🧪 検証

FXIFYの期待値は?|Two Phase 3種と One Phase を1年シミュレーションすると Classic と Pro が互角、トレーリング型は半分【2026年9月】

公開日: 2026/9/27

※ ルールと価格は2026年9月27日に FXIFY の公式サイト(プログラムページ・FAQ・公式ブログ)で確認しました。価格はすべて$100K口座の定価です(クーポンなし)。

結論

  • 1回1%・実力「中」では、Two Phase Pro(+$21,510)と Two Phase Classic(+$20,818)がほぼ互角で上位です。1回1.5%では Classic が全実力で1位でした。
  • Two Phase Standard と One Phase は、上位2つの半分ほどでした(1回1%・中で +$9,938 / +$11,278)。どちらも最大損失が「確定残高に追従するトレーリング」で、出金は初回のあと月1回です。
  • Classic は静的な10%の最大損失と、初回出金で参加費が戻るのが効いています。Pro は返金がない代わりに、目標が4%→8%と低く、出金が10日ごとです。
  • 実力ゼロ(勝率50%)でプラスになったのは、1回1.5%の Classic(+$925)だけでした。プランの選び方で勝ちが生まれるわけではありません。
  • FXIFY で EA を使うときは、どのプランでもサポートの事前承認が必要です。インスタント(Instant Funding)は EA 禁止なので、この記事では扱っていません。

FXIFYのプラン($100K 相当)

Two Phase ClassicTwo Phase StandardTwo Phase ProOne Phase
価格($100K・定価)$549$549$599$549
目標5%→10%10%→5%4%→8%10%
日次損失4%4%4%3%
日次の基準前日17時(米東部)の残高 × 4%同左同左前日の残高 × 3%
最大損失10%(静的)10%(確定残高に追従、+10%で初期残高にロック)8%(静的)6%(確定残高に追従、+6%で初期残高にロック)
出金後の最大損失動かない初期残高にロック動かない初期残高にロック
最低日数4取引日5取引日0.5%以上の利益日×3(各フェーズ)5取引日
一貫性ファンドだけ25%なしなしなし
分配80%(14日ごと)か100%(30日ごと)を購入時に選ぶ80%(+アドオンで90%)80%80%(+アドオンで90%)
参加費の返金初回出金で100%初回出金で100%なし初回出金で100%
出金14日ごと(80%の場合)初回はオンデマンド、以後は月1回(隔週はアドオン)10日ごと。最初の2回は5%か$8,000まで初回はオンデマンド、以後は月1回
1日の利益上限なしなし$4,000(超えるとその日は閲覧のみ)なし

日次損失は、前日17時(米東部時間。日本時間の翌朝6時、冬時間は7時)に記録された残高が基準です。有効証拠金(含み損を含む)がそのラインを1秒でも下回ると失格です。

Standard と One Phase の最大損失は、確定した残高の最高値から10%(One Phase は6%)下に置かれ、残高が上がるとラインも上がります。利益が10%(One Phase は6%)に届くか、出金が処理されると、ラインは初期残高で止まります。つまり 出金したあとは、初期残高を1円でも割ると失格 です。

シミュレーションの前提

固定したもの

  • 1年(250営業日)・1日最大3トレード・利確と損切りは1:1
  • 1日の損失は全プラン共通で初期残高の2.5%まで(次に負けたら2.5%か会社の日次を超える日は、その日はそれ以上張らない)
  • 1回のリスク・含み損・1日の損失は、どれも3%を超えない
  • ロットは初期残高の r% で固定、ポジションは1つずつ
  • コストは1トレードあたりリスクの5%(勝ちは+0.95R、負けは−1.05R)。ドル円ならコスト往復1.5pipsで損切り・利確30pips、2pipsで40pipsに当たる
  • 失格したら同じプランを買い直す、スケーリングなし、年末に口座に残った利益は数えない
  • 出金の間隔は各プランの公式どおり(Classic 14日、Pro 10日、Standard と One Phase は初回が5取引日後・以後は月1回)
  • 各条件2万回

動かしたもの

  • プラン
  • 実力:勝率 50%(ゼロ)/52%(小)/55%(中)/58%(強)
  • 1回のリスク r(0.5%・1.0%・1.5%)
  • 出金のときに口座へ残す利益の量(プランごとに一番いい量を選んだ)

このモデルに入れていないもの

  • Classic のファンド段階の一貫性25%(表の数字には入れていません。評価中にもかけた厳しめの計算は「差がつく理由」に書きました)
  • Classic の「分配100%・30日ごと」の選択肢(価格がチェックアウトでしか確認できないため)
  • Pro の出金上限5%は、公式では最初の2回だけですが、計算では毎回かけています(少し厳しめです)
  • Pro の1日の利益上限$4,000(1日3トレード・最大1.5%では3回目の勝ちで超えても、それ以上張らないので影響しません)
  • 分配90%・隔週出金などの有料アドオン、レバレッジ、ニュースや週末の扱い、60日の無取引ルール

期待値の計算式

1トレードの期待値

利確と損切りが1:1で、コストを1トレードあたりリスクの5%(0.05R)とすると、勝ったときは +0.95R、負けたときは −1.05R です。勝率を p とすると、

1トレードの期待値 = p × 0.95R − (1 − p) × 1.05R = (2p − 1.05) × R

実力勝率 p1トレードの期待値
ゼロ50%−0.05R
小52%−0.01R
中55%+0.05R
強58%+0.11R

1年間の期待値

1年間の期待値 = 1年間に受け取る報酬の平均 + 戻ってくる参加費の平均 − 払った参加費の平均

  • 受け取る報酬 = 出金額 × 分配率(この記事では全プラン80%)
  • 戻ってくる参加費:Classic・Standard・One Phase は初回出金で全額。Pro はなし
  • 払った参加費 = 参加費 × 1年間に買った回数(失格するたびに買い直す)

損は「参加費 × 買った回数」で打ち止めになるのに、合格した口座からの報酬には上限がありません。この3つの平均は式では出せないので、ルールどおりに1年間の取引を2万回まわして平均を取りました(モンテカルロ法)。

ドル円での具体例

$100K の口座で1回のリスク1%なら、R は$1,000です。ドル円(1ドル=150円)で損切り・利確30pipsなら5ロット、コスト往復1.5pipsなら$50で、これがリスクの5%(0.05R)に当たります。勝率55%なら 0.55 × $950 − 0.45 × $1,050 = +$50 が1トレードの期待値です。ロット数やコストの計算の詳しい表は、4社比較の記事に書いています。

1回0.5%:1年間の手取り−参加費の平均

実力Two Phase ClassicTwo Phase StandardTwo Phase ProOne Phase
ゼロ−$1,572−$2,046−$2,032−$3,619
小−$256−$1,209−$176−$1,969
中+$6,484+$2,673+$7,077+$4,089
強+$20,844+$14,384+$19,685+$17,730

1回1.0%

実力Two Phase ClassicTwo Phase StandardTwo Phase ProOne Phase
ゼロ−$1,259−$3,865−$1,740−$6,441
小+$4,004−$1,279+$4,329−$2,523
中+$20,818+$9,938+$21,510+$11,278
強+$48,547+$35,692+$48,688+$39,258

1回1.5%

1回1.5%だと、1回負けた時点で次に負けると2.5%を超えるので、その日はそこで止まります。

実力Two Phase ClassicTwo Phase StandardTwo Phase ProOne Phase
ゼロ+$925−$3,979−$111−$6,406
小+$7,997−$448+$7,348−$1,056
中+$26,978+$12,165+$26,098+$13,846
強+$56,954+$40,334+$54,847+$44,869

差がつく理由

プラン効いている要素
Two Phase Classic最大損失10%が静的で、出金しても動かない。初回出金で参加費が100%戻る。14日ごとに出金できる
Two Phase Pro目標が4%→8%と低く、合格しやすい。出金が10日ごと。そのかわり参加費は戻らず、最大損失は8%
One Phase1ステップで早い。ただし最大損失6%がトレーリングで、日次3%。出金後は初期残高が失格ライン
Two Phase Standard最大損失10%だがトレーリング。出金後は初期残高が失格ラインになり、出金は月1回

Standard と One Phase が伸びないのは、出金のたびに余裕が消えるから です。出金が処理されると最大損失のラインが初期残高に上がるので、口座に利益を残しておかないと、次の負けですぐ失格します。計算では、1回1%で利益を8%ぶん口座に残して出金するのが一番よい結果でした。それでも出金が月1回と少ないので、残した利益がなかなか手取りになりません。

Classic のファンド段階には「一番良い日の利益が、期間中のプラスの日の合計の25%以下」という一貫性ルールがあります。表の数字には入れていませんが、評価中にもこのルールをかけた厳しめの計算でも、1回1%・中で +$19,383、1回1.5%・中で +$22,439 でした。一貫性で待たされても、Standard や One Phase より上です。

どれを買うか

あなたの状況おすすめ
1回1.5%前後で張る・参加費を取り戻したいTwo Phase Classic
1回1%以下で張る・早く出金を回したいTwo Phase Pro(返金なしは承知のうえで)
1日で大きく取る日が多いTwo Phase Pro(Classic のファンドは一貫性25%で出金が待たされる)
1ステップで早く合格したいOne Phase(ただしこの記事の条件では Classic・Pro より下)
EA を使うどのプランでも購入後にサポートへ申請して承認を取る

よくある質問

Q. FXIFY の期待値が一番高いプランはどれですか?

1回1%・実力「中」なら Two Phase Pro(+$21,510)と Two Phase Classic(+$20,818)がほぼ同じで、1回1.5%なら Classic が全実力で1位でした。Standard と One Phase は、その半分ほどです。

Q. FXIFY の参加費は返金されますか?

One Phase と Two Phase(Classic・Standard)は、最初の出金を申請したときに参加費が一緒に払い戻されます。Two Phase Pro は、公式 FAQ に「出金と一緒に参加費は戻らない」と書かれています。

Q. FXIFY の出金はどれくらいの間隔ですか?

プランで違います。Classic は分配80%なら14日ごと(100%なら30日ごと)、Pro は10日ごとです。Standard と One Phase は、初回だけファンド口座で5取引日を過ぎればいつでも申請でき、2回目からは月1回です(隔週はアドオン)。Pro の最初の2回は、口座の5%か$8,000までに制限されます。

Q. 出金すると最大損失はどうなりますか?

Standard と One Phase では、出金が処理された時点で最大損失のラインが初期残高に固定されます。以後は、初期残高を下回ると失格です。Classic と Pro は静的なので、出金してもラインは動きません。

Q. FXIFY で EA は使えますか?

1・2・3フェーズのチャレンジとそのファンド口座では使えますが、サポートの審査と事前承認が必要です。承認なしで使うと、利益を受け取れないまま口座が止められることがある、と公式 FAQ に書かれています。Instant Funding は EA・bot・コピートレードが禁止です。

Q. 自分の条件で回したい

シミュレーションのエンジンと、この記事のFXIFY の設定ファイルを公開しています。python sim-prop-ev.py fxify.json で同じ表が出ます。勝率やロットは、エンジンの中の値を変えて回せます(Python と numba が必要です)。

関連

出典: FXIFY「Two Phase」「One Phase」「How It Works」「Introducing FXIFY 2-Phase Pro」「Top Prop Firms with Two-Phase Challenges」、FAQ「How do you calculate the Daily Loss Limit?」「How do you calculate the Max Trailing Drawdown?」「2 Phase Pro: refund」「2 Phase Pro: trading days」「Can I use an Expert Advisor?」。いずれも2026年9月27日確認。

この記事を書いた人

ホソノP |プロップファーム攻略の人

自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。

プロフィールと出金実績X @hosono_p

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