🏢 ファーム解説

MyFundedPerps を実測|Breakout Prop と3プランのルールが完全一致、違いは価格と公式APIだった

公開日: 2026/9/23更新日: 2026/9/23

※ 本記事は2026年9月23日に公式サイト・公式ドキュメント・Trustpilot で実測した内容です。投資助言ではありません。ルール・価格は頻繁に更新されるため、購入前に必ず公式サイトでご確認ください。

暗号資産パーペチュアル(無期限先物)のプロップファーム MyFundedPerps を調べました。調べ始めてすぐ、想定していなかったものが出てきます。

3つのプランの利益目標・最大DD・日次損失が、Breakout Prop の3プランと完全に一致していました。

Code
MyFundedPerps Select 目標 9% / 最大DD 3% / 日次 3%
Breakout Prop Turbo 目標 9% / 最大DD 3% / 日次 3%
MyFundedPerps Prime 目標 12% / 最大DD 5% / 日次 3%
Breakout Prop Pro 目標 12% / 最大DD 5% / 日次 3%
MyFundedPerps Signature 目標 10% / 最大DD 6% / 日次 3%
Breakout Prop Classic 目標 10% / 最大DD 6% / 日次 3%

3プランとも、目標・最大DD・日次の3つすべてが一致します。偶然とは考えにくい作りです。

となると比べるところは価格・手数料・付帯機能に絞られます。そこで差が出ました。

結論:先に答え

MyFundedPerpsBreakout Prop
運営Funding Perpetuals Holdings, Inc.(MyFundedFutures ファミリー)Payward Oceanic Ltd(Kraken グループ)
実績Trustpilot 4.7・37件(2026年9月開設)Trustpilot 4.7・1,096件・$60M+ 支払い済み
参加費 $100K定価 $360 / $595 / $870
セール $288 / $476 / $696
$330 / $545 / $800
取引手数料暗号資産 片道 0.03%片道 0.04%
スワップ暗号資産 0.03%/日(毎時課金)0.033%/日
銘柄数127(暗号資産・株・FX・商品・指数)63(ゴールドなし)
自動売買公式 REST API + サンドボックスルールブックに記載なし
執行完全シミュレーション(実取引所に出ない)同様の開示あり
日本制限国リストに無い制限国リストに無い

要点は3つです。

  1. 定価は Breakout の一律9%増し。 3プランとも例外なく +9% で、20%セール中だけ −13% になります。安さはセールが作っているもので、恒常的な優位ではありません
  2. 公式のREST APIとサンドボックスがある。 Breakout は API の記載すらありません。自動売買を回すなら、ここが唯一にして最大の差です
  3. 実績がほぼゼロ。 Trustpilot 37件、プロフィール開設は2026年9月。支払い実績の公表もありません

1. 何者か

もともと Funding Perpetuals という名前で運営されていたものが、2026年9月に MyFundedPerps へリブランドし、MyFundedFutures ファミリーに加わりました。ドメインは myfundedperpetuals.com で、旧 fundingperpetuals.com はここに転送されます。

運営法人は公式ドキュメントに明記があります。

The platform is operated by Funding Perpetuals Holdings, Inc., d/b/a MyFundedPerpetuals.

親ブランドの MyFundedFutures(MFFU)は CME 先物のプロップで、Trustpilot は 4.9・21,911件(直近12か月で11,712件、★5が95%、★1が2%)と数字の上では非常に良好です。

ただしこの数字には注釈が要ります。Trustpilot のページには 「Asks customers to review(企業が顧客にレビューを依頼している)」 と 「Hasn't replied to negative reviews(ネガティブレビューに返信していない)」 の両方が表示されます。招待制のレビューは高評価に偏りやすいので、4.9という数字をそのまま受け取るのは避けたほうが無難です。

なお MyFundedFX(→Seacrest、2026年に消滅)とは別のブランドです。名前が似ていますが法人が異なります。この点は MyFundedFutures の解説記事 に整理してあります。

MyFundedPerps 自体の実績

Trustpilot 4.7・37件、プロフィール取得は2026年9月。 レビューは「MyFundedFutures から来た」「初めての評価に合格した」という内容が中心で、出金実績に関する報告はまだほとんど蓄積されていません。

親ブランドの実績は親ブランドのものであって、新商品の実績ではありません。ここは割り引いて見る必要があります。

2. 料金(2026年9月23日実測・20%セール中)

1ステップのみ、3ティア×4サイズの計12通りです。

サイズSelectPrimeSignature
$10,000$40 → $32$60 → $48$90 → $72
$25,000$100 → $80$160 → $128$225 → $180
$50,000$190 → $152$300 → $240$430 → $344
$100,000$360 → $288$595 → $476$870 → $696

左が定価、太字がセール価格です。全サイズ一律20%OFF。

$100+ の購入で MyFundedFutures の $25,000 Rapid 評価が無料 という特典も付いています(コードは購入後にメールで届く方式)。

3. ルール

SelectPrimeSignature
利益目標9%12%10%
最大DD3%(静的)5%(静的)6%(静的)
日次損失3%3%3%
一貫性ルールなしなしなし
最低取引日数なしなしなし
期限なしなしなし
利益分配最大90%最大90%最大90%
出金毎日可毎日可毎日可

すべて開始残高基準で、現在のエクイティ基準ではありません。最大DDは静的で、日中高値にも終値高値にも追従しません。

Maximum drawdown is static and does not follow intraday or end-of-day highs.

日次損失は ニューヨーク時間の深夜0時にリセットされます(夏時間で 04:00 UTC、冬時間で 05:00 UTC)。日本時間だと夏は13:00、冬は14:00です。

合算上限は $300K、モデルあたり $100K。 これを超える合格が出た場合は自動でファンドされず「Funding Review」に入ります。

4. 器の単価で見る

当サイトでいつも使っている「損失枠 $1,000 あたりの参加費」で並べます($100K・セール価格)。

プラン参加費損失枠枠$1,000あたり目標÷最大DD
Select$288$3,000$963.00
Prime$476$5,000$952.40
Signature$696$6,000$1161.67

Select と Prime は枠単価がほぼ同じ($96 対 $95)で、Signature だけ2割高い。

ただし 目標÷最大DD を見ると景色が変わります。この数字は「どれだけ負けられるかに対して、どれだけ勝たなければいけないか」で、小さいほど通しやすい指標です。

  • Select は 3.00。 3%しか負けられないのに9%勝つ必要がある。当サイトで扱っているプランの中でも最も厳しい部類です。しかも 最大DD3% は日次損失3% と同値なので、実質「1日ぶんの枠」しかありません(Breakout Turbo もまったく同じ構造です)
  • Signature は 1.67。 これは Breakout Classic・Moneta 1-Step・The5ers High Stakes Classic(1.63)と同水準

つまり Select は枠単価こそ安いが、通過率で見ると割に合わない可能性が高い。安いから買う、という選び方をすると事故ります。

5. Breakout Prop との価格比較

ルールが同一なので、価格を直接並べられます。$100K で比較します。

ルールMFP 定価MFP セールBreakout定価差セール差
目標9% / DD3%$360$288Turbo $330+9%−13%
目標12% / DD5%$595$476Pro $545+9%−13%
目標10% / DD6%$870$696Classic $800+9%−13%

3プランとも例外なく、定価が Breakout の +9%、セール価格が −13%。 ここまで綺麗に揃うということは、価格設定が Breakout に意図的にペッグされていると見るのが自然です。

つまり 「Breakout より安い」のはセール中だけの話です。20%OFFが終われば、同じルールで9%高い商品になります。購入判断をするなら、セール価格ではなく定価で比べてください。

6. 手数料とスワップ

ここは資産クラスで大きく変わります。メイカーもテイカーも同率です。

資産クラス手数料(片道)往復スワップ(日次・毎時課金)
暗号資産0.03%6 bp0.03%
FX0.0025%0.5 bp0.005%
株・商品・指数0.005%1 bp0.015%

公式ドキュメントの計算式は 手数料 = 約定想定元本 × 手数料率 ÷ 100 で、建てと決済で別々に課金されます。$10,000 の暗号資産を建てて決済すると $3.00+$3.00 = $6.00。

スワップは1時間ごとに課金されます。日次レートを24分割する方式で、暗号資産 $10,000 のポジションなら 1時間あたり $0.125($10,000 × 0.03% ÷ 24)。24時間持つと $3.00 です。

Breakout Prop との比較

  • 手数料: 0.03% 対 0.04% → MyFundedPerps が 25%安い
  • スワップ: 0.03%/日 対 0.033%/日 → ほぼ同じ

CFD・先物の感覚だと暗号資産は高い

往復6bp という数字は、当サイトで扱ってきた他の器と比べると桁が違います。

Code
CME マイクロ金先物 MGC 往復 0.68 bp
FTMO の CFD ゴールド 往復 1.16 bp
MyFundedPerps の暗号資産 往復 6.00 bp

ただしこれは暗号資産という市場の性質によるものです。実際の取引所(Bybit・Binance など)のテイカー手数料が片道 0.05〜0.055% であることを考えると、0.03% はむしろ取引所より安い。比較対象を間違えないようにしてください。

FX と商品は話が別で、FX 往復0.5bp は FTMO の CFD と同水準、商品(GOLD)の往復1bp は FTMO の CFD ゴールド 1.16bp より安い。暗号資産プロップという看板ですが、実質はマルチアセットです。

7. 出金:毎日可、ただし罠が1つ

条件はかなり緩いほうです。

  • 最低 $100(分配前の総利益ベース)
  • 1日1回(ニューヨーク時間の深夜0時リセット、カレンダー日基準)
  • 一貫性ルールなし・最低取引日数なし・出金上限なし
  • 支払いは Rise 経由
  • 申請前に全ポジションを閉じ、未約定注文をキャンセルする必要あり
  • 申請中は取引がロックされ、手動レビューが入る

初回出金で最大損失ラインが開始残高に固定される

ここが一番の注意点です。公式ドキュメントの記述はこうです。

After the first withdrawal, the max loss limit becomes exactly the starting balance, permanently.

具体的に見ます。Signature $100K(最大DD 6%) の例です。

Code
開始 残高 $100,000 床 $94,000 バッファ $6,000
$110,000 まで利益 残高 $110,000 床 $94,000 バッファ $16,000
$10,000 出金 残高 $100,000 床 $100,000 バッファ $0 ← 1銭でも負けたら終了

出金した瞬間、それ以降は元本割れが即失格になります。

対策は単純で、利益を全部抜かないことです。同じ状況で $4,000 だけ出せば、残高 $106,000・床 $100,000 で バッファ $6,000 が残ります。

この仕組みは E8 Markets の E8 Pro とまったく同じです(E8 Pro も初回出金の時点で静的DDのラインが初期残高へ恒久的に移動します)。E8 Pro を触ったことがある人には馴染みのある罠でしょう。

8. 自動売買:ここが最大の差別化

公式の REST API があります。 これはプロップファームとしては珍しく、Breakout Prop にはルールブックに API の記載すらありません。

ドキュメントの構成を見ると本気度が分かります。

  • Create API Key — 認証情報の発行・コピー・失効
  • Quickstart — APIキー作成 → 気配取得 → 成行注文の送信
  • Authentication — 認証方式
  • API Reference — v1 REST API の完全な仕様
  • Developers Guide
  • Copy Trading Guide — 同一名義のコピートレードグループ、リーダーとフォロワー、リスク倍率の設定

キーには権限レベルがあり、発注・修正・取消をするなら 「Read And Trade」 を選ぶ必要があります。

サンドボックスがあるのも大きい。 テストキーはサンドボックス口座にのみアクセスでき、ライブキーはチャレンジ口座にアクセスします。ただし テストキーの作成には直近90日以内のチャレンジ購入が必要です。

MT4/MT5 を使う EA 運用者から見ると、移植先としての現実味がある数少ないプロップです。ただし当然ながら MQL のコードはそのままでは動かず、REST を叩くランナーを書き直す前提になります。

9. 扱う市場:127銘柄

暗号資産だけではありません。カテゴリは Crypto(Majors / Layer 1 / Layer 2 / DeFi / Meme / AI)・Stocks・Commodities・FX・Indices の5系統です。

レバレッジとエクスポージャー上限の実測値(抜粋):

銘柄カテゴリ最大レバエクスポージャー上限
BTCCrypto · Majors10×$1,000,000
ETHCrypto · Majors10×$1,000,000
EURFX50×$1,000,000
GOLDCommodities10×$1,000,000
AAPL・AMD・AMZNStocks5×$1,000,000
ADA・AAVECrypto3×$250,000
ALGO・APT・AEROCrypto2×$100,000

アルトコインのレバレッジは2〜3倍と低いです。エクスポージャー上限は「同一商品・同一サイズの自分の口座を合算した建玉」に効き、ロングとショートは相殺されず足し算されます。上限を超える注文は拒否されますが、縮小と決済は常に可能です。

なお上限は商品ティアと口座サイズで変わるため、購入前に公式の Exposure Caps ページで確認してください。

10. 執行は完全シミュレーション

公式ドキュメントに明記があります。

real market data with simulated accounts, orders, fills, positions, and balances

トレーディング画面で出した注文は外部の取引所には一切出ません。 価格だけが実市場のもので、口座・注文・約定・ポジション・残高はすべてシミュレーションです。

「パーペチュアルのプロップ」と聞くとオンチェーンや実取引所への接続を想像しますが、そうではありません。ここは Breakout Prop も同様の開示をしているので、この業態では一般的な作りです。ただしスリッページや板の厚さが実市場と一致する保証はない点は頭に入れておくべきです。

11. 日本から使えるか

制限国リストに日本は入っていません。 公式の Eligibility セクションで除外されているのは、米国の包括制裁対象(キューバ・イラン・北朝鮮・シリア・ロシア・ベラルーシ)と、OFAC の SDN リスト該当者のみです。

日本語UI・日本語サポートはありません。ドキュメントもサポートも英語、コミュニティは Discord です。

12. 弱点の整理

弱点中身
実績がほぼゼロTrustpilot 37件・2026年9月開設。支払い実績の公表なし
セール依存の安さ定価では Prime・Signature が Breakout より9%高い
Select は器が厳しい目標÷最大DD が 3.00。安いが通しにくい
初回出金でバッファ消失床が開始残高に恒久固定。利益を残さないと即死圏
完全シミュレーション実取引所に出ない。板・スリッページの再現性は不明
アルトのレバが低い2〜3倍。BTC/ETH でも10倍
暗号資産の手数料往復6bp。CFD・先物の感覚だと高い(取引所比では安い)

13. 誰向きか

向いている人

  • REST API で自動売買を回したい人。 サンドボックス付きの公式APIを持つプロップは他にほとんどありません
  • Breakout Prop を検討していて、セール中に安く同じルールを買いたい人
  • 暗号資産以外(GOLD・FX・株)も1口座で触りたい人

向いていない人

  • 実績のある器を求める人。 37件のレビューで判断するのは無理があります
  • MT4/MT5 の EA をそのまま動かしたい人。 ランナーの書き直しが前提です
  • 出金を毎回フルで抜きたい人。 初回出金でバッファが消えます

当サイトの立場としては、暗号資産プロップ全般を積極的に勧めてはいません。器が狭く、手数料が高く、運営の歴史が短い会社が多いためです。MyFundedPerps も例外ではなく、親ブランドの評判を新商品の信用として読み替えないことが一番のポイントになります。

その上で、公式APIとサンドボックスという一点だけは、他社にない実用的な価値です。自動売買の移植先を探している人が試しに $32 の $10,000 Select を買って API を触ってみる、という使い方なら筋が通ります。

よくある質問

Q. MyFundedFX(Seacrest)と同じ会社ですか?

いいえ。名前は似ていますが別法人です。MyFundedFX は2026年に消滅していますが、MyFundedFutures は別法人として営業を続けており、MyFundedPerps はそちらのファミリーです。

Q. 利益分配90%はどうすれば適用されますか?

公式ドキュメントには「80/20 または 90/10」とだけ記載があり、90%の条件は明記されていません。購入時のオプションなのか、スケールアップによるものなのかは未確認です。購入前にサポートへ確認してください。

Q. 期限はありますか?

ありません。最低取引日数も一貫性ルールもありません。

Q. 日次損失のリセットは日本時間で何時ですか?

ニューヨーク時間の深夜0時なので、夏時間は13:00、冬時間は14:00(日本時間)です。

Q. MT4/MT5 は使えますか?

使えません。独自のWebプラットフォームと REST API のみです。

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この記事を書いた人

ホソノP |プロップファーム攻略の人

自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。

プロフィールと出金実績X @hosono_p

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