Funded7の出金がOREF「Rule 1」で保留された|MIN(中央値×2.5, Q3+1.5×IQR) の一貫性審査を実際の審査メールで解説【2026年9月】
※ 本記事は2026年9月9日に当サイト運営者へ届いた Funded7 の出金審査メールと、Funded7 公式FAQ(Rule 1・Rule 2 & 3・Rule 4)に基づきます。審査の計算値は将来の審査で変わると Funded7 自身が明記しており、本記事の数値は「この時点の一例」です。取引戦略の詳細(ロジック・ロット・時間帯)は伏せています。
📌 2026年9月24日追記:この口座はその後、2026年9月23日に終了しました。最終精算として¥200,000を受け取り、翌24日に全額着金しています。200万円口座の評価から終了までの全記録(出金12回・合計¥1,147,040)は Funded7の200万円口座の全記録 にまとめました。
TL;DR:違反ではなく「保留」。ただし原因は「ロットを揃えすぎたこと」
- 2026年9月8日に申請した Funded7 の出金が、翌日 「DELAYED(保留)」 になった。理由は OREF Rule 1 のうち R1A(ポジションサイズの一貫性)が未達 の1点だけ。Rule 2・Rule 3・最大DDは全部PASS、利益の無効化はゼロ
- R1A の許容上限は MIN(中央値×2.5, Q3+1.5×IQR)。ロットが揃うほど IQR が縮み、今回は IQR が中央値の 1.4% しかなかったため、上限が中央値の わずか2.7%上 に来た
- そこに中央値より 4.3% 大きい玉(BTCUSD)があり、外れ値30件 → FAIL。固定ロットの EA は「一番一貫している」はずなのに、想定元本が価格に連動して動くので引っかかる
- Rule 1 は 違反ではなく審査基準。利益は没収されず、ストライクにもならず、次回審査で出金対象期間全体を再計算する。出金対象額(54,774円)はそのまま残っている
- 通すには 上限が最大玉を超えるまで IQR を広げる しかない。皮肉だが、ロットに意図的なバラつきを入れるのが正攻法
何が起きたか:申請翌日に2通のメール
| 日時(日本時間) | 内容 |
|---|---|
| 9月8日 | 出金申請。自動返信「ペイアウト申請を受領いたしました – 現在処理中です」 |
| 9月9日 20:50 | 自動通知「ペイアウト申請に関する『重要なお知らせ』」(件名は Payout Rejected。担当者から詳細メールを送る旨のみ) |
| 9月9日 20:50 | サポートから手動の詳細メール「出金審査結果のご案内」 |
2通目の自動通知は "Payout Rejected" という見出しで心臓に悪いのですが、中身は「担当者から詳細を送る」だけの定型文です。本命は3通目で、審査に使った計算値が全部載っていました。中央値・Q3・IQR・上限・最大玉のポジションIDまで。プロップファームの出金審査でここまで数字を開示するメールは、当サイトで扱う19社の中でも見たことがありません。
口座は 2フェーズ(JPY)の200万円口座で、それまでに約100万円を出金済み。今回の対象期間は 前回出金の翌日(8月31日)から申請日(9月9日)まで の8取引日です。
OREF とは:Funded7 の出金審査は4つのルールでできている
Funded7 は2026年に OREF(Optimal Risk Evaluation Framework) という審査体系を公開しました。当サイトの Funded7 完全ガイド を書いた時点では「一貫性の条文はあるが定量基準がない」と評価していましたが、現在は公式FAQに数式つきで載っています。この記事はその訂正でもあります。
| ルール | 何を見るか | 未達・違反のとき |
|---|---|---|
| Rule 1:一貫性 | R1A ポジションサイズ/R1B 取引活動/R1C 利益の質(QC) | 違反ではない。出金は保留(Pro口座)、合格時なら Silver ティアからスタート。利益没収なし |
| Rule 2:ポジションリスク | 1ポジション・相関バケット・口座全体のリスクが上限(Gold 3%/Silver 2%/Bronze 1%)以内か。SLなしは ATR(14)×1.96 で推定 | 該当トレードの利益だけ無効化(損失は残る)。繰り返すとティア降格 |
| Rule 3:約定基準 | 15秒未満の決済が全体の2%超、または30秒未満が3%超 | 該当利益の無効化+Silver/Bronze への移行 |
| Rule 4:禁止戦略 | マーチンゲール・アービトラージ・コピー・口座共有など | 口座閉鎖の対象 |
ポイントは Rule 1 だけ性質が違う ことです。Rule 2〜4 は「やってはいけないこと」ですが、Rule 1 は「出金前に満たしているべき状態」。満たしていなければ待たされるだけで、利益は減りません。今回のメールもその通りで、Rule 2・Rule 3 の対象取引は0件、無効化された利益は0円でした。
R1A の式:MIN(中央値×2.5, Q3+1.5×IQR)
公式FAQの定義はこうです。
Allowable Threshold = MIN (Median Criterion, IQR Criterion) Median Criterion = Median × 2.5 IQR Criterion = Q3 + (1.5 × IQR)
- 対象は ロット数ではなく想定元本(Notional Value)。1ロットの EUR/USD と1ロットのゴールドは露出が違うので、金額に換算して並べる
- 出金対象期間の全ポジションの想定元本を並べ、中央値・Q1(25%点)・Q3(75%点) を取る。IQR = Q3 − Q1
- 「中央値の2.5倍」と「Q3+1.5×IQR」の 小さい方 が上限。上限を超えた玉は「Inconsistent Outlier」
「2.5倍まで許される」と読むと寛容に見えます。実際にそう読んで、当サイトも「Funded7 の一貫性はゆるい」と扱っていました。落とし穴は2つ目の式です。Q3+1.5×IQR は、ロットが揃っているほど小さくなります。
実際の審査値で分解する
| 項目 | 値 | 中央値比 |
|---|---|---|
| 想定元本の中央値 | 1,240,946円 | - |
| Q1(推定:Q3−IQR) | 1,231,323円 | −0.8% |
| Q3 | 1,248,417円 | +0.6% |
| IQR | 17,094円 | 1.4% |
| 中央値×2.5 | 3,102,365円 | +150% |
| Q3+1.5×IQR | 1,274,058円 | +2.7% |
| 採用された上限(小さい方) | 1,274,058円 | +2.7% |
| 最大想定元本(BTCUSD、9月3日) | 1,294,723円 | +4.3% |
| 超過額 | 20,665円 | - |
| 外れ値 | 30件 / 1,005件 | 3.0% |
中央値×2.5 なら310万円まで余裕がありました。しかし IQR が1.7万円しかないため、Q3+1.5×IQR は127万円。中央値からたった2.7%上に天井がある状態で、4.3%大きい玉が30件あって FAIL です。
なぜ「一番一貫している」固定ロットが落ちるのか
今回の口座は BTCUSD を 固定ロットの EA で回していました。ロットは一定なので、ロット基準で見れば完璧に一貫しています。ところが審査は想定元本で見ます。
想定元本 = ロット × 契約サイズ × 価格(× 円換算レート)
ロットが固定なら、想定元本は 価格にそのまま連動 します。BTC が週の中で4%動けば、同じロットの玉が4%大きい想定元本になる。一方で IQR は「真ん中の50%の玉がどれだけ散っているか」なので、ほとんどの玉が同じ価格帯で建っていれば1〜2%に縮む。分布が細いほど天井が低くなり、価格が少し動いた時間帯の玉だけが天井を突き抜ける。これが今回の構造です。
- FX メジャー:1週間の値幅が1〜2%程度なので、固定ロットでも IQR と価格変動が同じスケールに収まりやすい
- ゴールド・指数・BTC:週に3〜5%動くのが普通。固定ロットだと価格変動が IQR を超えて外れ値を作りやすい
- 残高比例ロット:残高が増えるにつれロットが上がる設計は、期間の後半の玉がまとめて上側に来るので、これも外れ値の温床
つまり R1A は「大玉ギャンブルを防ぐ」ルールとして設計されていますが、ロットを揃えている人ほど、想定元本のわずかな揺れで引っかかる副作用を持っています。
R1B・R1C は通っていた
同じメールで、Rule 1 の残り2つは PASS でした。参考までに数字を置いておきます。
| サブルール | 基準 | 今回 |
|---|---|---|
| R1B 取引活動 | 決済10件以上・3取引日以上 | 1,005件・8日 |
| R1C 利益の質(QC) | (2位利益+3位利益) ÷ 1位利益 ≥ 0.90 | (3,268+3,219) ÷ 3,300 = 1.97 |
R1C の QC スコアは「一発の勝ちに依存していないか」を測るもので、同一銘柄で近接して建てた複数ポジションは 1トレードとして束ねて計算 されます(公式FAQの Trade Cluster 定義)。小さな勝ちを積むタイプの EA は、ここはまず問題になりません。
出金対象額はどう計算されたか
保留になっても金額は消えていません。メールの計算式はこうでした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| MT5 上の累計純損益 | +1,048,366円 |
| Rule 2・Rule 3 による無効化 | −0円 |
| 過去の出金額 | −998,800円 |
| cTrader からの引継ぎ利益 | +5,208円 |
| 現時点の出金対象額 | 54,774円 |
最低出金基準は満たしており、Rule 1 が解消されれば「即座に解放する」と公式FAQにも書かれています。利益を取り上げられたわけではなく、順番待ちにされた、が正確な状態です。
なお、審査資料の Account Summary には「Final Compliant P&L:54,774円」、Decision Summary には「Compliant P&L (All-Time):1,048,366円/Available for Payout:54,774円」と別々の表記があり、メール本文で「前者は累計、後者は今回の出金対象額」と丁寧に注釈されていました。
次回審査で通すには:IQR を広げるか、Q3 を押し上げるか
Rule 1 は 次回申請の時点で、出金対象期間の全取引 をもとに再計算されます。今回の1,005件は消えません。そこに何を足せば天井が最大玉を超えるか、という問題です。
条件は Q3+1.5×IQR ≥ 最大想定元本。Q3 が今のままなら、IQR は約31,000円(中央値の2.5%)必要で、現状の1.8倍です。
手1:ロットに意図的なバラつきを入れる
基準ロットの ±10〜15% でロットをランダム化すると、IQR は基準の1割前後になり、天井は Q3+15% ≈ 中央値の+20%まで開きます。最大玉が+10%、価格変動が±5%でも収まる。中央値×2.5 の側は依然として遠いので、そちらには当たりません。
「一貫性ルール対策のためにロットをバラつかせる」のは直感に反しますが、この式の下では正解です。固定ロットの EA なら、ロット計算に乱数を1行足すだけで済みます。
手2:今の最大玉と同じサイズで件数を積む
分布の上側に玉を足せば Q3 が上がり、IQR も広がります。今回の数字で試算すると、129万円前後の玉を 150〜200件 足したあたりで天井が最大玉を超える計算になります(分布の形を線形で仮定した粗い見積もり)。1日125件のペースなら1〜2日分です。
ただし固定ロットのまま BTC が上がると、新しい最大玉ができて振り出しに戻ります。手1と併用 が安全です。
気をつけること
- 下側の外れ値:Q1−1.5×IQR(今回は約1,205,682円)を下回る玉が外れ値に数えられるかはメールに明記なし。小さすぎる玉も作らない方が無難
- Funded7 は個別の助言をしない:「あと20,665円分を調整すれば必ず通る、という意味ではない」「次回の承認は保証しない」と明記。数字はすべて動く前提で
- Rule 3 との両立:件数を積むときに15秒未満・30秒未満の決済比率(2%/3%)を超えないこと
EA で Funded7 を回す人のチェックリスト
- ロットを固定しない。基準ロット×(0.85〜1.15) の乱数を入れる
- 想定元本で自分の分布を出す。MT5 の履歴から「ロット×契約サイズ×約定価格×円換算」を出し、中央値・Q1・Q3・最大値を確認。天井 = MIN(中央値×2.5, Q3+1.5×IQR) を自分で計算する
- 最大玉は天井の8割以内に。価格変動の分だけ余裕を持たせる
- 銘柄が動いた週は特に注意。ゴールド・BTC・指数の固定ロットは、価格変動そのものが外れ値を作る
- QC 0.90 と Rule 3 も同時に見る。QC は同一銘柄の近接建玉が1本に束ねられる点に注意
- 出金申請の前に上の計算を一度回す。保留自体に罰則はないが、審査サイクルが1回無駄になる
当サイトの 収支トラッカー は口座ごとの取引履歴を集めていますが、想定元本の分布計算はまだ入っていません。当面は MT5 の履歴を書き出して表計算で中央値・Q1・Q3 を出してください。
評価:透明性は高い。ただし「揃えすぎ」を罰する式は改善の余地あり
良い点は、審査の計算値を全部開示していることです。中央値・Q3・IQR・上限・該当ポジションIDまで書かれていれば、トレーダーは自分で再計算して対策できます。「一貫性違反です」の一言で終わる会社と比べれば、はるかに誠実です。Rule 1 未達を違反扱いせず、利益を減らさない設計も評価できます。
気になる点は式そのものです。Q3+1.5×IQR は統計の外れ値検出(Tukey のフェンス)をそのまま持ってきたもので、分布が細いほど厳しくなる性質があります。「大玉ギャンブル防止」という目的に対して、一番ギャンブルから遠い固定ロットの EA が真っ先に引っかかるのは、設計意図とずれているように見えます。中央値×2.5 に一本化するか、IQR に下限(たとえば中央値の5%)を置けば解消する話で、Funded7 には改善を提案したいところです。
他社の一貫性ルールは「最大利益日 ÷ 総利益 ≤ 30〜50%」型が主流で、こちらは利益の偏りを見ます(一貫性ルール完全解説)。Funded7 の R1A は 利益ではなくサイズの偏り を見る点で別物なので、他社で通っていた EA をそのまま持ち込むと、ここだけ引っかかる可能性があります。
FAQ
Q. Rule 1 で FAIL すると利益は没収されますか?
いいえ。公式FAQに「Rule 1 の未達は違反ではなく、ストライクにもならない」と明記されており、今回のメールでも Rule 1 による利益無効化は0円でした。出金対象額は保留されるだけで、次回審査で基準を満たせば解放されます。
Q. 外れ値が何件あると FAIL ですか?
今回は「最大想定元本が上限を20,665円上回っている」ことが FAIL の理由として書かれていました。公式FAQでも上限を超えた玉は「Inconsistent Outlier(違反)」とされているので、1件でも上限を超えれば FAIL と読むのが安全です。
Q. 審査の対象期間はいつからいつまでですか?
前回出金の翌日から今回の申請日までです。今回は8月31日〜9月9日でした。次回審査ではこの期間が延びる形で、既存の取引も含めて再計算されます。
Q. 手動トレーダーにも関係ありますか?
あります。公式FAQの例は「EUR/USD で上限が14万ドルの人がゴールドを23万ドルの想定元本で建てたら違反」という手動トレーダー向けのものです。銘柄を変えるとき、ロットが同じでも想定元本が跳ねる点に注意してください。
Q. チャレンジ中にも Rule 1 は見られますか?
合格時に判定されます。公式FAQによると、Rule 1 未達で合格した場合は Gold(リスク上限3%)ではなく Silver(リスク上限2%)のファンド口座からスタートし、3回の出金で昇格できます。
Q. Rule 2 の「ATR リスク」とは?
SL を置かずに建てた玉は、ATR(14)×1.96×ロット×契約サイズで「統計的な想定損失」を計算し、それがティアの上限(Gold 3%)を超えると Rule 2 違反になります。SL を置いていれば SL までの距離で計算され、ギャップで SL より悪い値で約定しても違反にはなりません。
参考リンク
- Funded7 公式FAQ:Rule 1 Consistency – The Gateway to Pro(R1A/R1B/R1C の定義と数式)
- Funded7 公式FAQ:Rule 2 & 3 Position Risk & Execution(ティア別リスク上限・ATR リスク・15秒/30秒基準)
- Funded7 公式FAQ:Rule 4 Prohibited Strategies & Fair Play(マーチンゲール禁止・同ロットのナンピンは可)
- Funded7 公式:General Rules(プラン別条件の一覧)
- Funded7 公式:Beginner's Guideline
- Funded7 完全ガイド(当サイト):規約の裁量条項・出金フロー
- 一貫性ルール完全解説(当サイト):他社の「最大利益日」型との違い
- ナンピンは一貫性ルール対策になるか(当サイト):サイズ一貫性条項とロット倍増の関係
prop-memo.com の関連ツール
- Funded7 ガイド:全プランのルール・FAQ
- 収支トラッカー:EA 口座の取引履歴をファーム横断で記録
- マイチャレンジ:出金サイクルと審査状況の管理
- プロップファームの EA ルール比較:19社の EA 条件
この記事を書いた人
ホソノP |プロップファーム攻略の人
自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。