一貫性ルール完全解説|計算方法・対象ファーム・回避テクニック
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※ プロップファームのルールは頻繁に更新されます。最新の正確なルールは各社公式サイトで必ずご確認ください。(最終更新: 2026年5月16日)
一貫性ルールとは何か
一貫性ルール(Consistency Rule) とは、プロップファームが「トレーダーの利益が偏っていないか」をチェックする仕組みです。典型的な計算式は:
最大利益日の利益 ÷ 総利益 ≤ 閾値(20% / 30% / 40% など)例:
- Phase通過時の総利益: $10,000
- 最大利益日の利益: $3,500
- 比率: 35%
- 30%閾値のファームなら 違反、40%閾値なら OK
違反した場合の処分 は多くの場合「出金請求が承認されず、条件を満たすまで待機」となり、即座に口座がブリーチされることは少ない(ただし繰り返し違反すると警告→停止)。
つまり一貫性ルールは「一発勝負で大勝ちして逃げる」タイプのトレーダーを排除するための仕組みです。「日々コツコツ積み上げるトレーダー」を優遇する設計。
なぜ一貫性ルールがあるのか
プロップファームの立場から見ると:
- 1回の大勝ちで逃げられる構造は運営上のリスク — 運の良い人だけに資金を配分したくない
- 確率的・ギャンブル的トレードの排除 — フルレバ・コイントス的な手法は長期的に負け組
- 資金配分モデルの健全性 — プロップ側はトレーダーの取引を自社サーバーでフィルタして実市場に流すことが多く、確率依存のトレードは社内経営リスク
つまりトレーダー側からすると 「運営側の都合で作られたルール」 ですが、守れば堂々と出金できる という意味では公正な設計です。
閾値別の計算式と実例
20%閾値(最厳格)
主にFutures系プロップで採用。日本人向けFXプロップではほぼない。
最大利益日 ≤ 総利益 × 20%例:総利益$10,000なら、1日の利益は $2,000まで。これ以上出したら出金遅延。5日間で均等に利益を積む必要があり、かなり窮屈。
30%閾値(一般的)
最も一般的。Fintokei・Funded7など多くのファームで採用。
最大利益日 ≤ 総利益 × 30%例:総利益$10,000なら、1日の利益は $3,000まで。実務的には比較的守りやすい。
40%閾値(ゆるい)
一部のファームでのみ採用。一貫性を緩和したビジネスモデル。
最大利益日 ≤ 総利益 × 40%例:総利益$10,000なら、1日の利益は $4,000まで。1日の大勝ちも許容範囲。
50%超(実質ない)
ほとんどのファームで採用せず。ルール上「一貫性」と呼べない緩さ。
各ファームの一貫性ルール一覧
| ファーム | 一貫性ルール | 閾値 | 適用フェーズ |
|---|---|---|---|
| Fintokei 🎁 | 警告後のみ | 30%目安 | Funded口座のみ |
| Funded7 🎁 | OREF Rule 1(サイズ一貫性+QC) | 想定元本 ≤ MIN(中央値×2.5, Q3+1.5×IQR)、QC ≥ 0.90 | 出金時(合格時はティア判定) |
| Fundora | 33%一貫性ルール | 33% | 全フェーズ |
| FTMO | なし(明示的なConsistency Rule不採用) | - | - |
| The5ers | なし | - | - |
| FundingPips | 50% | 50% | 全フェーズ |
| FundedNext | プランによる | - | - |
| ThinkCapital | 50% | 50% | - |
| TradingCult | なし | - | - |
| Alpha Capital | 40% | 40% | - |
| E8 Markets | Performance段階のみ | 40%(E8 One)/ 35%(E8 Signature)/ なし(E8 Pro) | 評価段階は全プラン制限なし |
| ATFunded | 50%一貫性ルール(最大日利益上限) | 50% | Funded口座 |
※ 最新のルールは各社公式サイトで必ず確認してください。
「一貫性ルールがない or 50%以上で緩い」ファームを選ぶ = 大勝ち戦略が可能。一方、30%閾値ファーム はリスクを分散して日々コツコツ積むスタイルが強制されます。
具体的な計算例 3パターン
実際にどう計算されるかを3パターンで見ていきます。
例1:30%閾値を守れているケース(出金OK)
10日間の利益(ドル):月: $500火: $800水: $1,200木: $600金: $900月: $700火: $400水: $1,100木: $500金: $800
総利益: $7,500最大利益日: $1,200(水)比率: $1,200 / $7,500 = 16%30%閾値なら完全にOK。出金申請承認されます。
例2:30%閾値を違反してしまったケース
10日間の利益(ドル):月: $200火: $300水: $400木: $3,500 ← NFPで大勝ち金: $200月: $100火: $100水: $200木: $200金: $300
総利益: $5,500最大利益日: $3,500(木のNFP)比率: $3,500 / $5,500 = 64%64% → 大幅に違反。出金申請却下・待機。
例3:違反を回避するための追加トレード
例2の状態で、次週以降に 小さな利益をコツコツ積んで比率を下げる ことで違反解消:
追加5日間: 毎日$500ずつ利益追加利益: $2,500
新しい総利益: $5,500 + $2,500 = $8,000最大利益日は変わらず: $3,500新比率: $3,500 / $8,000 = 43.75%まだ30%を超えている。さらに$4,100の追加利益が必要($3,500 / ($5,500 + $4,100 + $2,500) = 29.7%)。
つまり 一回の大勝ちを薄める にはかなりの追加トレードが必要。NFPで一発当てても素直に喜べないのが一貫性ルール系ファームの宿命です。
payout時に初期化されるルールの実務
多くのファームで、出金処理が完了すると一貫性チェックはリセット されます。つまり:
- Phase通過後の最初の出金まで: 累計ベースでチェック
- 初回出金完了後: 「この出金以降の新しい利益」で再計算開始
- 以後も各payoutごとにリセット
この仕組みがあるため、出金後は再び小さく積めば次の大勝ちも許容される可能性 があります。
違反しても口座破綻ではない
一貫性ルール違反は基本的に 出金遅延のみ。
- DD違反: 即口座停止(ブリーチ)
- 一貫性違反: 口座は生きていて、出金だけ待たされる
「ヤバい、負けちゃうかも」と焦らずに、小さな利益を積み足して比率を下げる だけで解決できます。
ただし、繰り返し違反・極端な違反(比率80%超など) の場合は、警告→口座審査→停止のリスクもゼロではないので、最初から意識してトレードすべき。
一貫性を保つロット設計テクニック
テクニック1:ロット・リスクを均等化
毎トレードのリスク(損失額)を 同じ大きさに固定 する。一貫性ルールが見るのはサイズの「ばらつき」で、サイズの大きさではありません。大きさは日次損失・最大損失・1トレードアイデアの上限といった規約の上限の内側で、張れるだけ張ってかまいません。避けるのは、普段の数倍のロットを1回だけ入れる(バルクトレードで1トレードだけ5%リスクを取る)ような張り方です。
テクニック2:1日の最大利益を制限
1日の利益上限を 「閾値 × 目標」より少し下 に置き、そこに届いたらその日は建てない。
例:$100K・目標8%($8,000)・30%閾値
- 1日の上限: $2,400 未満(目標の30%)
- 上限に届いた日は手を止め、残りは翌日以降に回す
縛っているのは一貫性ルールの閾値なので、上限はそこまで使ってかまいません。これより手前で止める理由はありません。
テクニック3:利確タイミングの分散
同じトレードでも TPを分割 して段階的に利確:
- 1/3: +10pips
- 1/3: +20pips
- 1/3: +30pips以上
同じトレードでも日をまたぐと別カウントになるので、スイング+一部当日利確 の組み合わせで自然に分散。
テクニック4:週末のポジション調整
ニュース取引OK・週末持ち越しOKなファームなら、週末のポジションで月曜日のギャップを利益化 するテクニック。週をまたぐと「別の日の利益」とカウントされるため、一貫性を保ちやすい。詳細は スキャル・ニュースルール比較 参照。
テクニック5:EA Trackerで比率をリアルタイム監視
prop-memo.com の /pnl ダッシュボードを使えば、日次利益と累計利益の比率 をグラフ表示できます。一貫性閾値に近づいたらアラート → 手動で取引ペース調整。
一貫性ルールがないファームの選び方
一貫性ルールを気にしたくない人は以下を選ぶ:
無し or ゆるい(50%以上)ファーム
- The5ers(明示的Consistency Rule なし)
- FTMO(明示的Consistency Rule なし)
- FundingPips(50%)
- ThinkCapital(50%)
- E8 Markets(なし)
- TradingCult(なし)
これらのファームなら、NFPで一発当てて$3,000 利益 のような派手な取引も問題なく出金できます。
ルールあり(厳しい)ファーム
これらは「日々コツコツ積める人向け」。短期決戦派には向きません。
よくあるQ&A
Q1. 同じ日に複数回大勝ちしたら1日分として計算される?
はい。「日」単位の集計 なので、1日の中の複数トレードは合算されます。
Q2. 損失を出した日の扱いは?
通常、マイナスの日は計算に入れず、プラスの日だけで比率を計算。ただしファームによって扱いが異なるので要確認。
Q3. 複数ポジション同時保有時の扱いは?
各ポジションのクローズ時刻で判定。同時保有していても、別の日にクローズすれば別カウント。
Q4. Phase1の一貫性違反でもPhase2に進める?
ファームによる。Fintokei は Phase通過時に一貫性違反だと通過自体が承認されない ケースあり。Funded7 は合格自体は承認されるが、Rule 1 未達だと Gold(リスク3%)ではなく Silver(リスク2%)ティアからのスタートになる。FTMOは明示的な一貫性ルールがないため関係なし。
Q5. 一貫性ルールは意味ある?
プロップ運営側としては意味があり、トレーダー側としても「規律あるトレード」を強制される意味で 副次的な教育効果 はあります。短期的には窮屈ですが、長期的にはメリットの方が大きいという意見も。
prop-memo.com の関連ツール
- 🔍 プラン比較・検索 — 一貫性ルールの有無でフィルタ可能
- 📊 統計・出金実績 — 一貫性厳格度と合格率の相関
- 💰 収支ダッシュボード — 日次利益と累計利益の比率をグラフ化
- 🤖 EA Tracker — 自動で一貫性比率を計算・アラート
一貫性ルールは 「理解すれば守れる」ルール。避けるより、仕組みを知って共存するのが合理的です。
この記事を書いた人
ホソノP |プロップファーム攻略の人
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