FundedHiveの期待値は?|2ステップ クラシックを1年シミュレーションすると、分配70%と1日$1,000の出金上限で FTMO に届かない【2026年9月】
※ ルールと価格は2026年9月27日に FundedHive の公式サイトと公式FAQで確認しました。価格は定価($100K)です。
結論
- 2ステップ クラシックは、1回1%・実力「中」で1年 +$18,991 でした。同じ条件の FTMO 2-Step(+$20,306)には少し届きません。
- 届かない理由は、分配が70%と低いことと、出金が1日$1,000までに制限されていることです。
- そのかわり、価格は$499と安く、目標8%→6%・日次5%・最大損失10%(静的)と器は広めです。そのため実力ゼロ〜小では FTMO 2-Step より損が小さくなりました。
- 実力ゼロ(勝率50%)でプラスになるのは1回1.5%(+$1,495)だけで、それも薄いプラスです。プランの選び方で勝ちが生まれるわけではありません。
- 当サイトのガイドに書いたとおり、Trustpilot は2026年9月時点でレーティングが停止中です。数字の前に、会社そのものの実績が薄い点は割り引いて見てください。
FundedHiveのプラン($100K)
FundedHive には3つの形式があります。
| 形式 | 中身 | この記事 |
|---|---|---|
| 2ステップ クラシック | 参加費を最初に一括で払う、普通の2ステップ | 計算した |
| 利益からのお支払い(PFP) | 少額のアクセス料で評価を始め、合格後のファンド料金を利益から払う。1ステップと2ステップがある | 計算していない |
| インスタントグロース | 評価なしのファンド口座。6%の利益で口座サイズが2倍になる「タワー」型 | 計算していない |
PFP は、合格後のファンド料金が、評価中の取引から決まるリスク区分で変わります。料金表では低リスク1%・中低リスク2%・中リスク2.5%・高リスク3%で、低リスクと中低リスクは全額を利益から、中リスクと高リスクは半分を前払い・半分を利益から払います。区分の決め方は利用規約にあると書かれていますが、この記事では確認していません。インスタントグロースは、6%稼ぐたびに口座が大きくなります。どちらも、このシミュレーションのエンジンが扱えない仕組みなので、今回は計算していません。
| 2ステップ クラシック | |
|---|---|
| 価格($100K) | $499($50K は$299、$200K は$899) |
| 目標 | 8%→6% |
| 日次損失 | 5%(その日の始め=UTC 0時の残高基準) |
| 最大損失 | 10%(静的、残高基準) |
| 出金後の最大損失 | 動かない |
| 1トレードの最大損失 | 3% |
| 最低日数 | 各フェーズ「利益が出た日」3日 |
| 分配 | 70% |
| 参加費の返金 | なし(ファンド料金も追加でかからない) |
| 出金 | 毎日できる。1日$1,000まで |
| 一貫性ルール | なし |
| ニュースの取引 | 可 |
| 週末の持ち越し | 評価中は可、ファンドは不可 |
| レバレッジ | FX 1:50 |
最大損失は「残高基準」ですが、公式FAQは、含み損でも確定した損でも、そのラインに届いた時点で抵触すると書いています。出金しても最大損失のラインは動きません。
出金は、ブロックチェーン上のスマートコントラクトから自動で支払われます。公式FAQによると、1日の上限はクラシックと PFP が$1,000、インスタントが$2,000です。同じ日に何回申請してもかまいませんが、合計が上限を超えることはできません。
シミュレーションの前提
固定したもの
- 1年(250営業日)・1日最大3トレード・利確と損切りは1:1
- 1日の損失は全プラン共通で初期残高の2.5%まで(次に負けたら2.5%を超える日は、その日はそれ以上張らない)
- 1回のリスク・含み損・1日の損失は、どれも3%を超えない
- ロットは初期残高の r% で固定、ポジションは1つずつ
- コストは1トレードあたりリスクの5%(勝ちは+0.95R、負けは−1.05R)
- 失格したら同じプランを買い直す、スケーリングなし、年末に口座に残った利益は数えない
- 出金は毎営業日1回・1回$1,000まで(公式は暦日で毎日なので、実際はもう少し多く引き出せます)
- 各条件2万回
動かしたもの
- 実力:勝率 50%(ゼロ)/52%(小)/55%(中)/58%(強)
- 1回のリスク r(0.5%・1.0%・1.5%)
- 出金のときに口座へ残す利益の量(一番いい量を選んだ)
このモデルに入れていないもの
- 「利益が出た日」の条件:公式の表は日数(3日)だけで、何%以上の利益で1日と数えるかは確認できませんでした。モデルでは0.5%以上の利益の日として数えています
- ファンド口座で週末の持ち越しができないこと
- 出金すると、その日の UTC 0時まで取引が止まること
- コピートレードとヘッジの禁止
期待値の計算式
1トレードの期待値
利確と損切りが1:1で、コストを1トレードあたりリスクの5%(0.05R)とすると、勝ったときは +0.95R、負けたときは −1.05R です。勝率を p とすると、
1トレードの期待値 = p × 0.95R − (1 − p) × 1.05R = (2p − 1.05) × R
| 実力 | 勝率 p | 1トレードの期待値 |
|---|---|---|
| ゼロ | 50% | −0.05R |
| 小 | 52% | −0.01R |
| 中 | 55% | +0.05R |
| 強 | 58% | +0.11R |
1年間の期待値
1年間の期待値 = 1年間に受け取る報酬の平均 + 戻ってくる参加費の平均 − 払った参加費の平均
- 受け取る報酬 = 出金額 × 分配率(70%)。出金額は1日$1,000まで
- 戻ってくる参加費:クラシックにはありません
- 払った参加費 = 参加費 × 1年間に買った回数(失格するたびに買い直す)
損は「参加費 × 買った回数」で打ち止めになるのに、合格した口座からの報酬は上に伸びます。この形なので、1トレードの期待値がわずかにマイナスでも、1年間ではプラスになる組み合わせが出てきます。3つの平均は式では出せないので、ルールどおりに1年間の取引を2万回まわして平均を取りました(モンテカルロ法)。
ドル円での具体例
ドル円のスプレッドと手数料を往復1.5pipsとすると、損切り・利確30pipsでコストがリスクの5%(0.05R)になり、この記事の前提と同じ重さです。$100K で1回1%なら、リスクは$1,000、1ロット(10万通貨)の1pipは約$6.667なので、30pipsの損切りで5ロットです。勝てば手取り+$950、負ければ−$1,050になります。詳しい計算は FTMO・The5ers・Fintokei・Hantec の期待値比較 に書いています。
1回0.5%:1年間の手取り−参加費の平均
比べやすいように、同じエンジン・同じ前提で計算した 4社比較の記事 の FTMO 2-Step の数字を並べます。
| 実力 | FundedHive クラシック | 参考:FTMO 2-Step |
|---|---|---|
| ゼロ | −$1,328 | −$1,678 |
| 小 | −$38 | −$346 |
| 中 | +$6,299 | +$6,375 |
| 強 | +$19,079 | +$20,810 |
1回1.0%
| 実力 | FundedHive クラシック | 参考:FTMO 2-Step |
|---|---|---|
| ゼロ | −$623 | −$1,549 |
| 小 | +$4,171 | +$3,519 |
| 中 | +$18,991 | +$20,306 |
| 強 | +$43,247 | +$48,239 |
1回1.5%
1回1.5%だと、1回負けた時点で次に負けると1日2.5%を超えるので、その日はそこで止まります。
| 実力 | FundedHive クラシック | 参考:FTMO 2-Step |
|---|---|---|
| ゼロ | +$1,495 | +$386 |
| 小 | +$7,763 | +$7,285 |
| 中 | +$24,337 | +$26,199 |
| 強 | +$50,377 | +$56,392 |
差がつく理由
| 要素 | 効き方 |
|---|---|
| 価格$499・目標8%→6% | FTMO 2-Step($619・10%→5%)より安く、1つ目の目標が軽い。失格して買い直す回数が多い「実力ゼロ〜小」ではこれが効く |
| 分配70% | FTMO 2-Step の80%より1割低い。稼ぐほど差が開く |
| 1日$1,000の出金上限 | 分配前で1日$1,000、分配後は$700。実力「強」で大きく張るほど、稼いだ利益をすぐ引き出せない |
| 参加費の返金なし | FTMO 2-Step は初回の報酬で全額戻る。この差も実力がある人ほど効く |
1回1%・実力ゼロで比べると、ファンドに届いた割合は58%、参加費の平均は$3,204でした。実力「中」になると、ファンドに届いた割合は99%、報酬の平均は$20,714です。
どれを買うか
| あなたの状況 | おすすめ |
|---|---|
| 勝率に自信がある(実力「中」以上) | FundedHive より、分配80%で返金もある会社のほうが手取りは多い |
| まだ勝てるか分からない・安く試したい | クラシック $100K $499(新規は WELCOME20 で20%OFF) |
| MT4/MT5 の EA を使いたい | 不向き(プラットフォームは cTrader と独自の HiveTrader) |
| 暗号資産で毎日受け取りたい | FundedHive の一番の特徴。ただし1日$1,000まで |
EA は、HFT(高頻度売買)や不具合の悪用に使わないかぎり許可されています。ただし MT4/MT5 はないので、cTrader で動く仕組みが必要です。
よくある質問
Q. FundedHiveの期待値はプラスですか?
実力「中」(勝率55%・1トレードの期待値+0.05R)なら、どのロットでもプラスでした。1回1%で1年 +$18,991 です。実力ゼロ(勝率50%)では、1回0.5%と1%はマイナス、1回1.5%だけが +$1,495 と薄いプラスでした。黒字になる確率は44%です。
Q. FundedHiveの参加費は返金されますか?
クラシックの参加費は返金されません。そのかわり、合格したあとにファンド料金などの追加の支払いはありません。
Q. FundedHiveの出金はいつから、いくらまでできますか?
ファンド口座では毎日出金できます。公式FAQによると、クラシックの上限は1日$1,000で、同じ日に何回申請しても合計はこの額までです。支払いはスマートコントラクトから自動で行われ、確認から60秒以内に届かなければ$1,000を上乗せする、と公式FAQに書かれています。出金すると、その日の UTC 0時(日本時間の朝9時)まで取引が止まります。
Q. 分配は上がりますか?
2026年9月27日に公式サイトの料金表で確認した時点で、クラシックのファンド口座の分配は70%です。PFP のファンド口座は80%固定です。
Q. 自分の条件で回したい
シミュレーションのスクリプトと、この記事で使った FundedHive の設定ファイルを公開しています。python sim-prop-ev.py fundedhive.json で同じ表が出ます。分配や出金上限を書き換えて回せます(Python と numba が必要です)。
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この記事を書いた人
ホソノP |プロップファーム攻略の人
自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。