E8 Pro と E8 One はどっちを買うべきか|同じ $366 で「静的8%+1日2%上限」と「動的6%+一貫性40%」を、均した損益と跳ねる損益の両方で数える【2026年9月】
※ 本記事のルール・価格は2026年9月13日に E8 Markets の公式サイト・料金シミュレーター・ヘルプセンターで実測したものです(E8 Markets ガイドに全数を記載)。シミュレーションはモンテカルロと実データの2本立てで、将来の成績を保証するものではなく投資助言でもありません。
TL;DR:損益の「形」で決まる。均す人は Pro、跳ねる人は One
E8 Markets の Forex 系は3プランとも1ステップで、実際に選ぶのは E8 Pro か E8 One の2択です。$100K はどちらも定価 $488、コード E8 で $366。値段では決まりません。
| E8 Pro(8%DD) | E8 One(6%DD) | |
|---|---|---|
| 最大DD | 8% 静的(初期残高基準)。ただし初回出金の請求で失格ラインが初期残高へ恒久移動 | 6% 動的(確定残高の最高値に追従)。初期残高に達したら永久ロック=以後は静的と同じ |
| 日次損失 | 2.5%(当日開始残高基準) | 4%(同) |
| 目標 | 8% | 9% |
| 利益の制限 | 1日の利益上限2%。超過分は翌日に口座から削除(評価・ファンド両方) | Performance 段階で一貫性40%(最良日が期間利益の40%以下でないと出金保留) |
| 出金 | 毎日可。ただし請求できるのは利益の50%、最低利益1% | オンデマンド(Performance 開始から約3日後〜)、最低手取り$100 |
| 最低取引日数 | なし(上限2%のため目標8%に最低4日) | 1日 |
| ニュース | 制限なし | Performance 段階のみ前後5分 |
| 分配 | 80%(+$98 で100%) | 80%(90 / 100% は加算) |
数えた結果はこうです。
- 1日に3回撃って損益を均す人(スキャル・高頻度EA)は Pro。 モンテカルロ(1日3回・120営業日)で、エッジゼロ 4.5倍 対 1.4倍、小さなエッジ 36.5倍 対 19.3倍、そこそこ 97.6倍 対 80.9倍。強い人だけ 158.6倍 対 164.1倍 で逆転
- 1日1回・年に数回の大きな日で稼ぐ人(時間帯の順張り・トレンドフォロー)は One。 当サイトの実データの波2本で、One は年 +309万/+585万、Pro は出金方針を最良にしても +63万/+137万。2〜4倍の差
- 差を作っているのは Pro の「1日2%上限」。 跳ねる損益は年に数回の大きな日に利益が集中していて、その日を2%で切られると勝ち日の利益の 8〜27%が消える。均す損益は1日2%に届かないので何も失わない
- もう1つは Pro の出金構造。 請求した時点で失格ラインが初期残高に上がり、緩衝は残した50%だけ。「毎日出金できる」を真に受けて1%で請求すると、実データで One の5分の1になる
構成は、Pro なら 8%DD(6%は目標が同じで枠だけ狭い、10%は目標も10%)、One なら 6%DD $488(8%DD $586 は価格が上がるほど倍率は伸びない)。分配100%の加算(Pro +$98)は通算 $490 の利益で元が取れます。
3つの構造差
① 静的8% か、動的6%(ロック付き)か
Pro の8%は初期残高から動きません。One の6%は「確定残高の最高値 − 6%」で追いかけてきますが、最高値が初期残高に達した時点(=+6%)で床は初期残高に固定され、以後は上がりません。 つまり One は「+6%出すまでトレーリング、出したら静的」という2段階です。
評価段階の違いは小さい。Pro は目標8%を8%の枠で、One は目標9%を6%の枠で取りに行くので 目標÷枠は 1.0 対 1.5 で One のほうが重い。そのかわり日次は Pro 2.5% 対 One 4% で、1日に撃てる量は One が1.6倍。
ファンド段階で逆転します。Pro は初回出金を請求した瞬間に失格ラインが初期残高へ上がり、以後の緩衝は口座に残した利益の50%だけ。One は+6%を超えていれば床は初期残高で固定されていて、出金しても床は動きません。「出金後の器」は One のほうが安定している、これが実データで効いた1つ目の理由です。
② 1日2%の利益上限 か、一貫性40% か
Pro の「1日の利益上限2%」は、目標に算入されないだけでなく、超過分が翌日0〜1時(サーバー時刻)に口座から削除されます(公式ヘルプに「始値 $102,000・終値 $105,500 なら $1,500 が消えて翌日は $104,000 開始」の例つき)。評価・ファンド両方に効き、分割決済や日またぎでの回避は禁止。
One の一貫性40%は「Performance 段階で、出金期間の最良日が期間利益の40%以下」という条件。超えても利益は消えず、出金が保留されて次の利益で薄まるのを待つだけです。
この2つは、損益の形によって効き方が正反対になります。
| 損益の形 | Pro の2%上限 | One の一貫性40% |
|---|---|---|
| 1日に何回も撃って均す(1日の変動が±1%程度) | ほぼ届かない。実害なし | 最良日が40%を超えにくい。実害なし |
| 1日1回・大きな日に集中する(年に数回 +5〜18%の日) | その日の利益を2%で切られ、勝ち日の利益の8〜27%が消える | 大きな日の直後は出金が保留されるが、利益は残る |
③ 毎日・50%・ライン移動 か、オンデマンド・全額 か
Pro は毎日請求できますが、請求できるのは利益の50%で、初回請求で失格ラインが初期残高に上がる。E8 Pro の記事で示したとおり、1%で毎日請求すると勝率55%の人でも受取総額 $2,575、8%ためてから請求すれば $25,754 で10倍違います。One は請求で床が動かないので、この判断が不要です。
モンテカルロ:均した損益なら Pro
1トレード=勝率 p で +R×r、負けで −r。1日3回、120営業日、4万本。Pro は2%上限を意識して「その日の残り枠を超える利確は狙わない」規律ある運用。倍率=期待受取÷参加費(1.0倍が損益分岐)。
| 実力 | 1発リスク | Pro 8%($366) | 到達 | 失格 | One 6%($366) | 到達 | 失格 | One 8%($440) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| エッジゼロ 50%・RR1.0 | 0.5% | 2.0倍 | 36% | 47% | 1.2倍 | 24% | 87% | 0.7倍 |
| 0.8% | 4.5倍 | 49% | 73% | 1.4倍 | 26% | 96% | 1.4倍 | |
| 小さなエッジ 50%・RR1.2 | 0.5% | 23.0倍 | 90% | 10% | 16.4倍 | 70% | 49% | 12.9倍 |
| 0.8% | 36.5倍 | 85% | 28% | 19.3倍 | 56% | 72% | 20.2倍 | |
| そこそこ 55%・RR1.2 | 0.5% | 64.5倍 | 100% | 1% | 58.2倍 | 95% | 10% | 45.8倍 |
| 0.8% | 97.6倍 | 98% | 5% | 80.9倍 | 82% | 33% | 76.0倍 | |
| 強い 60%・RR1.2 | 0.5% | 107.9倍 | 100% | 0% | 104.7倍 | 99% | 1% | 82.4倍 |
| 0.8% | 158.6倍 | 100% | 1% | 164.1倍 | 95% | 11% | 141.0倍 |
均した損益では、強い人以外は Pro が上です。理由は One の目標÷枠1.5の重さで、エッジゼロだと失格率87〜96%。Pro は枠8%に目標8%なので通りやすい。1日3回・0.8%なら1日の最大利益は2.9%で2%上限に触れることもあるが、規律ある運用なら失うものは小さい。
One 8%DD($440)は 6%DD($366)に全実力帯で負けます(強い人の0.8%だけ僅差)。枠を2%広げるのに価格が20%上がり、目標も12%に上がるからです。One を買うなら6%。
実データ:跳ねる損益なら One が2〜4倍
当サイトで運用している「1日1回・時間帯を決めて建てて決めた時刻に閉じる」型の波を2本使いました。波A は金の朝の順張り(週3回、2019〜2026年、1,136回)、波B は米国株指数の夜の順張り(週4回、2021〜2026年、1,077回)。M1/M5 の実価格、スプレッド実測、損切りは価格ベースで固定、口座は2,000万円相当、失格は7日後に買い直し。Pro の出金方針は「1%で毎日請求」と「8%ためてから請求」の2通り、One は14日ごとに一貫性40%を満たしていれば全額請求。
| 1発SL | Pro(1%で毎日請求) 波A | Pro(8%ためて) 波A | One 6% 波A | Pro(1%で毎日) 波B | Pro(8%ためて) 波B | One 6% 波B |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.5% | +12万 | +24万 | +33万 | +5万 | +62万 | +88万 |
| 1.0% | +14万 | +52万 | +86万 | +16万 | +110万 | +194万 |
| 1.5% | +9万 | +60万 | +137万 | +42万 | +24万 | +215万 |
| 1.9% | +21万 | +43万 | +178万 | +24万 | +87万 | +376万 |
| 2.4%(Pro の上限) | +28万 | +41万 | +223万 | +20万 | +9万 | +351万 |
| 3.5%(One の最良) | — | — | +309万 | — | — | +585万 |
年あたり、2,000万円相当。One は全ロットで Pro の上で、Pro の最良(8%ためて請求)と比べても波A 1.0%で 86 対 52、波B 1.9%で 376 対 87。上限まで振った最良同士では +309万 対 +63万、+585万 対 +137万 です。
なぜこれほど差がつくのか。2%上限が削る量を数えました。
| 1発SL | 波A: 勝ち日の利益のうち2%超過分 | 2%を超えた日 | 波B: 同 | 2%を超えた日 |
|---|---|---|---|---|
| 1.0% | 11% | 11/597日 | 8% | 21/569日 |
| 1.5% | 17% | 19/597日 | 14% | 55/569日 |
| 1.9% | 21% | 26/597日 | 19% | 95/569日 |
| 2.4% | 25% | 44/597日 | 27% | 159/569日 |
勝ち日の2〜28%しかない「大きな日」が、勝ち日の利益の8〜27%を持っている。 それを2%で切られると、この形の損益は成立しません。One にはこの上限がなく、一貫性40%は「保留」なので利益は残ります。
そして Pro のもう1つの穴。1%で毎日請求すると、波A で +12〜28万、波B で +5〜42万しか残りません。8%ためてから請求する方針に変えると2〜4倍に伸びますが、それでも One の半分以下。Pro を跳ねる損益で使うのは、上限で削られ、出金で緩衝を失う二重取りになります。
どっちを買うか
Pro を買う人
- 1日に3回以上撃って、1日の損益が±1〜2%に収まる。スキャル、高頻度の EA、時間分散したデイトレ
- 一貫性ルール・最低取引日数・ニュース制限を一切気にしたくない
- 出金は「8%ためてから半分」と割り切れる。請求後はロットを半分に落とせる
One を買う人
- 1日1回、または少数のトレードで、年に数回の大きな日に利益が集中する。時間帯の順張り、ブレイクアウト、トレンドフォロー
- 大きな日の直後に出金が保留されても困らない(利益は残る)
- +6%を早く出して床を初期残高で固定したい
構成
- Pro は 8%DD($488→$366)。6%DD($468)は目標も6%になるが枠だけ狭く、10%DD($539)は目標も10%で全実力帯で損。分配100%(+$98)は通算 $490 の利益で回収できるので、通る自信があれば付ける
- One は 6%DD・分配80%($488→$366)。8%DD($586)は価格20%増で倍率は伸びない。分配の加算は Pro と同じ考え方
迷ったら: 自分の直近100トレードの日次損益を並べて、+2%を超えた日が何日あるかを数えてください。ゼロなら Pro、5日以上あるなら One。それが答えです。
FAQ
Q. One の動的DDは「トレーリング」なのに、なぜ静的の Pro より安定するのですか?
One の床は初期残高で止まります。+6%出した時点で床は初期残高に固定され、そこから上は静的口座と同じです。Pro は初回出金を請求した瞬間に床が初期残高へ上がるので、出金後の状態は両者とも「床=初期残高」で同じ。違いは One が全額請求できるのに対し、Pro は50%しか請求できず残りが緩衝になることです。
Q. Pro の2%上限は、規律よく回せば問題ないのでは?
均した損益なら問題ありません。モンテカルロでは「その日の残り枠を超える利確は狙わない」運用で失う利益はほぼゼロでした。問題は規律で避けられない形の損益、つまり1トレードが+5%以上になりうる手法です。分割決済や日またぎで避けるのは公式に禁止されています。
Q. One の一貫性40%で出金できなくなることはありますか?
保留はされます。たとえば期間利益 $5,000 のうち1日で $3,000 稼いだ場合、最良日が60%なので、期間利益が $7,500 になるまで出金は待ちです。ただし利益は消えず、失格にもなりません。実データの波では One の出金回数は年1〜2回に落ちましたが、金額は残っています。
Q. 両方買うのはありですか?
ありです。$732 で「均す手法を Pro」「跳ねる手法を One」に分けて置けば、それぞれの器に合った形で回せます。同じ手法を両方に入れるのは、どちらかが必ず器に合わないので無駄です。
Q. E8 Signature は?
EOD 動的DD 3〜4%・翌日持ち越し不可・出金上限あり・一貫性35%で、本記事の2つよりさらに狭い器です。日中に完結するスキャル専用と考えてください。
検証の前提と限界
- ルール・価格は2026年9月13日の公式実測(E8 Markets ガイド)。コード
E8の25%OFFは同日にチェックアウトで確認。失効時は定価 $488 で倍率が25%下がる - モンテカルロは1トレードの損益が独立で、スプレッド・滑り・ニュースを含まない。1日3回固定
- 実データの波は当サイトの運用戦略で、銘柄・曜日・時間帯の詳細は伏せてある。損切りは価格ベースで固定し、1発のリスク(口座比)だけを動かした
- Pro の出金は「利益がしきい値に達した日に50%を請求、以後は床=初期残高」、One は「14日ごとに一貫性40%を満たしていれば全額請求」とモデル化。One の実際の出金はオンデマンド(最短で Performance 開始から約3日)なので、実運用では One の出金回数はもっと増やせる
- One の動的DDは「確定残高の最高値」で追従するとし、1日1回の波なので日次で更新した。日中の含み益では動かない
- 買い直しは失格の7日後に1枚。実際は買い直しの判断が収支を左右する
参照ソース
- E8 Markets 公式: 料金シミュレーター(2026-09-13実測)、ヘルプ「Daily profit cap」(articles/15319043)、「Payout request from E8 Pro」(articles/13653464)、E8 One の Dynamic Drawdown と一貫性ルールの各記事
- 当サイト: E8 Markets ガイド、E8 Pro は買っていいのか
- シミュレーション:
scripts/sim-e8-pro.py(モンテカルロ)、図はscripts/plot-e8-pro.py。実データの検証は非公開
関連記事
この記事を書いた人
ホソノP |プロップファーム攻略の人
自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。