E8 Pro は $366 で買っていい。ただし穴が2つある|「1日2%の利益上限」と「静的DDが静的なのは初回出金まで」を4万本で検証
※ 本記事はシミュレーションによる検証です。投資助言ではありません。価格・ルールは2026年9月13日に公式サイトの料金シミュレーターとヘルプセンターで実測した値です。
E8 Markets の E8 Pro は、プロップ口座にありがちな面倒な条項をほぼ全部外してきたプランです。静的ドローダウン・一貫性ルールなし・最低取引日数なし・ニュース制限なし・出金は毎日請求可。$100K が定価 $488、コード E8 で $366。
ここまで素直だと、逆に「どこで回収しているのか」を疑いたくなります。回収しているところは2つありました。
TL;DR
- 結論:買っていい。 $100K・コード
E8適用後 $366(口座サイズの 0.366%)に対して、勝率50%・RR1.0 の「エッジゼロ」の人でも期待受取額は 1.659%。つまり参加費の4.53倍が返る計算です。Moneta Instant Pro の 1.01倍、E8 One の 1.43倍と比べても頭ひとつ抜けています - 元が取れる勝率は約47.8%(RR1.0・1トレード0.8%)。勝率48%で1.12倍、50%で4.53倍。同価格の E8 One は約49.6%が分岐点なので、E8 Pro のほうが2ポイントぶん甘い
- 穴① 1日の利益上限2%。 超えた分は翌日0〜1時に口座から削除されます(公式明記)。知らずに回すと期待値は −54%(エッジゼロ)〜−16%(強いエッジ)。弱い人ほど深く刺さります
- 穴①の対処は1行で済みます。 「その日の残り枠より想定利確幅が大きいなら、その日はもう建てない」。これだけで上限なしの口座の96%(エッジゼロ)まで戻ります
- 穴② 静的DDが静的なのは初回出金まで。 公式に「初回出金を請求した時点で静的DDのラインは恒久的に初期残高へ移動する」と明記されています。しかも請求できるのは利益の50%だけで、残り50%がそのまま唯一の命綱になります
- 初回の請求は、利益が最大損失の枠と同じ8%たまってから。 1%で請求すると、最初に持っていた8%の静的な緩衝を捨てて、0.5%の緩衝と $400 を受け取ることになります。シミュレーションではエッジゼロでも受取総額は 1%で請求 $1,291 に対し 8%ためてから $3,283(2.5倍)。勝ち続ける前提ではなく、ルールの形から来る差です
- 初回のあとは、請求できるたび(利益1%)に上限の50%を取る。 失格ラインはもう初期残高にあり、守る静的な緩衝は残っていません。エッジゼロなら、以後を「1%ごと」にしても「また8%ためる」にしても受取総額はほぼ同じです($3,308 対 $3,283)
- ロットの上限は日次2.5%が決めます。 1日3トレードなら3連敗で2.5%を超えない 1回0.83%が机上の上限。0.8%で回したときが一番効率が良く、そこを越えると一気に崩れます
- 構成は「分配100%」を選ぶこと、「10%DD」を選ばないこと。 10%DD($405)は目標も10%に上がるので全実力帯で負け。分配100%($440)は全実力帯で勝ち、差額 $74 は通算 $370 の利益で回収できます。DDは6%($351・速いが脆い)と8%($366・遅いが粘る)がほぼ互角
- 同じ $366 で E8 One(6%DD・目標9%・動的DD)も買えます。 弱い側は E8 Pro、強い側は E8 One。勝率60%まで来ると 158.6倍 対 164.1倍 で逆転します
- EAを回すなら E8 Pro が素直です。 一貫性ルールも最低取引日数もニュース制限もなく、市販EAも可。ただし1日3トレードを超える高頻度なら日次2.5%が先に効くので、ロットの上限は日次2.5%から逆算した値(1日8回なら0.31%)になります

判断の物差し
このサイトの検証ではいつも同じ物差しを使っています。「払っていい上限額」 です。
同じ実力・同じロット・同じ期間で回したとき、手元に返ってくる金額の期待値。これが損益分岐となる参加費であり、その口座に払っていい上限額です。実売価格がこれより安ければ買い、高ければ割高。
比率で言うと倍率(=上限額 ÷ 参加費)。1倍が損益分岐で、それ以上なら買って損はしない、という読み方をします。
条件はすべて共通です。モンテカルロ4万本・120営業日・1日3トレード・1トレードのリスクは口座の0.8%。金額は口座サイズ比($100K なら 1% = $1,000)。
E8 Pro のスペック
2026年9月13日に公式の料金シミュレーターとヘルプセンターで実測した値です。
| E8 Pro | E8 One | |
|---|---|---|
| ステップ数 | 1ステップ | 1ステップ |
| 利益目標 | 8%(=選んだDDと同率) | 9%(=選んだDDの1.5倍) |
| 最大DD | 8%・静的(初期残高基準・動かない) | 6%・動的(確定利益に追従し初期残高でロック) |
| 日次DD | 2.5%(初期残高基準) | 4%(DDの約66%) |
| 1日の利益上限 | 2%(超過分は削除) | なし |
| 一貫性ルール | なし | ファンド段階で 40% |
| 最低取引日数 | なし | なし |
| ニュース制限 | なし(両段階とも) | ファンド段階で前後5分 |
| 出金 | 毎日請求可・最低利益1% | 3日後から・オンデマンド |
| DD・分配の選択 | DD 6/8/10%・分配 80/100%(購入時のみ) | DD 4/6/8/10/14%・分配 80/90/100% |
| $100K 定価 | $488 | $488 |
コード E8 適用後 | $366 | $366 |
$100K の価格が完全に同じです。つまり E8 Pro を検討するというのは、同じ $366 で E8 One を買わない理由があるかを検討することとほぼ同じになります。
全サイズの定価(8%DD・分配80% 構成)は次のとおりです。コード E8 はすべてに25%OFFで効きます。(2026-10-12追記: 公式のクーポンページでは E8(25%)は先物の E8 Signature 向けにしか載っておらず、E8PATH は載っていません。今は期間限定の E8ARC(Forex系3プラン30%OFF・2026年10月25日 14:00 UTC まで)が出ています。この記事の計算は E8 25%OFF の $366 で行ったものです)
| サイズ | $5K | $10K | $25K | $50K | $100K | $200K | $400K | $500K |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 定価 | $32 | $68 | $148 | $228 | $488 | $998 | $2,098 | $2,598 |
E8 適用後 | $24 | $51 | $111 | $171 | $366 | $749 | $1,574 | $1,949 |
まず結論から:4つの実力帯で回す
| 実力 | プログラム | 参加費 | ファンド到達 | 失格率 | 到達日数 | 払っていい上限 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| エッジゼロ 勝率50% RR1.0 | E8 Pro 8%DD | 0.366% | 49.0% | 73.4% | 35日 | 1.659% | 4.53倍 |
| E8 One 6%DD | 0.366% | 25.9% | 95.9% | 24日 | 0.524% | 1.43倍 | |
| Moneta 2-Step | 0.475% | 26.2% | 68.6% | 62日 | 0.894% | 1.88倍 | |
| Moneta Instant Pro | 2.650% | 100% | 82.9% | 初日 | 2.685% | 1.01倍 | |
| 小さなエッジ 勝率50% RR1.2 | E8 Pro 8%DD | 0.366% | 85.0% | 28.0% | 27日 | 13.371% | 36.53倍 |
| E8 One 6%DD | 0.366% | 56.3% | 72.0% | 19日 | 7.054% | 19.27倍 | |
| Moneta 2-Step | 0.475% | 79.5% | 24.4% | 48日 | 12.206% | 25.70倍 | |
| Moneta Instant Pro | 2.650% | 100% | 38.9% | 初日 | 18.971% | 7.16倍 | |
| そこそこ 勝率55% RR1.2 | E8 Pro 8%DD | 0.366% | 97.7% | 4.9% | 18日 | 35.739% | 97.65倍 |
| E8 One 6%DD | 0.366% | 82.5% | 33.0% | 15日 | 29.614% | 80.91倍 | |
| Moneta 2-Step | 0.475% | 98.0% | 3.0% | 31日 | 38.607% | 81.28倍 | |
| Moneta Instant Pro | 2.650% | 100% | 9.6% | 初日 | 49.231% | 18.58倍 | |
| 強い 勝率60% RR1.2 | E8 Pro 8%DD | 0.366% | 99.7% | 0.7% | 13日 | 58.039% | 158.58倍 |
| E8 One 6%DD | 0.366% | 94.7% | 10.6% | 12日 | 60.056% | 164.09倍 | |
| Moneta 2-Step | 0.475% | 99.8% | 0.2% | 21日 | 66.990% | 141.03倍 | |
| Moneta Instant Pro | 2.650% | 100% | 1.8% | 初日 | 79.899% | 30.15倍 |
読み取れることは3つあります。
1つめ。E8 Pro はどの実力帯でも1倍を大きく超えます。 エッジゼロでも4.53倍。参加費が安いこと(0.366%)と静的DDで死ににくいことの合わせ技です。同じ価格の E8 One は 1.43倍しかありません。動的DDのぶん、伸びない人が容赦なく削られます(失格率 95.9%)。
2つめ。順位は実力で入れ替わります。 弱い側では E8 Pro が E8 One の3倍以上ですが、勝率60%まで来ると 158.6倍 対 164.1倍 で逆転します。静的DDの守りは伸びない人ほど効き、伸びる人には利益上限のほうが重く効くからです。
3つめ。Moneta Instant Pro との差は桁が違います。 Instant Pro は買った瞬間にファンド口座(到達率100%・初日)という強烈な利点がありますが、参加費が 2.650% と口座の2.65%もあるので、エッジゼロでは 1.01倍、ほぼ損益分岐です。同じ「すぐ稼げる口座」を買うなら、E8 Pro のほうが圧倒的に効率が良いという結論になります。
穴① 1日の利益上限2%
E8 Pro の Challenge・Performance の両方に、「1日に増やせるのは初期残高の2%まで」という制限があります。$100K なら $2,000。
問題は「超えたらどうなるか」です。公式ヘルプはこう書いています。
If you exceed this 2% Daily profit cap, everything above will increase your balance, but not your total profits/performance results(Exceeds profits above 2% are being removed every day after rollover)
そして具体例まで載っています。
始値 $102,000 / 上限 $2,000 / 上限ライン $104,000 / 終値 $105,500 → ロールオーバー時に $1,500 が削除され、翌日の開始残高は $104,000
つまり利益だけが毎日切り落とされ、損失は切り落とされない。この非対称がどれだけ効くのかを、同じ乱数列で3通り並走させました。
| 実力 | ① 上限が無い口座 (参考値) | ② 上限あり 残り枠を意識する | ③ 上限あり 気にせず回す | ③ / ② | ③ で削除された額 |
|---|---|---|---|---|---|
| エッジゼロ | 1.721% | 1.659% | 0.768% | −53.7% | 2.77% |
| 小さなエッジ | 14.715% | 13.371% | 7.211% | −46.1% | 9.39% |
| そこそこ | 40.267% | 35.739% | 26.877% | −24.8% | 16.14% |
| 強い | 66.672% | 58.039% | 48.853% | −15.8% | 22.09% |

気にせず回すと、エッジゼロの人は期待値が半分以下になります。 $100K なら削除される利益の平均が $2,770。参加費 $366 の7.6倍が、気づかないうちに消えている計算です。強いエッジの人でも $22,090 が消えます。
対処は1行で済む
②の「残り枠を意識する」は、次のルールを入れただけです。
その日の利益が「2% − 想定利確幅」に達したら、その日はもう建てない。
1トレード0.8%・RR1.2 なら1勝 0.96%。2勝すると 1.92% で、残り枠は 0.08% しかありません。ここで3本目を建てても、勝てば 0.88% が削除され、負ければ 0.8% まるごと減る。期待値が明確にマイナスの一手です。
この1行を入れるだけで、エッジゼロなら 0.768% → 1.659%。上限がそもそも無い口座(1.721%)の96%まで戻ります。失格率も 82.1% → 73.4% に下がります。利益上限が「今日はもう十分」を強制してくれるぶん、良い日に利益を吐き出す事故が減るからです。
EAで回すなら、この1行をコードに入れてください。 その日の確定損益が上限に近づいたら新規建てを止める、というだけの判定です。E8のダッシュボードにも「上限に対して今日どこまで使ったか」を表示するメトリクスがあります。
穴② 静的DDが静的なのは初回出金まで
E8 Pro の売りは「静的DD。初期残高から動かない」です。これは Challenge 段階とファンド段階の出金前までは、そのとおりです。
ただし公式ヘルプにはこう書かれています。
When you request the first payout, the static drawdown is moved to the initial balance level
After your first payout, the Static Drawdown loss level is permanently set to your initial balance level
つまり初回出金を請求した瞬間、失格ラインが $92,000 から $100,000 へ上がります。8%あった緩衝がゼロになる。
そのうえで、請求できるのは利益の半分だけです。
When you request a payout, 50% is your payout, and 50% is kept in the account as a buffer
$100K で利益が $4,000 出ている状態で請求すると、$2,000 が出金枠(そこに分配率80%が掛かって手取り $1,600)、残り $2,000 は口座に残ります。そしてこの $2,000 が、以後あなたの唯一の緩衝になります。
E8 側は「50%バッファがあるので、出金請求がDD違反を招くことは絶対にない」と説明しています。これは請求したその瞬間については正しい説明です。そのあと生き延びられるかについては何も言っていません。
いくらためてから請求するかで、受取総額が変わる
ファンド段階だけを取り出して、「利益が◯%たまったら半分を請求する」という方針を変えて回しました(初回も2回目以降も同じしきい値)。条件は $100K・分配80%・1トレード0.8%・120営業日。「口座に残る」は期末に出金していないお金です。
| 実力 | 出金の方針 | 失格率 | 受取済み | 口座に残る | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| エッジゼロ | 1%で請求(最短) | 100.0% | $1,291 | $0 | $1,291 |
| 2%たまったら | 100.0% | $1,780 | $0 | $1,780 | |
| 4%たまったら | 99.9% | $2,346 | $1 | $2,347 | |
| 8%たまったら | 95.4% | $3,176 | $107 | $3,283 | |
| 請求しない(理論上限) | 58.3% | $0 | $3,835 | $3,835 | |
| 小さなエッジ | 1%で請求(最短) | 100.0% | $1,846 | $0 | $1,846 |
| 2%たまったら | 100.0% | $2,859 | $0 | $2,859 | |
| 4%たまったら | 100.0% | $4,836 | $1 | $4,837 | |
| 8%たまったら | 92.9% | $10,593 | $251 | $10,844 | |
| 請求しない(理論上限) | 16.5% | $0 | $19,634 | $19,634 | |
| そこそこ | 1%で請求(最短) | 100.0% | $2,575 | $0 | $2,575 |
| 2%たまったら | 100.0% | $4,044 | $0 | $4,044 | |
| 4%たまったら | 100.0% | $8,197 | $0 | $8,197 | |
| 8%たまったら | 78.3% | $24,900 | $854 | $25,754 | |
| 請求しない(理論上限) | 2.4% | $0 | $42,781 | $42,781 | |
| 強い | 1%で請求(最短) | 100.0% | $3,656 | $0 | $3,656 |
| 2%たまったら | 100.0% | $5,687 | $0 | $5,687 | |
| 4%たまったら | 99.8% | $13,760 | $4 | $13,764 | |
| 8%たまったら | 50.5% | $46,767 | $2,057 | $48,824 | |
| 請求しない(理論上限) | 0.3% | $0 | $64,722 | $64,722 |

エッジゼロでも、8%ためてから請求すると受取総額は $1,291 → $3,283 と2.5倍になります。 勝ち続ける前提の話ではなく、ルールの形から来る差です。
E8 Pro のファンド口座は8%の静的な緩衝つきで始まります。初回の請求でこの緩衝は消え、失格ラインは初期残高に上がります。利益1%で請求すると、8%の緩衝を手放して受け取れるのは $400(1%の半分×分配80%)。残る緩衝は0.5%で、日次損失の枠2.5%に対して1トレードで割れる厚さです。8%ためてから請求すれば、受け取りは $3,200、残る緩衝も4%あります。手放す緩衝と同じ大きさまで利益をためてから請求する、というのが初回の考え方です。
では2回目以降はどうするか。初回を8%にしたうえで、以後の方針を変えて回しました(同じ条件・受取総額)。
| 実力 | 毎回1%で請求 | 毎回8%たまったら | 初回8%→以後は1%ごと |
|---|---|---|---|
| エッジゼロ | $1,291 | $3,283 | $3,308 |
| 小さなエッジ | $1,846 | $10,844 | $6,786 |
| そこそこ | $2,575 | $25,754 | $8,989 |
| 強い | $3,656 | $48,824 | $10,840 |
エッジゼロでは、初回のあとの方針はほぼ関係ありません($3,308 対 $3,283)。初回の請求で失格ラインはもう初期残高にあり、守る静的な緩衝が残っていないからです。エッジがあると「毎回8%ためる」が大きく上回りますが(勝率55%で $25,754 対 $8,989)、これはファンド段階でも勝ち続けられる前提の差です。当サイトはファンド段階のエッジを当てにしないので、2回目以降は請求できるたびに上限の50%を取ります。
実務のルール
- 初回の請求は、利益が8%($100K なら $8,000)たまってから。最初に持っている8%の静的な緩衝と同じ大きさです。ここまではエッジゼロでも待つほうが得
- 毎回ルールの上限=利益の50%を請求する。残り50%はルールで緩衝として口座に残る
- 初回のあとは、請求できるたび(利益1%)に請求する。守る静的な緩衝はもう無いので、取れるときに取る
- ロットは最初から最後までルールが許す上限で回す。上限を決めるのは日次2.5%(1日3回なら1回0.8%前後)。静的DDが消えた口座は実質トレーリングDDの口座なので飛びやすくなりますが、受け取った分は手元に残ります
なお、口座に残した50%は没収されるわけではなく、次のサイクルの請求対象に含まれます(公式明記)。失うのではなく後回しになるだけです。ただしその間ずっと失格リスクに晒されている、というのがここでの論点です。
ロットはどこまで上げられるか
E8 Pro の日次損失枠は 2.5%。しかも初期残高基準なので、口座が伸びても $2,500 のまま増えません。
これが実質的にロットの上限を決めます。1日に打つ回数を n とすると、n連敗しても2.5%を超えないサイズが机上の上限です。
| 1日の回数 | 机上のロット上限 |
|---|---|
| 2回 | 1.25% |
| 3回 | 0.83% |
| 5回 | 0.50% |
| 8回 | 0.31% |
実際に回すとこうなります(勝率50%・RR1.2・1日3トレード固定)。
| 1トレードのリスク | 3連敗の合計 | E8 Pro 失格率 | E8 Pro 倍率 | E8 One 失格率 | E8 One 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0.25% | 0.75% | 0.4% | 5.51倍 | 6.4% | 4.35倍 |
| 0.40% | 1.20% | 4.4% | 15.77倍 | 33.5% | 12.73倍 |
| 0.50% | 1.50% | 9.8% | 23.00倍 | 49.3% | 16.38倍 |
| 0.65% | 1.95% | 19.4% | 29.05倍 | 63.5% | 18.69倍 |
| 0.80% | 2.40% | 28.0% | 36.53倍 | 72.0% | 19.27倍 |
| 0.83% | 2.49% | 29.6% | 37.58倍 | 73.1% | 19.45倍 |
| 0.90% | 2.70% | 100.0% | 0.00倍 | 75.5% | 19.59倍 |
0.83% まではロットを上げるほど効率が良くなり、0.90% で崖から落ちます。 1日3トレードという前提だと3連敗で2.5%を超えてしまうので、120営業日のうちに必ずどこかで踏むからです。
E8 One は崖がありません。 日次枠が4%と広いので、ロットを上げても失格率がなだらかにしか上がらない。E8 Pro は日次2.5%がロットの上限を決めるので、そのすぐ手前(1日3回なら0.8%前後)まで張るのが最良です。日次2.5%より大きく張りたい手法なら E8 One という住み分けです。
高頻度で打つEAは要注意です。 1日8回打つなら 0.31% まで落とさないと、日次2.5%が先に効きます。E8 Pro は回数の少ない手法のほうが素直に伸びる設計になっています。
構成の選び方
E8 Pro は購入時に DD(6% / 8% / 10%) と 分配(80% / 100%) を選びます。目標はDDと同率になるので、10%を選ぶと目標も10%に上がります。日次2.5%だけはどの構成でも変わりません。
| 構成 | $100K 定価 | E8 適用後 | エッジゼロ | 小さなエッジ | そこそこ | 強い |
|---|---|---|---|---|---|---|
| E8 Pro 6%DD・分配80% | $468 | $351 | 4.55倍 | 35.62倍 | 99.68倍 | 166.60倍 |
| E8 Pro 8%DD・分配80% | $488 | $366 | 4.53倍 | 36.53倍 | 97.65倍 | 158.58倍 |
| E8 Pro 10%DD・分配80% | $539 | $405 | 3.62倍 | 32.19倍 | 86.02倍 | 139.75倍 |
| E8 Pro 8%DD・分配100% | $586 | $440 | 4.71倍 | 37.99倍 | 101.53倍 | 164.88倍 |
| E8 One 6%DD・分配80% | $488 | $366 | 1.43倍 | 19.27倍 | 80.91倍 | 164.09倍 |
| E8 One 8%DD・分配80% | $586 | $440 | 1.41倍 | 20.19倍 | 76.01倍 | 140.99倍 |
10%DD だけは全実力帯で負けます。 DDが広がるのと同時に目標も同じだけ上がるので、緩衝が増えるメリットを目標の重さが食ってしまう。しかも1日2%しか増やせないので、目標10%には最低5営業日かかります。価格が11%高いのに、良いところがありません。
6%DD と 8%DD はほぼ互角ですが、中身はまったく違います。
| 6%DD($351) | 8%DD($366) | |
|---|---|---|
| 目標 | 6%(最短3営業日) | 8%(最短4営業日) |
| 失格率(エッジゼロ) | 80.9% | 73.4% |
| ファンド到達までの日数 | 24日 | 35日 |
| 倍率(強いエッジ) | 166.60倍 | 158.58倍 |
6%DD は「速いが脆い」、8%DD は「遅いが粘る」。倍率がほぼ同じなので、自分の実力に自信があるなら6%、まだ試している段階なら8% という選び方になります。
分配100%は全実力帯で勝ちます。 差額は $440 − $366 = $74。分配が80%から100%に上がるので受け取れる額が 1.25倍になり、通算 $370 の利益を引き出せば元が取れる計算です。最低出金ラインが利益1%($1,000)なので、1回でも出金にたどり着けばほぼ確実に回収できます。
なお分配率もDDも購入時に決めて以後変更できません。分配は迷わず100%を選んでください。
何%勝てれば元が取れるか
参加費 $366(0.366%)と釣り合う勝率を、RR1.0・1トレード0.8%で探しました。
| 勝率 | E8 Pro 上限額 | E8 Pro 倍率 | E8 One 上限額 | E8 One 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 46% | 0.071% | 0.19倍 | 0.011% | 0.03倍 |
| 47% | 0.177% | 0.48倍 | 0.034% | 0.09倍 |
| 48% | 0.409% | 1.12倍 | 0.093% | 0.25倍 |
| 49% | 0.871% | 2.38倍 | 0.231% | 0.63倍 |
| 50% | 1.659% | 4.53倍 | 0.524% | 1.43倍 |
| 52% | 4.698% | 12.84倍 | 1.965% | 5.37倍 |
| 55% | 13.466% | 36.79倍 | 8.144% | 22.25倍 |
E8 Pro の損益分岐は約47.8%、E8 One は約49.6%。 同じ $366 なのに、E8 Pro のほうが約2ポイントぶん甘い。
言い換えると、RR1.0 で勝率が5割に届かない人でも、E8 Pro なら参加費の元は取れるということです。これは「参加費が口座の0.366%しかない」ことと、「静的DDなので伸びなくても即死しない」ことの両方から来ています。
ただしこれは穴①を潰した前提の数字です。 利益上限を気にせず回すなら、同じ勝率50%でも倍率は 4.53倍 → 2.10倍まで落ちます。
誰が買うべきか
買うべき人
- EAを回したい人。 一貫性ルールなし・最低取引日数なし・ニュース制限なし・市販EAも可。プロップ側の裁量が入る余地が最も少ない構成です
- 勝率は5割前後だがRRで食っている人。 静的DDの守りが一番効く層です
- 1日のトレード回数が少ない人(3回以下)。 日次2.5%の枠に余裕を持って収まります
- とりあえず1枚試したい人。 $5K が $24、$10K が $51。練習代としては最安の部類です
買うべきでない人
- 1日に何度も打つスキャルパー・高頻度EA。 日次2.5%が先に効いて、ロットを0.3%台まで落とさざるを得ません。E8 One(日次4%)のほうが素直です
- 1日に大きく抜く手法の人。 2%を超えた分は毎日削除されます。トレンドデーで一気に取る手法とは構造的に噛み合いません
- 勝率60%級の実力がある人。 同じ $366 なら E8 One のほうが上(164.1倍 対 158.6倍)。利益上限が無いぶん、実力がそのまま金額になります
- すぐにまとまった額を出金したい人。 請求できるのは利益の50%まで、しかも請求した瞬間に静的DDが消えます
前提と限界
- スプレッド・スワップ・スリッページは未実装です。実際にはこのぶん全プログラムの数字が下がります。E8 は公式に「シミュレーション環境にもスリッページはある」と明記しています
- 勝敗は独立と仮定しています。実際の相場は連敗が固まるので、失格率は計算より高く出ます
- 失格したら再挑戦しないモデルです。実際は買い直せるので、安い E8 Pro の現実の期待値はもう少し良くなります
- ポジションを持ち越さない前提です。持ち越すなら含み損がそのままDDと日次枠に効くので、両プログラムとも数字は悪化します
- 1日3トレード固定です。回数を増やすと日次2.5%の制約が急激に重くなるため、E8 Pro の数字は回数に敏感です(1日5回なら上限ロットは0.50%)
- E8 One の一貫性ルール40%は未実装です。入れれば E8 One の数字はさらに下がるので、E8 Pro 有利の結論はより強まる方向です
- 出金の手数料・着金までの日数は未反映です
- 規約に裁量条項があります。 「禁止行為を検知した場合、1トレードアイデアあたり1%までリスクを制限できる」という条項が明文化されています。踏むとロットを事実上半分以下にされるので、上の計算は成立しなくなります
- Trustpilot のレーティングが停止中です(2026年9月13日時点。「ガイドライン違反」「やらせレビューを削除した」と表示。レビュー3,298件でスコア非表示)。数字がどれだけ良くても、運営の信頼性は別途自分で確かめてください
- 参加費の返金はありません。 公式に「初回出金で参加費を返す仕組みは現時点で提供していない」と明記されています
スクリプトは配布しています。sim-e8-pro.py をダウンロード(Python + NumPy、乱数シード固定)。E8_PRO_8 などの行を書き換えれば、自分の勝率・RR・ロット・期間で計算し直せます。
FAQ
Q. 1日の利益上限2%を超えた分は、本当に消えるのですか?
消えます。 公式ヘルプに「毎日0時から1時のサーバー時刻の間に、上限を超えた利益は自動的に口座残高から取り除かれる」と明記されており、$102,000 で始まって $105,500 で終えた日に $1,500 が削除される具体例まで載っています。自分で計算する必要はなく、システムが勝手に削る仕様です。
なお、大きな勝ちポジションを分割決済したり、日をまたいで閉じたりして上限を回避しようとする行為は禁止されています。公式は「単一のトレードアイデアとみなして、その利益をまとめて1日に集約することがある」としています。
Q. 静的DDが初期残高に上がるのは、出金を「請求した」時点ですか、「着金した」時点ですか?
公式は「請求した時点(when you request the first payout)」と書いています。 着金を待たずにラインが動く前提で設計してください。
Q. 出金はいつ請求すればいいですか?
初回だけ、利益が8%($100K なら $8,000)たまってから請求してください。 初回の請求で8%の静的な緩衝が消えるので、それと同じ大きさまでためてから手放します。エッジゼロでも受取総額は、1%ですぐ請求する場合の $1,291 に対して $3,283 でした。2回目以降は、請求できるたび(利益1%)に上限の50%を取ります。 失格ラインはもう初期残高にあり、守る静的な緩衝が残っていないので、エッジゼロなら待っても受取総額はほぼ変わりません($3,283 対 $3,308)。
Q. DD は 6% / 8% / 10% のどれを選ぶべきですか?
10%だけは選ばないでください。 目標も10%に上がるので、緩衝が広がるメリットを目標の重さが食ってしまいます。全実力帯で負けました(エッジゼロで 3.62倍 対 4.53倍、強いエッジで 139.75倍 対 158.58倍)。価格は11%高いのに良いところがありません。
6%($351)と 8%($366)はほぼ互角です。6%は目標も6%なので最短3営業日で通過でき、ファンド到達も平均24日と速い(8%は35日)。そのかわり失格率はエッジゼロで 80.9% と、8%の 73.4% より7ポイント高くなります。速さを買うなら6%、粘りを買うなら8% です。
Q. 分配80%と100%の差額 $74 は払う価値がありますか?
あります。 分配が1.25倍になるので、通算 $370 の利益を引き出せば回収できます。最低出金ラインが利益1%($100K なら $1,000)なので、1回でも出金にたどり着けばほぼ確実に元が取れます。しかも購入時にしか選べず、あとから変更できません。
Q. 目標8%に最短何日で到達できますか?
4営業日です。 1日に2%しか積み上がらないので、4日連続で上限いっぱいまで取る必要があります。E8 One は上限が無いので最短1日で通過できます。「今日買って今日ファンド」を狙うなら E8 Pro ではありません。
Q. EAは使えますか?
使えます。市販EAも可です(同一EAを複数ユーザーで使うのは不可)。E8 Pro は一貫性ルールも最低取引日数もニュース制限も無いので、EAとの相性は E8 の3プランで最も良い構成です。ただし1分未満で決済する取引が全体の50%を超えるとHFT扱いで禁止、アービトラージ・レイテンシー取引も禁止です。
Q. 日次2.5%はその日の始値基準ですか、初期残高基準ですか?
初期残高基準です。 公式ヘルプに「初期残高の2.5%を1日で失ってはならない」と書かれています。$100K なら口座が $120,000 まで伸びても、1日に失っていいのは $2,500 のままです。伸びるほど相対的に窮屈になります。
Q. Moneta Instant Pro と比べてどうですか?
資金効率では E8 Pro の圧勝です。 Instant Pro は買った瞬間からファンド口座という強みがありますが、参加費が口座の2.650%($100K で $2,650)と高く、エッジゼロでの倍率は1.01倍とほぼ損益分岐。E8 Pro は同じ条件で4.53倍です。「半額クーポンで安くなったインスタント口座」より、$366 の1ステップのほうが数字は良いという結果になりました。詳しくはインスタント口座の期待値の検証を参照してください。
Q. コード E8 はいつまで使えますか?
2026年9月13日時点で期限の表示はありません。 Forex系3プランに25%OFFで効きます(E8PATH も同率)。旧コードの BESTPROMO と SOPF はチェックアウトで無効を確認済みです。期限つきのコードは失効しやすいので、購入前に必ずチェックアウトで実額を確認してください。(2026-10-12追記: 公式のクーポンページでは E8(25%)は先物の E8 Signature 向けにしか載っておらず、E8PATH は載っていません。今は期間限定の E8ARC(Forex系3プラン30%OFF・2026年10月25日 14:00 UTC まで)が出ています。この記事の計算は E8 25%OFF の $366 で行ったものです)
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この記事を書いた人
ホソノP |プロップファーム攻略の人
自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。