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戦略を変えられないプロップファームを公式規約で調べた|TradingCultはEA全面禁止、Funded7は同一EAの複数展開が失格【2026年9月】

公開日: 2026/9/5更新日: 2026/9/27

※ ファーム固有のルールは頻繁に更新されます。特に禁止戦略と指標ルールは後から追加・変更されることがあるため、必ず各社公式でご確認ください。本記事は2026年9月5日時点で各社の公式FAQ・規約ページを直接確認した内容に基づきます。

「戦略を変えられない」には3つの型がある

途中で戦略を変えていいかを調べたとき、公式情報を確認できなかった社が8つ残りました。今回そこを潰した結果、「変更できない」と一口に言っても中身が3つに分かれることが分かりました。

型1: そもそもEAが使えない。 手法変更以前の問題です。

型2: 同一戦略の維持が明文で求められる。 変更そのものが違反になります。

型3: 手法が禁止リストで縛られ、実質的に変更先がない。 個別の禁止事項が細かく、変えた先が禁止リストに当たります。

この3つは対処法がまったく違います。順に見ていきます。

型1: TradingCultはEA・botが全面禁止

いちばん徹底しているのがTradingCultでした。公式FAQにこうあります。

TradingCult encourages traders to showcase their skills and expertise without relying on automated trading algorithms, software, Expert Advisors (EAs), or bots.(自動売買アルゴリズム、ソフトウェア、EA、botに頼らずに技術と専門性を示すことを推奨する)

推奨で終わらず、続けて使用は禁止、違反はハードブリーチでチャレンジ失格と明記されています。「HFTのようなEAだけ禁止」ではなく、自動売買そのものが対象です。

自動売買を前提にするなら、TradingCultは検討対象から外れます。手法変更の可否を問う以前の話です。

なお同社はHFTとティックスキャルピングも別途禁止しています。手動でも高速売買は不可です。

型2: 同一戦略の維持が明文の社

TradingCult:一貫性のない取引が禁止事項

同社は禁止行為のリストに、こう書いています。

Inconsistent Strategies: Trading without a consistent approach, either within a single account or across multiple accounts/challenges.(一貫した手法を持たない取引。単一口座内でも、複数口座・複数チャレンジをまたいでも対象)

口座をまたいだ一貫性まで求められるのが特徴です。口座ごとに違う手法を割り当てる運用は、ここに当たる可能性があります。The5ersが「各口座で異なる手法」を要求するのとちょうど正反対なので、両社を同時に使うなら設計が衝突します。

FundedNext:EAから手動への切り替えが禁止

前回の調査どおりです。チャレンジとFunded口座を通じて同じ戦略の維持が期待され、EA・botでチャレンジを通してからFunded口座で手動に切り替える(またはその逆)は禁止と明記されています。

型3: 禁止リストで実質的に縛られる社

「戦略変更は自由」と書いてあっても、禁止事項が細かければ変更先が残りません。ここがいちばん見落とされます。

Funded7:自分のEAでも他人と似ていれば失格

Funded7のRule 4に、他社では見ない条項があります。

Even if using your own EA, if the results show a high correlation with other traders, it will be deemed Group Trading and lead to disqualification.(自分のEAを使っていても、結果が他のトレーダーと高い相関を示せばグループトレードとみなされ失格になる)

加えて複数のFunded7チャレンジ口座・Pro口座間でポジションをコピーすること自体が禁止です。

つまり同社では、同じEAを複数口座に展開する運用が成立しません。市販EAや配布EAも「全ユーザーが同じエントリーになる」ため名指しで禁止されています。口座を増やすなら、口座ごとに別のロジックが要ります。

Blueberry Funded:2026年3月12日で大きく変わった

Blueberryは購入時期とプランでルールが別物になります。ここを混同すると古い情報で判断することになるので、順に整理します。

**2026年3月12日以降に購入した1 Step・2 Step・Instant Lite・Instant Eliteは、ロットサイズ制限が撤廃され、代わりに「1トレードアイデアにつきリスク1.5%まで」**が適用されます。上限が絶対ロットから相対リスクに変わった形です。Primeチャレンジはこの新ルールの対象外で、ロットサイズ制限も元からありません。

そしてPrimeからは、次の禁止事項が削除されました(2026年3月12日より有効)。

  • ギャンブル行為および一方向への過剰な賭け(One-Sided Bets)
  • グリッドトレード
  • オールイン取引(フルレバ)

Prime に残っているのは、レイテンシー・アービトラージ、外部口座との両建て、HFT、ティック・スキャルピング、トキシック・トレーディング・フロー、誠実さに欠ける取引、コピートレードおよび第三者によるアカウント管理です。手法の縛りとしてはかなり緩い部類になりました。

一方、2026年3月12日より前に購入した口座には、旧ルールがそのまま残ります。EAに直接効くものを挙げておきます。

損失直後の逆方向エントリーが禁止。 負けトレードを閉じた後、逆方向に入るには最低5分待つ必要があります。ブレイクアウトや逆張りのEAは、損切り直後に反対シグナルが出ることが普通にあります。

一方向への偏りが禁止。 分散や分析的根拠なく買いばかり・売りばかりに集中させる行為が「ギャンブル」に分類されます。

ポジション数の上限。 同一通貨ペアで同時4つまで、全銘柄合計で7つまで。

マーチンゲール禁止の範囲が広い。 「損失後に同一セッション内でポジションサイズを50%以上増やす」「損失後に相関の高い別資産でサイズを上げて入る」も違反です。

罰則は、評価段階で発覚すればFunded昇格不可、実運用口座ならペイアウト拒否のうえPhase1へリセットです。インスタント・ファンディング口座には警告がなく、逸脱は即座に口座終了とされています。

購入時期で適用ルールが変わる以上、手元の口座がどちらなのかを先に確定させてください。公式ヘルプは新旧を別記事に分けて併記しており、タイトルに「(2026年3月12日以前)」と入っているものが旧版です。

もうひとつ、EA運用者はハイパーアクティビティ・ルールに注意してください。1取引日あたりのサーバーリクエストが1万件で警告メール、2万件で口座が自動的に無効化されます。ティックごとに発注判定を投げる実装だと現実的に届く数字です。

SuperFunded:Funded段階だけ禁止事項が増える

SuperFundedは、EAの使用そのものは許可しています。ただしFunded Stageに限って次が禁止されます。

  • HFT(手動・bot問わず)
  • ティックスキャルピング
  • スキャルピング(1 Stepでは許可)
  • グリッドトレード(1 Stepでは許可)
  • レイテンシーアービトラージ/リバースアービトラージ
  • マーチンゲール
  • データフィード操作/遅延フィードの使用

括弧内が重要です。スキャルピングとグリッドは1 Stepチャレンジでは許可されているのに、Funded段階では禁止されます。評価を通った手法がそのままでは使えない、という構造です。検出された場合は口座終了と書かれています。

同社にはもうひとつ、ギャンブル型取引の禁止という数値の明確な条項があります。

判定基準しきい値
単一トレードのSL想定損失(同時建玉の合計)残高の2.5%超
単一トレードの実現損失(同時建玉の合計)残高の2.5%超
同時建玉の合計サイズ平均ロットの2倍超

罰則は段階的です。まず警告メール、当該トレードの利益は削除。同時に全注文へのSL設定が義務化され、利益上限が3回分延長されます。さらに違反すれば口座と契約の終了です。

1トレード2.5%は、リスク2%で運用していても油断できない水準です。建玉サイズを固定したまま残高が減ると、1トレードのリスク%は相対的に膨らみます。最大DD10%まで落ちた時点で2%は2.22%になる計算なので、リスク2.5%で組むと最初から抵触します。

「口座ローリング」を禁止している社

チャレンジを数多く買って回転させる運用そのものを、明文で禁止している社が2つありました。

FundedElite は専用の解説ページを設けています。

口座ローリングはギャンブルに極めて近い取引形態です。この手法では、トレーダーが複数のトレードチャレンジプログラムを購入し、攻撃的あるいは無謀な取引を行い、その一部を成功させることを期待します。

同社は「合理的なトレードの原則に反する」「取引データの品質が低い」「取引環境の健全性を損なう」の3点を理由に挙げ、ギャンブル対策ポリシーとして口座ローリングは受け付けないとしています。

TradingCult も禁止リストに「Account Rolling: Continuously purchasing multiple evaluation challenges and recklessly trading them undermines the integrity of your strategy.(評価チャレンジを継続的に購入して無謀に取引することは戦略の完全性を損なう)」と入れています。

どちらも定義に「攻撃的」「無謀」という条件が付いているので、リスク管理された手法で複数口座を回すことが直ちに該当するとは限りません。ただし外形は同じに見えます。この2社で口座数を増やす計画なら、購入前にサポートへ具体的に確認しておくべきです。

チャレンジとFundedでルールが変わる社

ここからが本題の後半です。評価段階では問題なかったのに、通過した途端に条件が変わる社をまとめます。

ファーム変わるもの評価段階Funded段階
SuperFunded指標トレード自由±10分禁止(決済も)
SuperFundedスキャルピング/グリッド1 Stepは許可禁止
Hantec Trader指標トレード自由±3分禁止(決済も)
Hantec Trader含み損の上限なし合計が初期残高の3%で即失格(複数ポジ合算)
Hantec Enhanced・Express最大損失のライン評価中の設定のまま初回出金で初期残高に固定(EnhancedX・Endurance は出金しても動かない)
FundedElite戦略リスク制限適用なし同一銘柄で日次DD限度の50%まで
FTMOBest Day Ruleなし50%
E8 Markets一貫性評価段階はなしPerformance段階で One 40%・Signature 35%・Pro はなし
FundingPips含み損の上限なし1.5%ルール(1.2%で警告・4回で閉鎖)
Fundora33.3%ルールなしプロ口座のみ(即失格ではない)
Hantec EnhancedX整合性35%(日末エクイティ基準)あり出金請求にも適用
LarkFunding$10,000利得上限の罰則1回でPhase1やり直し超過分を除外・3回でブリーチ

FundedEliteの戦略リスク制限は資金提供段階のみ

公式ページの冒頭にこう書かれています。

本規則は資金提供段階にのみ適用されます

内容は「同一取引日において、単一銘柄で日次損失制限額の50%を超えるリスクを取ることは固く禁止」。日次5%の口座なら、同じ銘柄では1日2.5%までしかリスクを取れません。

リスクの計算方法が独特なので注意してください。

  • SLなしの場合、取引中に到達した最大逆行幅がリスクとみなされます。最終的に利益で決済しても関係ありません
  • SLありの場合、取引中に設定した最も離れたSL位置で計算されます。1%で入って途中2%に広げたら、リスクは2%です
  • 両方に該当するときは高いほうが採用されます

違反すると資金提供口座の閉鎖と累積利益の没収につながります。同社は口座リセットを最大3回まで自分で実行できますが、初回で当初チャレンジ費用の40%(最低10ドル)、2回目はその倍、3回目はさらに倍の手数料がかかります。

SuperFundedの指標ルールは通過後に発生する

公式FAQの回答が端的です。

Yes, we allow news trading. However, at the funded stage, we do not allow news trading.(はい、指標トレードは許可しています。ただしFunded段階では許可していません)

高影響指標の前後10分が対象で、新規だけでなく決済もカウントされます。窓の外で建てた玉を保有し続けること自体は問題ありませんが、窓の中で閉じると違反です。

評価中に指標を気にせず組んだ手法が、Funded移行の瞬間に成立しなくなります。これはHantec Traderも同じ構造で、あちらはFunded口座のみ前後3分・決済も違反です。

指標ルールは「決済も違反か」で分かれる

今回いちばん収穫だったのがここです。指標規制のある社の多くが、新規だけでなく決済も違反として扱っています。

ファーム窓対象段階決済も違反逃げ道
SuperFunded±10分Fundedのみはい—
ThinkCapital(Bolt)±5分両方はいアドオン不可
ThinkCapital(他)±2分両方はいNews Tradingアドオン
Blueberry(Prime以外)±2分両方はい6時間以上前からの保有はSL到達可
Blueberry(Prime)±2分両方いいえ決済・SL・TPは常に許可
Hantec Trader±3分Fundedのみはい—
TradingCult規定時間両方はい—
FTMO±2分両方いいえ—
The5ers±2分両方いいえ—
Funded7制限なし——過度なリスクは不可
FundedElite制限なし———
Fintokei / Fundora / FundingPips / FundedNext制限なし———

**SL・TPはブローカー側にあります。**窓の中で約定しても自分では止められません。だから「決済も違反」の社では、窓に入る前にポジションを閉じておくしかありません。新規を止めるだけのEAでは足りない、というのがこの表の意味です。

ThinkCapitalの表現がいちばん厳しく、窓の4分間は「決済、約定、ストップロスのヒット、テイクプロフィットのヒット」を含む一切の口座活動が禁止で、違反は即時ブリーチ・契約終了・利益没収と書かれています。

Blueberryは同じ会社でプランごとに正反対でした。通常プランは新規もクローズも禁止で、TP・SLのヒットも違反です。ただし2025年1月27日の更新で、指標発表の6時間以上前から保有しているポジションは、窓中にSLへ到達しても違反とみなさないという救済が入りました。

対してPrimeチャレンジは、公式ページがこう明記しています。

TP(利確)、SL(損切)、部分決済 は時間帯に関係なく常に許可

禁止されるのは新規ポジションを開くことだけで、既存ポジションのクローズや調整はむしろリスク管理として推奨されています。「発表前に建てたポジションが、ニュース中にSL/TPに到達すること」も許可例として明示されています。

同じBlueberryでも、Primeか否かでEAの実装要件が変わります。Primeなら新規停止だけで足り、それ以外のプランでは窓の前に手仕舞う仕組みが要ります。

そしてThinkCapitalにはNews Tradingアドオンがあり、購入時に付ければチャレンジ・Funded両方で指標制限が外れます。LightningとNexusのみ対象で、Boltには付けられません。ルールを金で解除できる唯一の例でした。

保有時間の下限にも差がある

短期売買を組むなら、こちらも確認が要ります。

ファームしきい値違反時
FundedElite3分未満(スキャルピングアドオンで30秒)禁止行為
Funded715秒未満が全取引の2%超、または30秒未満が3%超Silver/Bronzeへ強制降格
Blueberry(3/12以前購入)1分未満が全取引の50%以上ギャンブル判定

Funded7の設計が独特です。単発では違反にならず、比率で判定されます。降格すると1トレードのリスク上限が3.0%から2.0%(Silver)または1.0%(Bronze)に下がり、SLの設定が必須になります。口座を失うわけではありませんが、運用の自由度が明確に落ちます。

Funded7のリスク上限は相関でまとめられる

もうひとつFunded7で押さえておくべきなのが、Funded段階のリスク上限です。

ティアリスク上限(合計)SL
Funded3.0%任意
Silver Funded2.0%必須
Bronze Funded1.0%必須

この上限が単一ポジション・相関バケット・ポートフォリオ合計のすべてに同じ数字で適用されます。3.0%の口座で1トレードに3.0%使ったら、他のポジションは一切開けません。

相関バケットは銘柄をグループでまとめます。米国株価指数(US500・US30・US100)は同一バケット、貴金属(XAUUSD・XAGUSD)も同一、主要暗号資産(BTCUSD・ETHUSD)も同一です。US30とUS100に分散したつもりでも、合計で上限に当たります。

SLを設定しない場合は ATR(14)×1.96 で統計的にリスクが算定され、実質的にロットが制限されます。またSLを途中で動かした場合、取引中に到達した最も離れたSL距離でティア判定されます。エントリー時1%でも途中で広げたら、その広げた値で見られます。

違反時の処理は「非対称無効化」と名付けられていて、違反トレードの利益は削除される一方、損失はそのまま残ります。

実務としてどう確認するか

購入前にサポートへ投げる質問を、目的別に整理します。抽象的に聞くと曖昧な答えしか返ってきません。

自動売買を使うなら。

「EAによる自動売買は評価段階とFunded口座の両方で使用できますか。使用できない手法があれば具体的に教えてください」

段階を明示して聞くのがコツです。SuperFundedのように段階で変わる社を一発で見分けられます。

複数口座を回すなら。

「同じEAを、口座ごとに異なる通貨ペアで複数の口座に導入することは可能ですか」

Funded7のように自分の口座間のコピーを禁止している社、TradingCultのように口座をまたいだ一貫性を求める社が炙り出せます。

指標をまたぐ手法なら。

「重要指標の前後にSLやTPが約定した場合、それは違反になりますか」

これがいちばん重要です。「指標トレードは可能ですか」だと新規の話しか返ってきません。決済の扱いを直接聞いてください。

まとめ

戦略変更が「できない」社には3つの型がありました。TradingCultはEA自体が全面禁止で、これは手法の話ですらありません。FundedNextとTradingCultは同一戦略の維持を明文で求め、TradingCultは口座をまたいだ一貫性まで対象にしています。

そしてFunded7とSuperFundedは、禁止リストが細かくて実質的に変更先が限られます。特にFunded7の「自分のEAでも他トレーダーと高相関ならグループトレード扱い」は、複数口座に同一EAを展開する運用を正面から否定しています。

**Blueberryは逆に緩む方向へ動きました。**2026年3月12日の改定でPrimeから一方向偏重・グリッド・オールインの禁止が外れ、ロットサイズ制限も撤廃されています。ただし旧口座には旧ルールが残るので、手元の口座がどちらなのかを先に確認してください。

チャレンジとFundedの差では、SuperFundedとHantecの指標ルールが通過後に発生するのが最も実務に効きます。評価を通った手法が、Funded移行の瞬間に規約違反になります。

**指標規制のある社の大半は決済も違反として扱います。**SL・TPはブローカー側にあるので、窓に入る前に手仕舞う仕組みがないと自分では止められません。ここだけは、買う前に必ず確認してください。

なおFundedEliteとTradingCultは口座ローリングを明文で禁止しています。チャレンジを多数買って回転させる設計なら、この2社は最初から外すか、事前に確認を取ってください。

この記事を書いた人

ホソノP |プロップファーム攻略の人

自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。

プロフィールと出金実績X @hosono_p

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