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一貫性ルール完全解説|計算方法・対象ファーム・回避テクニック

公開日: 2026/4/28

⚠️ ATFundedは2026年6月8日にサービス一時停止を発表しました(新規チャレンジ購入不可)。本記事内のATFundedに関する記載は停止前のルールの記録です。経緯と返金・出金対応はまとめ記事を参照。

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※ プロップファームのルールは頻繁に更新されます。最新の正確なルールは各社公式サイトで必ずご確認ください。(最終更新: 2026年5月16日)

一貫性ルールとは何か

一貫性ルール(Consistency Rule) とは、プロップファームが「トレーダーの利益が偏っていないか」をチェックする仕組みです。典型的な計算式は:

Code
最大利益日の利益 ÷ 総利益 ≤ 閾値(20% / 30% / 40% など)

例:

  • Phase通過時の総利益: $10,000
  • 最大利益日の利益: $3,500
  • 比率: 35%
  • 30%閾値のファームなら 違反、40%閾値なら OK

違反した場合の処分 は多くの場合「出金請求が承認されず、条件を満たすまで待機」となり、即座に口座がブリーチされることは少ない(ただし繰り返し違反すると警告→停止)。

つまり一貫性ルールは「一発勝負で大勝ちして逃げる」タイプのトレーダーを排除するための仕組みです。「日々コツコツ積み上げるトレーダー」を優遇する設計。

なぜ一貫性ルールがあるのか

プロップファームの立場から見ると:

  1. 1回の大勝ちで逃げられる構造は運営上のリスク — 運の良い人だけに資金を配分したくない
  2. 確率的・ギャンブル的トレードの排除 — フルレバ・コイントス的な手法は長期的に負け組
  3. 資金配分モデルの健全性 — プロップ側はトレーダーの取引を自社サーバーでフィルタして実市場に流すことが多く、確率依存のトレードは社内経営リスク

つまりトレーダー側からすると 「運営側の都合で作られたルール」 ですが、守れば堂々と出金できる という意味では公正な設計です。

閾値別の計算式と実例

20%閾値(最厳格)

主にFutures系プロップで採用。日本人向けFXプロップではほぼない。

Code
最大利益日 ≤ 総利益 × 20%

例:総利益$10,000なら、1日の利益は $2,000まで。これ以上出したら出金遅延。5日間で均等に利益を積む必要があり、かなり窮屈。

30%閾値(一般的)

最も一般的。Fintokei・Funded7など多くのファームで採用。

Code
最大利益日 ≤ 総利益 × 30%

例:総利益$10,000なら、1日の利益は $3,000まで。実務的には比較的守りやすい。

40%閾値(ゆるい)

一部のファームでのみ採用。一貫性を緩和したビジネスモデル。

Code
最大利益日 ≤ 総利益 × 40%

例:総利益$10,000なら、1日の利益は $4,000まで。1日の大勝ちも許容範囲。

50%超(実質ない)

ほとんどのファームで採用せず。ルール上「一貫性」と呼べない緩さ。

各ファームの一貫性ルール一覧

ファーム一貫性ルール閾値適用フェーズ
Fintokei 🎁警告後のみ30%目安Funded口座のみ
Funded7 🎁OREF Rule 1(サイズ一貫性+QC)想定元本 ≤ MIN(中央値×2.5, Q3+1.5×IQR)、QC ≥ 0.90出金時(合格時はティア判定)
Fundora33%一貫性ルール33%全フェーズ
FTMOなし(明示的なConsistency Rule不採用)--
The5ersなし--
FundingPips50%50%全フェーズ
FundedNextプランによる--
ThinkCapital50%50%-
TradingCultなし--
Alpha Capital40%40%-
E8 MarketsPerformance段階のみ40%(E8 One)/ 35%(E8 Signature)/ なし(E8 Pro)評価段階は全プラン制限なし
ATFunded50%一貫性ルール(最大日利益上限)50%Funded口座

※ 最新のルールは各社公式サイトで必ず確認してください。

「一貫性ルールがない or 50%以上で緩い」ファームを選ぶ = 大勝ち戦略が可能。一方、30%閾値ファーム はリスクを分散して日々コツコツ積むスタイルが強制されます。

具体的な計算例 3パターン

実際にどう計算されるかを3パターンで見ていきます。

例1:30%閾値を守れているケース(出金OK)

Code
10日間の利益(ドル):
月: $500
火: $800
水: $1,200
木: $600
金: $900
月: $700
火: $400
水: $1,100
木: $500
金: $800
総利益: $7,500
最大利益日: $1,200(水)
比率: $1,200 / $7,500 = 16%

30%閾値なら完全にOK。出金申請承認されます。

例2:30%閾値を違反してしまったケース

Code
10日間の利益(ドル):
月: $200
火: $300
水: $400
木: $3,500 ← NFPで大勝ち
金: $200
月: $100
火: $100
水: $200
木: $200
金: $300
総利益: $5,500
最大利益日: $3,500(木のNFP)
比率: $3,500 / $5,500 = 64%

64% → 大幅に違反。出金申請却下・待機。

例3:違反を回避するための追加トレード

例2の状態で、次週以降に 小さな利益をコツコツ積んで比率を下げる ことで違反解消:

Code
追加5日間: 毎日$500ずつ利益
追加利益: $2,500
新しい総利益: $5,500 + $2,500 = $8,000
最大利益日は変わらず: $3,500
新比率: $3,500 / $8,000 = 43.75%

まだ30%を超えている。さらに$4,100の追加利益が必要($3,500 / ($5,500 + $4,100 + $2,500) = 29.7%)。

つまり 一回の大勝ちを薄める にはかなりの追加トレードが必要。NFPで一発当てても素直に喜べないのが一貫性ルール系ファームの宿命です。

payout時に初期化されるルールの実務

多くのファームで、出金処理が完了すると一貫性チェックはリセット されます。つまり:

  • Phase通過後の最初の出金まで: 累計ベースでチェック
  • 初回出金完了後: 「この出金以降の新しい利益」で再計算開始
  • 以後も各payoutごとにリセット

この仕組みがあるため、出金後は再び小さく積めば次の大勝ちも許容される可能性 があります。

違反しても口座破綻ではない

一貫性ルール違反は基本的に 出金遅延のみ。

  • DD違反: 即口座停止(ブリーチ)
  • 一貫性違反: 口座は生きていて、出金だけ待たされる

「ヤバい、負けちゃうかも」と焦らずに、小さな利益を積み足して比率を下げる だけで解決できます。

ただし、繰り返し違反・極端な違反(比率80%超など) の場合は、警告→口座審査→停止のリスクもゼロではないので、最初から意識してトレードすべき。

一貫性を保つロット設計テクニック

テクニック1:ロット・リスクを均等化

毎トレードのリスク(損失額)を 同じ大きさに固定 する。一貫性ルールが見るのはサイズの「ばらつき」で、サイズの大きさではありません。大きさは日次損失・最大損失・1トレードアイデアの上限といった規約の上限の内側で、張れるだけ張ってかまいません。避けるのは、普段の数倍のロットを1回だけ入れる(バルクトレードで1トレードだけ5%リスクを取る)ような張り方です。

テクニック2:1日の最大利益を制限

1日の利益上限を 「閾値 × 目標」より少し下 に置き、そこに届いたらその日は建てない。

例:$100K・目標8%($8,000)・30%閾値

  • 1日の上限: $2,400 未満(目標の30%)
  • 上限に届いた日は手を止め、残りは翌日以降に回す

縛っているのは一貫性ルールの閾値なので、上限はそこまで使ってかまいません。これより手前で止める理由はありません。

テクニック3:利確タイミングの分散

同じトレードでも TPを分割 して段階的に利確:

  • 1/3: +10pips
  • 1/3: +20pips
  • 1/3: +30pips以上

同じトレードでも日をまたぐと別カウントになるので、スイング+一部当日利確 の組み合わせで自然に分散。

テクニック4:週末のポジション調整

ニュース取引OK・週末持ち越しOKなファームなら、週末のポジションで月曜日のギャップを利益化 するテクニック。週をまたぐと「別の日の利益」とカウントされるため、一貫性を保ちやすい。詳細は スキャル・ニュースルール比較 参照。

テクニック5:EA Trackerで比率をリアルタイム監視

prop-memo.com の /pnl ダッシュボードを使えば、日次利益と累計利益の比率 をグラフ表示できます。一貫性閾値に近づいたらアラート → 手動で取引ペース調整。

一貫性ルールがないファームの選び方

一貫性ルールを気にしたくない人は以下を選ぶ:

無し or ゆるい(50%以上)ファーム

これらのファームなら、NFPで一発当てて$3,000 利益 のような派手な取引も問題なく出金できます。

ルールあり(厳しい)ファーム

これらは「日々コツコツ積める人向け」。短期決戦派には向きません。

よくあるQ&A

Q1. 同じ日に複数回大勝ちしたら1日分として計算される?

はい。「日」単位の集計 なので、1日の中の複数トレードは合算されます。

Q2. 損失を出した日の扱いは?

通常、マイナスの日は計算に入れず、プラスの日だけで比率を計算。ただしファームによって扱いが異なるので要確認。

Q3. 複数ポジション同時保有時の扱いは?

各ポジションのクローズ時刻で判定。同時保有していても、別の日にクローズすれば別カウント。

Q4. Phase1の一貫性違反でもPhase2に進める?

ファームによる。Fintokei は Phase通過時に一貫性違反だと通過自体が承認されない ケースあり。Funded7 は合格自体は承認されるが、Rule 1 未達だと Gold(リスク3%)ではなく Silver(リスク2%)ティアからのスタートになる。FTMOは明示的な一貫性ルールがないため関係なし。

Q5. 一貫性ルールは意味ある?

プロップ運営側としては意味があり、トレーダー側としても「規律あるトレード」を強制される意味で 副次的な教育効果 はあります。短期的には窮屈ですが、長期的にはメリットの方が大きいという意見も。

prop-memo.com の関連ツール

一貫性ルールは 「理解すれば守れる」ルール。避けるより、仕組みを知って共存するのが合理的です。

この記事を書いた人

ホソノP |プロップファーム攻略の人

自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。

プロフィールと出金実績X @hosono_p

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