🤖 EA・自動売買

先物プロップで自動売買する方法|NinjaTrader・TradingView・APIの3通りと、FTMO Futures で bot を動かすまでの手順【2026年9月】

公開日: 2026/9/25

※ 各社のルールは2026年9月21〜25日に公式ヘルプで確認した内容です(詳細は先物プロップ28社の自動売買ルール総点検)。手順の節は、当サイト運営者が2026年9月に FTMO Futures の評価口座で実際に行った作業です。口座番号と戦略の中身は載せていません。

📢 広告・アフィリエイト開示:当サイトは先物系ファームの提携リンクを保有していません。本記事のリンクは公式サイトへの通常リンクです。

TL;DR

  • 先物プロップには MT4/MT5 がない。EA はそのままでは動かないので、NinjaTrader(NinjaScript)・TradingView+中継サービス・API のどれかで作り直す
  • いちばん素直なのは NinjaTrader。口座に直接つながり、PC か VPS で動かしっぱなしにできる。言語は C#
  • ファームは「自動売買を明文で許可」かつ「VPS を明文で許可」で選ぶ。両方そろうのは FTMO Futures と FundedNext Futures
  • Topstep は bot 可だが API 経由・自宅 PC 限定・ライブ口座では不可。Apex は2026年3月から自動売買禁止
  • コードで詰まるのは 足の時刻・タイムゾーン・強制決済の時刻・限月の切り替えの4つ

仕組み:先物プロップの口座はどこにつながっているか

FX プロップは「ファームが用意した MT5 サーバー」にログインします。先物プロップは違い、ファームが Tradovate・Rithmic などの接続に口座を作り、トレーダーはその接続に対応したプラットフォームから発注します。

接続主なファーム対応プラットフォーム(自動売買に使うもの)
Tradovate / CQGFTMO Futures・FundedNext Futures・MFFU・Tradeify・E8 Futures・Lucid Trading(CQG 口座)NinjaTrader、TradingView(自動化は中継サービス経由)
RithmicBulenox・Lucid Trading(Rithmic 口座)NinjaTrader(Bulenox)、Quantower、Sierra Chart、MultiCharts ほか
TopstepX(ProjectX)TopstepTopstepX API

自動売買ができるかは「ファームの規約」と「プラットフォームの機能」の両方で決まる、というのが FX との大きな違いです。

自動売買の3つの方式

方式動く場所言語向いている人注意
① NinjaTrader の NinjaScript自分の PC か VPS(NinjaTrader を起動しっぱなし)C#MT5 の EA を移植したい人。時間・価格の条件で売買する botPC・VPS が止まると bot も止まる
② TradingView のアラート+中継サービスTradingView のサーバー → 中継サービス(PickMyTrade・TradersPost など) → 口座Pine Scriptすでに Pine で戦略を書いている人TradingView はアラートを出すだけで、発注は中継サービスが担う。月額が二重にかかり、ファームによっては別料金(Bulenox は第三者 API 接続で月 $100)。中継サービスを使ってよいかはファームごとに確認が要る
③ API自分で書いたプログラムPython など自由仕組みを全部自分で持ちたい人Tradovate の API はプロップ口座では使えない(後述)。実質 Topstep の TopstepX API(月 $29、シム口座のみ)か、Bulenox の Rithmic 接続(月 $100)

Tradovate の API は、プロップの口座では使えません。Tradovate の公式ヘルプ「Tradovate API Access」(2026年9月16日更新)に「Prop firm and evaluation accounts are not eligible for API access」と明記されており、API を使うには残高 $1,000 以上の自己資金口座と月 $25 のアドオンが必要です。FTMO Futures や MFFU のような Tradovate 系のファームで「自分でプログラムを書いて発注する」は、この方式ではできません。

MT5 の EA を持っている人は ① がいちばん近いです。「この時間に建てて、この時間に閉じる」「SL は何ドル」という EA なら、ロジックはほぼそのまま C# に書き直せます。

方式ごとに使えるファーム

ファーム自動売買NinjaTraderTradingViewAPIVPS
FTMO Futures⭕ 明文で許可(自作前提)⭕⭕—⭕ 明文で許可
FundedNext Futures⭕ 明文で許可⭕⭕—⭕ ヘルプで許可(規約は IP 変更に事前承認が必要と書いており、IP は固定が安全)
MyFundedFutures⭕ 自分の設定の戦略なら可⭕⭕—記載なし
Lucid Trading⭕ 可⭕(CQG 口座)⭕(CQG 口座)—記載なし
Bulenox⭕ 自作のみ(市販・共有は不可)⭕(Rithmic)中継経由は月 $100同左記載なし
Topstep⭕ API 経由のみ——⭕ 月 $29・ライブ不可✕ 自宅 PC 限定
Apex✕ 2026年3月から禁止————

24時間動かすなら VPS に置くのが普通なので、VPS を明文で許可している FTMO Futures と FundedNext Futures が第一候補です。料金と期待値の比較はFTMO Futures の期待値・FundedNext Futures の期待値を参照してください。

手順:FTMO Futures で NinjaTrader の bot を動かすまで

当サイト運営者が、MT5 で動かしていた金の時間帯 EA を NinjaTrader に移して、FTMO Futures の Pro $50K 評価口座で動かしたときの手順です。

#やることポイント
1FTMO Futures のチャレンジを買うプラットフォームは NinjaTrader / Tradovate / TradingView が自動で使える状態になる
2NinjaTrader 8 をインストールし、クライアントエリアに出ている NinjaTrader のログイン情報でログイン別にライセンスを買う必要はなかった
3市場データの同意書に答える個人は Non-Professional(非プロ) を選ぶ。プロ扱いになると市場データ料が高くなる
4Control Center の Accounts タブに FTMO の口座が出ているか確認接続(Tradovate)が緑の Connected になっていること
5戦略の .cs を Documents\NinjaTrader 8\bin\Custom\Strategies\ に置き、NinjaScript Editor で F5(コンパイル)エラー一覧が空なら OK
6Strategy Analyzer でバックテストし、MT5 の結果と1回ずつ突き合わせる運営者の例では1年分207回が全部対応し、勝ち負けの一致は98%
7限月つきの銘柄(例: MGC 12-26)の1分足チャートに戦略を追加Account を評価口座にする(Sim101 や Playback のままにしない)
8Start behavior を Wait until flat にして有効化有効化した瞬間に建玉を持たないための設定
92週間はロットを最小にして、約定・滑り・決済時刻を毎日記録問題がなければ口座を増やす

移植してみて分かったのは、ロジックより「時刻」と「銘柄」の扱いのほうが手間だということです。次の節にまとめます。

コードで詰まりやすい4つの点

1. 足の時刻は「終わった時刻」

NinjaTrader の1分足は、足が終わった時刻が付いています。10:00 と表示される足は 9:59〜10:00 の足です。さらに既定の Calculate = On bar close では、足が閉じてから判断して次の足で約定します。MT5 で「10:00 ちょうどに建てる」EA は、そのままだと 10:01 に建ちます。

ちょうどの時刻で建てたいなら、Calculate を On each tick にして、各足の最初のティックだけで判断します(下のサンプルコード参照)。

2. タイムゾーンは ET に変換して判定する

先物の1日は 米東部時間(ET)の 18:00 に始まり、17:00 に終わります。VPS のタイムゾーンは日本だったり米国だったりするので、時刻の判定は プラットフォームの時刻 → ET に変換してから行うと、置き場所に左右されません。米国の夏時間・冬時間も自動で合います。

出来事ET日本時間(米国夏時間)日本時間(米国冬時間)
CME の日次メンテナンス17:00〜18:006:00〜7:007:00〜8:00
FTMO Futures の強制決済16:10翌朝 5:10翌朝 6:10

2026年は 11月1日に米国が冬時間に戻るので、日本時間で書いた時刻は1時間ずれます。

3. 強制決済より前に自分で閉じる

FTMO Futures は 16:10 ET に全ポジションを強制決済します。強制決済に任せず、数分前(例 16:05 ET)に bot 自身が閉じるようにしておきます。強制決済に頼ると、いつ・いくらで閉じるかを自分で管理できません。

4. 限月は自分で切り替える

NinjaTrader は 「MGC 12-26」のように限月を指定して動かします。受け渡し期間に入る前に、チャートの銘柄を次の限月へ替える必要があります。マイクロ金(MGC)の限月は偶数月だけで、12月限の最初の受け渡し通知日は 2026年11月30日です。

サンプルコード(NinjaScript)

「ET の指定時刻に1枚買い、指定時刻に閉じる。損切りはティック数」という最小の例です。1〜4の対策を入れてあります。銘柄と時刻はただの例で、売買の根拠はありません。

CSHARP
using System;
using System.ComponentModel.DataAnnotations;
using NinjaTrader.Cbi;
using NinjaTrader.NinjaScript;
namespace NinjaTrader.NinjaScript.Strategies
{
public class TimeWindowSample : Strategy
{
private TimeZoneInfo tzEt;
private DateTime lastEntryDay = DateTime.MinValue;
[NinjaScriptProperty, Display(Name = "EntryEt(HHmm)", Order = 1)]
public int EntryEt { get; set; }
[NinjaScriptProperty, Display(Name = "ExitEt(HHmm)", Order = 2)]
public int ExitEt { get; set; }
[NinjaScriptProperty, Display(Name = "FlattenEt(HHmm)", Order = 3)]
public int FlattenEt { get; set; }
[NinjaScriptProperty, Display(Name = "StopTicks", Order = 4)]
public int StopTicks { get; set; }
protected override void OnStateChange()
{
if (State == State.SetDefaults)
{
Name = "TimeWindowSample";
Calculate = Calculate.OnEachTick; // 各足の最初のティックで判定する
EntriesPerDirection = 1;
StartBehavior = StartBehavior.WaitUntilFlat;
IsExitOnSessionCloseStrategy = false; // 手仕舞いは FlattenEt で自前管理
BarsRequiredToTrade = 1;
EntryEt = 1000; ExitEt = 1130; FlattenEt = 1605; StopTicks = 40;
}
else if (State == State.Configure)
{
SetStopLoss(CalculationMode.Ticks, StopTicks);
}
else if (State == State.DataLoaded)
{
tzEt = TimeZoneInfo.FindSystemTimeZoneById("Eastern Standard Time");
}
}
protected override void OnBarUpdate()
{
if (CurrentBar < BarsRequiredToTrade) return;
if (Calculate != Calculate.OnBarClose && !IsFirstTickOfBar) return;
// 実運用では「今始まった足」の開始時刻、バックテストでは足の終了時刻で判定する
DateTime barTime = State == State.Realtime ? Time[0].AddMinutes(-BarsPeriod.Value) : Time[0];
DateTime et = TimeZoneInfo.ConvertTime(barTime, NinjaTrader.Core.Globals.GeneralOptions.TimeZoneInfo, tzEt);
int hhmm = et.Hour * 100 + et.Minute;
// 時間帯の終わり・強制決済前は閉じる
if (Position.MarketPosition == MarketPosition.Long && (hhmm >= ExitEt || hhmm >= FlattenEt))
{
ExitLong("TIME-EXIT", "L");
return;
}
// 1日1回だけ、時間帯の中で建てる
if (Position.MarketPosition == MarketPosition.Flat
&& hhmm >= EntryEt && hhmm < ExitEt && hhmm < FlattenEt
&& lastEntryDay != et.Date)
{
lastEntryDay = et.Date;
EnterLong(1, "L");
}
}
}
}

実運用では、ここに日次の損失上限(その日の損切りの合計がファームの日次損失に届く前に止める)を足してください。FTMO Futures Pro $50K の日次損失は $1,000 のハードルールで、触れた時点で失格です。

規約の落とし穴

ファーム落とし穴
FTMO Futures市販 EA はファンド口座を拒否される恐れ(固有の戦略が求められる)。評価とファンドでロットを変えるのは「Evaluation vs. Sim-Funded Mismatch」に当たる恐れ。発注数には API 上限がある
Lucid Trading「複数ユーザーの協調取引」を理由とする閉鎖報告がある。同じ bot を他人と共有しない
Bulenox市販・共有・レンタル・公開配布の自動化ツールは禁止
Tradeify所有の証明として、本人がコードを起動するライブ動画を求められる
TopstepVPS・VPN・リモートサーバーからの発注は禁止。ライブ口座では API が使えず bot は止まる
全社共通HFT・ティックスキャル・口座間の両建ては禁止が多い。自分の口座間のコピーは可の会社が多いが、他人とのコピーはほぼ全社で禁止

よくある質問

Q. MT5 の EA を先物プロップでそのまま使えますか?

使えません。先物プロップに MT5 はないので、NinjaScript などに書き直す必要があります。時間と価格で売買するタイプの EA なら、書き直しはそれほど大きくありません。

Q. PC を付けっぱなしにしないといけませんか?

NinjaTrader 方式なら、NinjaTrader が起動していないと bot は動きません。自宅 PC を付けっぱなしにするか VPS に置きます。VPS を使うなら、VPS を明文で許可しているファーム(FTMO Futures・FundedNext Futures)を選んでください。

Q. 夜通し持ち越せますか?

多くの先物プロップは その日のうちに全決済が必要です。FTMO Futures なら日本時間の翌朝 5:10(冬時間 6:10)が期限です。持ち越す前提の EA は、日をまたがない形に作り直す必要があります。

Q. 最初はどのくらいの枚数で動かせばいいですか?

最小枚数で2週間動かし、予定どおりの時刻に建って閉じるか、滑りがどのくらいかを確認してから増やすのがおすすめです。運営者もマイクロ金1枚から始めています。

参考リンク

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この記事を書いた人

ホソノP |プロップファーム攻略の人

自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。

プロフィールと出金実績X @hosono_p

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