1.05R = (2p − 1.05) × R
| 実力 | 勝率 p | 1トレードの期待値 |
|---|---|---|
| ゼロ | 50% | −0.05R |
| 小 | 52% | −0.01R |
| 中 | 55% | +0.05R |
| 強 | 58% | +0.11R |
「小」でも、1トレード単位ではわずかにマイナスです。それでもプランによってプラスになるのは、次のプロップの仕組みがあるからです。
1年間の期待値
1年間の期待値 = 1年間に受け取る報酬の平均 + 戻ってくる参加費の平均 − 払った参加費の平均
- 受け取る報酬 = 出金額 × 分配率(80%、FTMO 1-Step は90%)。The5ers は1回$4,000が上限
- 戻ってくる参加費:FTMO 2-Step は初回の報酬で全額、Fintokei は道場の白帯(2回目の報酬)で同額、The5ers は一部
- 払った参加費 = 参加費 × 1年間に買った回数(失格するたびに買い直す)
損は「参加費 × 買った回数」で打ち止めになるのに、合格した口座からの報酬には上限がありません(The5ers を除く)。この形なので、1トレードの期待値がわずかにマイナスでも、1年間ではプラスになるプランが出てきます。
この3つの平均は式では出せないので、ルールどおりに1年間の取引を2万回まわして平均を取りました(モンテカルロ法)。
計算が合っているかは、別に書いたプログラムで確かめました。 各社のルールを一から書き直した検証用の Python(乱数も別)で、1回1%と1.5%の56通りを各3,000回まわしたところ、どの数字も誤差の範囲で一致しました。あわせて、全トレードで「1日の損失が2.5%を超えない」「1回のリスクが3%を超えない」「失格ラインを割った口座が残らない」「The5ers の出金上限を超えない」ことと、1トレードの平均が式 (2p − 1.05)R と一致することも確かめています(検証スクリプト)。
ドル円での具体例(1ドル=150.000円)
この記事のモデルは「利確と損切りが同じ幅で、コストはリスクの5%(0.05R)」です。ドル円のスプレッドと手数料を往復 1.5〜2pips とすると、次の張り方と同じ重さになります。
| コスト(往復) | 損切り | 利確 | コスト ÷ 損切り |
|---|---|---|---|
| 1.5pips | 30pips | 30pips | 5%(0.05R) |
| 2.0pips | 40pips | 40pips | 5%(0.05R) |
$100K の口座で、1回のリスク1%のときの中身です。1ロット=10万通貨、1pip=0.01円とします。
| 項目 | 損切り・利確 30pips(コスト1.5pips) | 損切り・利確 40pips(コスト2pips) |
|---|---|---|
| 1pipの価値(1ロット) | 100,000 × 0.01円 ÷ 150.000 = $6.667 | 同じ |
| 1回のリスク(R) | $100,000 × 1% = $1,000 | 同じ |
| ロット数 | $1,000 ÷(30pips × $6.667)= 5ロット | $1,000 ÷(40pips × $6.667)= 3.75ロット |
| 利確したとき | +30pips × 5ロット = +$1,000 | +40pips × 3.75ロット = +$1,000 |
| コスト | 1.5pips × 5ロット × $6.667 = $50 | 2pips × 3.75ロット × $6.667 = $50 |
| 勝ったとき(手取り) | +$950(実質 +28.5pips) | +$950(実質 +38pips) |
| 負けたとき | −$1,050(実質 −31.5pips) | −$1,050(実質 −42pips) |
| 1トレードの期待値(勝率55%) | 0.55 × $950 − 0.45 × $1,050 = +$50 | 同じ |
| 1日の損失の上限(2.5%) | $2,500。2連敗(−$2,100)でその日は止める | 同じ |
デイトレードで30〜50pipsを狙う場合の、ロット数と実効レバレッジです(1回のリスク1%・$100K)。
| 損切り・利確 | ロット数(取引額) | 実効レバレッジ | コスト2pipsのときのコスト |
|---|---|---|---|
| 30pips | 5ロット($50万) | 5倍 | 0.067R(この記事の前提よりやや重い) |
| 40pips | 3.75ロット($37.5万) | 3.75倍 | 0.05R(この記事の前提と同じ) |
| 50pips | 3ロット($30万) | 3倍 | 0.04R(この記事の前提より軽い) |
1回1.5%でも30pipsで7.5倍で、極端なハイレバにはなりません。この記事の数字は「デイトレで30〜50pipsを狙い、1回1%前後を張る」くらいの取引を想定しています。
1回のリスクを変えたときの、ロット数とコストです(損切り30pips・コスト1.5pipsの場合)。
| 1回のリスク | ロット数 | コスト($100K) | コスト(口座比) |
|---|---|---|---|
| 0.5% | 2.5ロット | $25 | 0.025% |
| 1.0% | 5ロット | $50 | 0.05% |
| 1.5% | 7.5ロット | $75 | 0.075% |
損切りを狭くすると、同じコストでも重くなります。 コスト2pipsで損切り・利確20pipsなら、コストはリスクの10%(0.10R)です。1トレードの期待値は (2p − 1.10) × R になり、勝率55%でちょうどトントン、この記事の「中」の実力でもプロップの期待値は大きく下がります。スキャルピングのように幅が狭い手法ほど、コストで削られます。
円建ての Fintokei(2,000万円)なら、1%は20万円です。ドル円の1pipは1ロット1,000円なので、損切り30pipsなら 200,000円 ÷(30pips × 1,000円)= 約6.7ロットになります。
A. 1回0.5%:1年間の手取り−参加費の平均
| 実力 | FTMO 2-Step | FTMO 1-Step | The5ers Classic | The5ers New | Fintokei | Hantec Enhanced | Hantec Endurance |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ゼロ | −$1,678 | −$1,562 | −$1,461 | −$1,319 | −$1,481 | −$1,718 | −$1,091 |
| 小 | −$346 | +$917 | +$3 | −$203 | −$98 | −$975 | −$356 |
| 中 | +$6,375 | +$10,810 | +$6,835 | +$5,716 | +$7,002 | +$2,506 | +$4,522 |
| 強 | +$20,810 | +$27,695 | +$20,139 | +$18,609 | +$21,619 | +$13,660 | +$17,730 |
B. 1回1.0%
| 実力 | FTMO 2-Step | FTMO 1-Step | The5ers Classic | The5ers New | Fintokei | Hantec Enhanced | Hantec Endurance |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ゼロ | −$1,549 | +$791 | −$926 | −$1,154 | −$996 | −$2,857 | −$1,358 |
| 小 | +$3,519 | +$8,586 | +$4,137 | +$3,112 | +$4,363 | −$274 | +$1,933 |
| 中 | +$20,306 | +$29,498 | +$19,793 | +$17,597 | +$21,609 | +$11,446 | +$15,042 |
| 強 | +$48,239 | +$60,493 | +$43,264 | +$41,097 | +$49,570 | +$37,656 | +$41,592 |
C. 1回1.5%
1回1.5%だと、1回負けた時点で次に負けると2.5%を超えるので、その日はそこで止まります。
| 実力 | FTMO 2-Step | FTMO 1-Step | The5ers Classic | The5ers New | Fintokei | Hantec Enhanced | Hantec Endurance |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ゼロ | +$386 | +$5,358 | +$731 | +$123 | +$1,405 | −$2,484 | −$466 |
| 小 | +$7,285 | +$15,255 | +$7,080 | +$5,644 | +$8,678 | +$1,207 | +$4,168 |
| 中 | +$26,199 | +$38,762 | +$23,534 | +$21,010 | +$28,146 | +$15,376 | +$18,535 |
| 強 | +$56,392 | +$72,543 | +$45,607 | +$43,212 | +$58,525 | +$44,444 | +$47,461 |
差がつく理由
| プラン | 効いている要素 |
|---|---|
| FTMO 1-Step | 1ステップ・分配90%・最低日数なし。報酬のたびに新口座になり、最大損失の余裕が10%に戻る。日次3%は1日2.5%で止めれば当たらない |
| FTMO 2-Step | 初回報酬で参加費が100%戻る。出金しても最大損失が動かない |
| Fintokei | 参加費が口座比で安い(0.549%)うえ、道場の白帯で同額が戻る。目標が 8%→6% |
| The5ers | 参加費が安く、返金も一部ある。日次4%と出金上限$4,000が、大きく張るほど効いてくる |
| Hantec Enhanced | 初回出金で最大損失が初期残高に上がる。利益を10〜16%ためてから出金しないと成績が落ちる |
| Hantec Endurance | 価格は最安だが、目標が3段階で日次4% |
FTMO 1-Step の最大損失は、日末の最高残高に追従して上がっていきます(上限なし)。それでも強いのは、14日ごとに報酬を出すと口座が新しくなり、ラインが初期残高の90%に戻るからです。報酬は口座に残せない(全額出す)決まりなので、利益をためて器を広げることはできませんが、そのぶん毎回まっさらな10%の余裕で再スタートできます。
Hantec Enhanced の出金後のルールについては、FTMO と Hantec の比較記事で詳しく書いています。
どれを買うか
| あなたの状況 | おすすめ |
|---|---|
| 1日の損失を2.5%で止められる | FTMO 1-Step |
| 1日に大きく負ける日がある・日次で止めるのが苦手 | Fintokei か FTMO 2-Step(日次5%の余裕がある) |
| 円で入金・出金したい | Fintokei(円建て・日本語サポート) |
| 大勝ちの日が多い手法 | FTMO 1-Step のベストデイ50%に注意(Fintokei・FTMO 2-Step は一貫性ルールなし) |
| Hantec を使うなら | Endurance(出金しても最大損失が動かない) |
FTMO 1-Step は「一番良い日が、プラスの日の合計の50%以下」でないと合格・報酬を受けられません。1日で大きく取る手法だと、ここで待たされます。シミュレーションは利確と損切りが1:1の均一な勝ち負けなので、この影響は小さく出ています。
1社に全部を載せるより、上位の数社に分けて持つほうが、どこか1社のルール変更や裁量判断に巻き込まれたときの影響を小さくできます。
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よくある質問
Q. なぜ1日の損失を2.5%で止める前提にしたのですか?
プランごとに日次損失の上限が3%〜5%と違うので、それぞれの上限まで張らせると「日次の広いプランほど大きく張れる」比較になってしまうからです。全プラン共通で2.5%に止めると、一番厳しい FTMO 1-Step(3%)でも日次に当たらず、同じ張り方で比べられます。実際の運用でも、日次損失の手前で止める仕組み(EA の日次ガードなど)を入れるのが普通です。
Q. Fintokei は円建てですが、どうやって比べたのですか?
参加費を「口座サイズに対する割合」にそろえました。サファイヤ(2,000万円)の ¥109,800 は口座の0.549%なので、$100K 相当なら$549 として計算しています。目標や損失の上限もすべて割合なので、そのまま比べられます。
Q. Fintokei の参加費は本当に戻ってきますか?
スケーリング道場(2026年6月3日開始)の白帯の条件、取引日数20日と報酬2回を満たすと、購入時と同額の契約金を受け取れます。受け取りはサポートへの申請です。制限ルールが適用されている人も白帯の契約金は受け取れる、と公式に書かれています。
Q. The5ers の返金はどう扱いましたか?
ステップ1通過の10%とステップ2通過の20%は、次にチャレンジを買うときにだけ使えるクレジットです。シミュレーションでは、失格して買い直すときの代金に充てています。ファンドに着いたときの70%は口座の残高に足しました。クレジットで買った分は、次の70%の返金の対象になりませんが、その細かい扱いまでは入れていません。
Q. 実力ゼロでもプラスになるプランがあるのはなぜ?
損は参加費で打ち止めなのに、合格した口座からの報酬は上に伸びるからです。FTMO 1-Step は報酬のたびに余裕が10%に戻り、FTMO 2-Step と Fintokei は合格した口座の参加費が戻ります。ただしどれも薄いプラスで、コストが少し増えればマイナスになります。
Q. 自分の条件で回したい
シミュレーションのスクリプトと、結果を別の実装で確かめる検証スクリプトを公開しています。勝率・ロット・コスト・1日の損失上限を変えて回せます(Python と numba が必要です)。
関連
出典: FTMO「Trading Objectives」「Comparison Table」、The5ers「High Stakes」「General rules for the High Stakes program」、Fintokei「チャレンジプラン」「スケーリング道場」、Hantec Trader ヘルプ(Challenge Types)。いずれも2026年9月27日確認。
この記事を書いた人
ホソノP |プロップファーム攻略の人
自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。