The5ersの出金を円にする方法|Rise→USDC→DAI→bitbankの手数料と税金の計算【2026年9月】
※ 本記事は当サイト運営者が2026年9月に The5ers の出金を実際に円にした手順と、国税庁・金融庁・bitbank・Rise の公式情報(いずれも2026年9月28日確認)に基づきます。税金の部分は一般的な情報で、個別の判断は税理士に相談してください。
📢 広告・アフィリエイト開示:当サイトは2026年9月25日から The5ers の提携リンクを掲載しています。
結論
- 経路: The5ers →(Rise)→ USDC →(Arbitrum)→ Trust Wallet → DAI に交換 →(Arbitrum)→ bitbank → 円
- DAI に替える理由: bitbank は USDC を扱っていません(取引ペアが無い)。DAI なら Arbitrum で入金でき、入金手数料は無料 です。
- 手数料: Rise → Trust Wallet が 1 USDC、USDC → DAI の交換が 0.2%(100 USDC → 99.8 DAI)、bitbank の DAI 売却が 0.12%(板でテイカー)。$3,545.67 なら、目減りは合計で 約0.22%(約1,200円) です。
- 税金は3段階: ①出金そのものが 雑所得(Rise に着いた日の米ドルの仲値で円に換算)、②USDC を DAI に替えた日に USDC の為替差損益、③bitbank で DAI を売ったときに DAI の売買損益。
- 検算の目安: ほかに USDC や DAI を持っていなければ、①〜③の合計は 最後に受け取った円とほぼ同じ になります。
実際にやった手順
| 手順 | やったこと | 手数料 |
|---|---|---|
| 1 | The5ers のハブで出金申請 → Rise で USDC 受け取り(2回目の出金 $3,545.67、2026年9月24日) | The5ers 側 3.5%(出金方法ごと) |
| 2 | Rise から USDC を Arbitrum で Trust Wallet に送金 | 1 USDC(実際の明細) |
| 3 | Trust Wallet の中で USDC → DAI(Arbitrum)に交換。まず試しに 100 USDC で実行し、99.8 DAI を受け取った | 0.2% |
| 4 | DAI を Arbitrum で bitbank に送金 | bitbank の入金手数料は無料(送る側のガス代は別) |
| 5 | bitbank で DAI を売って円に | 板のテイカー 0.12%/メイカー −0.02%(販売所は無料だがスプレッドあり) |
| 6 | bitbank から銀行に円を出金 | 3万円以上 770円(3万円未満 550円) |
bitbank への着金は、2026年9月28日時点で反映待ちです。円に替えるのは、次の出金分とまとめて後日になるかもしれません。売ったら実額を追記します。
すぐに円にしなくてもかまいません。 DAI のまま置いておき、何回分かをまとめて売ることもできます。その場合、税金の③(DAI の売買損益)は売った年に確定し、何回かに分けて買った DAI は1枚あたりの取得価額を平均して計算します(下の「税金の考え方」を参照)。
各段階の注意
- Rise の手数料は公式ページの表示と違いました。 Rise のヘルプ「Withdrawal Fees & Minimums」では、USDC の Arbitrum への出金は $2.90 と書かれています。実際の明細は 1 USDC でした。ページには「定期的に見直す」とあるので、実際の明細で確認してください。
- ネットワークを揃える。 bitbank の DAI は Ethereum・Arbitrum・OP Mainnet に対応しています。Arbitrum で送った DAI を、別のネットワークのアドレスに送らないでください。
- Arbitrum のガス代は ETH で払います。 Trust Wallet での交換や DAI の送金には、Arbitrum 上の ETH が少し必要です(アプリが手数料込みで処理する場合もあります)。
- 最初は少額で試す。 今回も 100 USDC で交換を試してから本番にしました。
なぜ DAI なのか
国内の取引所で USDC を扱えるのは、金融庁に「電子決済手段等取引業者」として登録した業者だけです(2026年8月時点で2社。USDC を扱うのは SBI VCトレード)。bitbank は USDC の取引ペアを持っていないので、USDC のまま送っても売れません。1ドルに連動する DAI に替えれば、bitbank で円にできます。
手数料はいくら減ったか($3,545.67 の場合)
計算を分かりやすくするため、相場は次のように置きます(仮定)。
- Rise に着いた日の米ドルの仲値(TTM): 157.00円
- DAI に交換した日の TTM: 157.50円
- bitbank での DAI の売値: 1 DAI=157.20円(2026年9月28日の DAI/JPY はおよそ157円)
- ガス代(ETH)は含めない
| 段階 | 残り | 減った分 |
|---|---|---|
| Rise で受け取り | 3,545.67 USDC | - |
| Trust Wallet へ送金 | 3,544.67 USDC | 1 USDC |
| DAI に交換(0.2%) | 3,537.58 DAI | 約7.09ドル |
| bitbank で売却(0.12%) | 555,441円 | 667円 |
出金額を受け取り日の仲値で円にすると 556,670円なので、目減りは約1,229円(約0.22%) です。大半は DAI への交換の 0.2% です。実際の円の額は相場で上下しますが、手数料の割合は変わりません。
税金の考え方
1. 出金そのもの(雑所得)
プロップファームの報酬は、原則 雑所得、専業で帳簿を付けていれば 事業所得 になりえます(詳しくは プロップファームの税金ガイド)。
- いつの所得か: 報酬を USDC で受け取った場合の計上日を直接定めた国税庁の文書は見つかりませんでした。実務では Rise に着いた日 を基準にし、毎回同じ基準で続けるのが無難です。「円に替えた日」ではありません。
- 円にするレート: 外貨建ての取引は、原則 取引日の電信売買相場の仲値(TTM) で円に換算します(所得税法57条の3、所得税基本通達57の3-2)。USDC は1ドル建てなので、受け取った USDC × その日の米ドルの TTM で計算します。
取引ごとに換算しなくてもいい(まとめ方は3段階)
出金のたびにその日の TTM を調べるのは面倒です。所得税基本通達には、まとめて換算するやり方も書かれています。
| やり方 | 根拠 | 条件 |
|---|---|---|
| 取引日ごとに、その日の TTM | 57の3-2(原則) | なし |
| 月ごと(週ごと)にまとめて、前月末・月初の TTM、または1か月以内の平均 TTM | 57の3-2(注2)、57の3-3 | 毎年同じ方法を続ける |
| 1年分を USD のまま集計して、年末の相場か年間平均の TTM で一括 | 57の3-6 | 「国外において」業務を行う個人で、収支を外国通貨で作っていること。毎年同じ方法を続ける |
- 当サイト運営者は、海外FX(Exness)の頃から USD の損益を USD で集計し、年間でまとめて円にする やり方を続けています。57の3-6 の方式です。
- 57の3-6 は「国外において業務を行う個人」が対象です。海外のプロップの口座で取引して海外から報酬を受け取る場合がこれに当たるかは、通達の文面からは断定できません。気になるなら、確実に認められている 月ごとのまとめ にしておけば、どちらに転んでも安全です。
- どのやり方でも一番大事なのは、毎年同じ方法を続けること(継続適用)です。年によって有利なほうを選び直すのはやめてください。
ほかの人は実際どうしているか
ドルで収入がある個人(FX・プロップに限らず、フリーランスや投資も含む)について、税理士の解説や各サービスの案内を2026年9月に調べました。
| 収入 | 実際によく使われる換算 |
|---|---|
| YouTube・AdSense・アプリストア・Amazon KDP | 支払い通知に出る円の額をそのまま(円で受け取る設定が多い) |
| Upwork・PayPal・Stripe・Wise のドル報酬 | 税理士の推奨は発生日(納品日・請求日)の TTM |
| 米国株の配当(国内の証券会社) | 証券会社が換算するので本人は何もしない |
| 暗号資産のステーキング・エアドロップ | 受け取った時点の時価(損益計算ツールが自動で換算) |
| 海外FX・プロップのドル建て報酬 | 解説記事は取引日・決済日の TTM でほぼ統一 |
- 税理士の書き方は「月平均までは通達で明確に使える。年平均は 57の3-6 に当たるなら可。合理的な方法を続けていれば」というところで止まるものが多く、換算方法そのものが争われた個人の公表事例は見つかりませんでした。
- 円に替えた額(両替した額)をそのまま収入にするのは、専門家は勧めていません。正しくは「受け取った日に換算した収入」と「両替したときの為替差損益」の2本立てです。
- Rise で受け取った USDC を自動で取り込める損益計算ツールは見つかりませんでした。記録は手で残す前提です。
結局のところ、換算の細かさより大事なのは 申告すること、記録を残すこと、自分の方法を説明できること です。100万円を超える海外からの送金は税務署に報告される(国外送金等調書)ので、出金履歴・ウォレットの取引・使ったレートの出どころは残しておいてください。
2. USDC は「電子決済手段」
2023年の改正資金決済法で、法定通貨と同じ額で払い戻される USDC のようなステーブルコインは、暗号資産ではなく 「電子決済手段」 になりました。国税庁の「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」(令和7年12月版)は、電子決済手段を 金銭債権、ドル建てのものを 外貨建債権 と整理しています。
- 個人の場合は 外貨預金と同じ扱い と考えるのが一般的で、円に対して値動きした分は 為替差損益(雑所得) になります。
- ただし、国税庁FAQの電子決済手段の問は 法人向け です。個人が自分のウォレットや Rise で持つ USDC について、国税庁が個別に示した文書は見つかりませんでした。
3. USDC → DAI の交換で為替差損益が確定する
DAI は暗号資産を担保にしたステーブルコインで、法定通貨で払い戻されないので 暗号資産 です。1ドルに連動していても、税金上は USDC と別物になります。
- USDC で DAI を買うと、外貨で暗号資産を買った ことになり、その日に USDC の為替差損益が確定 します。計算は(交換した日の TTM − 受け取った日の TTM)× 使った USDC です。
- DAI の取得価額は、使った USDC を交換した日の TTM で円にした額 です。0.2% の交換手数料は受け取る DAI が減る形で引かれるので、自然に取得価額に含まれます(購入の手数料は取得価額に含める。国税庁FAQ 1-5)。
4. bitbank で DAI を売ったときの損益
売った円 −(DAI の取得価額 + 売却手数料) が雑所得になります(国税庁FAQ 2-3)。DAI をほかにも持っている場合、1枚あたりの取得価額は 総平均法(届け出をしなければこちら)か移動平均法で計算します。
5. 手数料とガス代
- 購入の手数料は取得価額に含め、売却の手数料は必要経費にする(国税庁FAQ 1-5・2-3)。
- 送金手数料(1 USDC)やガス代を直接扱った問は、国税庁FAQにありませんでした。手数料で払った USDC は、その分の USDC を手放したことになります。
- ガス代を ETH で払うと、その ETH(暗号資産)を手放したことになります。 ETH の取得価額と使った量も記録しておいてください。
- bitbank の円の出金手数料を経費にできるかは確認できなかったので、下の計算では経費に入れていません。
計算例($3,545.67 の出金)
相場の仮定は、上の「手数料はいくら減ったか」と同じです。
| 段階 | 計算 | 雑所得 |
|---|---|---|
| ① 報酬(Rise 着金日) | 3,545.67 USDC × 157.00円 | +556,670円 |
| ② 送金手数料 1 USDC | 1 × 157.00円(同じ日なので為替差はゼロ) | −157円(経費にできる場合) |
| ③ USDC → DAI の為替差 | 3,544.67 ×(157.50 − 157.00) | +1,772円 |
| ④ DAI の取得価額 | 3,544.67 × 157.50 = 558,286円(3,537.58 DAI 分) | - |
| ⑤ DAI の売却 | 3,537.58 × 157.20 = 556,108円、手数料 667円 | −2,845円 |
| 合計 | 555,440円 |
合計は、最後に受け取った 555,441円とほぼ一致 します(端数の丸めの差)。ほかに USDC や DAI を持っていなければ、「最終的に受け取った円 ≒ この出金の雑所得」 で検算できます。相場の動きで、③と⑤のどちらに数字が乗るかが変わるだけです。
ここから、その年のチャレンジ参加費など報酬を得るためにかかった費用を必要経費として引ける可能性があります。雑所得の赤字は給与など他の所得とは相殺できません(国税庁タックスアンサー No.2250)が、報酬と為替差損益・DAI の損益は同じ雑所得の中で合算されます。
申告のライン
- 会社員: 給与以外の所得が年 20万円以下 なら確定申告は不要です(国税庁タックスアンサー No.1900)。ただし 住民税の申告は必要 です。
- 専業など: 基礎控除などを超えれば申告が必要です。詳しくは プロップファームの税金ガイド を見てください。
暗号資産の分離課税(20%)は?
暗号資産を金融商品取引法の対象にする改正法は、2026年7月に公布されています。分離課税が始まるのは、その施行日の 翌年1月1日以後の売却 からです。施行日を決める政令は、2026年9月時点では確認できませんでした(多くの解説は2028年1月からと見込んでいます)。
- 分離課税の対象は、指定された暗号資産を 国内の登録業者で売った場合だけ の見込みです。Trust Wallet 内での交換は対象外、bitbank での DAI の売却が対象になるかは DAI が指定されるか次第です。
- プロップの報酬そのもの(①)は、分離課税とは関係なく雑所得 のままです。
記録しておくもの
- Rise の着金日と USDC の数量(出金ごと)
- 着金日と交換日の米ドルの TTM(取引している銀行の公表値)
- Trust Wallet での交換の日時・使った USDC・受け取った DAI(トランザクション ID)
- ガス代として使った ETH の量
- bitbank の DAI 着金・売却の明細(取引履歴は CSV で出せます)
prop-memo の マイページ では、出金を USD で記録できます。着金日と額をその場で残しておくと、年末の集計が楽になります。
FAQ
Q. USDC のまま bitbank に送れますか?
送れません。bitbank は USDC の取引ペアを持っていないので、USDC を円にできません。DAI に交換してから送ってください(2026年9月28日時点)。
Q. bitbank は DAI を Arbitrum で受け付けていますか?
受け付けています。bitbank の DAI は Ethereum・Arbitrum・OP Mainnet に対応していて、入金手数料は無料です。送る前に bitbank の入金画面でネットワークを選び直してください。
Q. USDC を DAI に替えただけで税金がかかるのですか?
替えた日に USDC の為替差損益が確定します。受け取った日から交換した日までにドル円が動いていなければ、差はほぼゼロです。DAI の損益は、bitbank で円にしたときに確定します。
Q. USD の損益を年間でまとめて円にしてもいいですか?
所得税基本通達 57の3-6 に、収支を外国通貨で作っている「国外において業務を行う個人」は、年末の相場か年間平均の仲値で一括換算できると書かれています。海外プロップがこれに当たるかは断定できないので、確実に認められている月ごとのまとめ(57の3-2・57の3-3)もあります。どれを選んでも、毎年同じ方法を続けることが条件です。
Q. 出金の所得はいつの年に入りますか?
Rise に着いた日を基準にするのが無難です。円に替えるのが翌年になっても、報酬は受け取った年の所得です。
Q. 手数料が一番安い方法ですか?
この経路で一番大きいのは USDC → DAI の交換 0.2% でした。Rise の出金手数料は公式表示(Arbitrum $2.90)と実際(1 USDC)が違うので、出金のたびに明細を見てください。The5ers 側の出金手数料(3.5%)のほうがずっと大きいので、経路の差は小さいです。
出典
- 国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」(令和7年12月):1-3・1-5・2-1・2-3・3-2
- 国税庁「所得税基本通達 57の3-2・57の3-3・57の3-6(外貨建取引の換算)」
- 国税庁タックスアンサー「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」「No.2250 損益通算」
- 金融庁「電子決済手段等取引業者登録一覧」(2026年8月27日現在)
- 金融庁「金融商品取引法及び資金決済に関する法律の一部を改正する法律案(要綱)」
- bitbank「手数料」、公開API(DAI/JPY の手数料・取引ペア一覧)
- Rise「Withdrawal Fees & Minimums」
いずれも2026年9月28日に確認しました。
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この記事を書いた人
ホソノP |プロップファーム攻略の人
自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。