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ナンピンが使えるプロップファーム|規約が禁止しているのは「買い下がり」ではなく「ロットを増やすこと」だった

公開日: 2026/9/16更新日: 2026/10/2

🔄 2026年10月2日に19社で確認し直した最新版があります → 【2026年10月】ナンピン・マーチンOKのプロップファーム。主な変更点は、E8 Markets が公式ヘルプでマーチン可と明記していたこと、FundingPips が9月28日以降の新規口座でトレードアイデアの上限とストライク制を廃止したこと、City Traders Imperium 1ステップは全トレードに60秒以内のSLが必須なこと(SLなしのナンピンは不可)です。本記事は段数の計算のために残しています。

※ 本記事は各社の公開規約・ヘルプセンターを2026年9月16日に確認した内容です。投資助言ではありません。ナンピン・マーチンゲールは損失が急拡大しうる手法です。ファーム固有のルールは頻繁に更新されるため、購入前に必ず各社公式サイトでご確認ください。

「プロップファームはナンピン禁止」という話をよく見かけますが、規約を読むとほとんどの場合そう書かれていません。

禁止されているのはマーチンゲール、つまり「損失のあとにロットを増やす」行為のほうです。同じロットで買い下がる、あるいは減らしながら買い下がるナンピンは、多くのファームで規約上は問題になりません。

この線引きを一番はっきり書いているのが Funded7 です。

結論:先に答え

ファーム等ロット/減ロットのナンピンマーチン(ロット増)実際に効いてくる縛り
Fintokei可(禁止リストに無い)可(2025年7月に明示解禁)全建玉合計の含み損が残高の3%/市販EA不可
City Traders Imperium 1ステップ可明示的に許可残高ベース5%トレーリング/市販EAも可
Funded7可(公式が明記)Rule 4 で名指し禁止ティア別リスク上限 1〜3%
FTMO名指しなし名指しなし「著しく大きなポジション」条項/同時200ポジ
E8 Markets名指しを確認できず同左裁量で1トレードアイデア1%に制限しうる条項
Funding Pips名指しなし名指しなしRisk Per Trade Idea 違反での閉鎖報告が最多
Hantec Trader名指しなし名指しなし一方向ベット禁止/Funded口座は含み損合計が初期残高の3% で即失格
Moneta Funded—禁止グリッドも禁止/EAは自作のみ
Eightcap Challenges—禁止グリッド・ヘッジも禁止/同時10ポジ上限
Alpha Capital——完全自動EAが全面禁止(手法以前の問題)

EAで回すなら Fintokei か City Traders Imperium、裁量でやるなら Funded7 も候補という並びになります。

規約はナンピンとマーチンをどう分けているか

Funded7 の書き方が一番わかりやすい

Funded7 は Rule 4 でマーチンゲールを名指しで禁止しています。禁止されているのは「損失後にロットを幾何級数的に増やす行為」で、公式は具体例まで出しています。

  • BANNED:1.0ロット → 1.5ロット → 2.0ロット と増やしていく
  • SAFE:同ロット、または減らしながら買い下がる(Rule 2 のリスク上限内であれば)

つまり Funded7 の禁止対象はロットカーブであって、買い下がりそのものではありません。「ナンピン禁止」と要約してしまうと、実際には使える手法を捨てることになります。

Fintokei は2025年7月にマーチンごと解禁した

Fintokei はマーチンゲールも含めて明示的に許可に切り替えています。公式ヘルプの原文はこうです。

"As of July 28, 2025, Martingale Trading & Aggressive Averaging is no longer listed among our prohibited trading practices." "You will not be penalized for using Martingale or Aggressive Averaging."

同じページで推奨はしないと明記したうえで、代わりの歯止めとして Maximum Risk limit on open trades と Daily Loss Limit を挙げています。「手法は縛らない、リスク量で縛る」という方針転換です。

2026年9月16日に禁止取引慣行のページを確認したところ、禁止は9項目で、そこにナンピンもマーチンもグリッドも入っていませんでした。入っているのはレイテンシーアービトラージ、ティックスキャル、コピートレード、第三者EA、複数プロファイル、端末共有、IP偽装、第三者決済、複数口座間の両建てです。

FTMO は名指しせず、別の条項で効かせる

FTMO の禁止取引慣行にもマーチンやナンピンの名指しはありません。代わりに効くのがこの条項です。

「他の取引と比べて著しく大きなポジションサイズで建てること」

マーチンは最終段が初段の数倍になるので、この条項に正面から当たります。 一方、等ロットのナンピンは「著しく大きい」ポジションを作らないので、この条項では引っかかりにくい。ここでもロットカーブが分岐点になっています。

実際に段数を決めるのは「合計ロット」

ナンピンで口座を落とすのは規約の禁止条項ではなく、含み損の上限です。そして計算に効くのは平均建値ではなく合計ロットです。

$100K 口座・含み損上限3%(=$3,000)で、XAUUSD を $10/oz 間隔・5段のナンピンに入れた場合を見てみます。

等ロット(0.2ロット × 5段=合計1.0ロット)の場合

最終段まで入った時点で平均建値は初段から $20 下、価格は初段から $40 下です。

Code
含み損 = 1.0ロット × 100oz × $20 = $2,000
残りの余白 = $1,000 ÷ 100oz = $10/oz

マーチン(0.1→0.2→0.4→0.8→1.6=合計3.1ロット)の場合

同じ間隔・同じ段数でも、平均建値が下に引っ張られるので含み損の額そのものは近い値になります。ところが建玉量が3.1倍あるので、そこから先の値動きの重みがまったく違います。

Code
含み損 = 3.1ロット × 100oz × $8.4 = $2,604
残りの余白 = $396 ÷ 310oz = $1.28/oz

同じ5段でも、最終段を入れた直後に残っている余白は $10/oz 対 $1.28/oz で7.8倍違います。 マーチンが禁止されがちな理由は、道徳の問題ではなくこの数字です。最終段を入れた瞬間に、口座の寿命がほぼ値動き1本分しか残らない。

設計するときは「何段入れられるか」ではなく、最終段を入れた直後に何ドル分の余白が残るかで決めてください。

ファーム別の注意点

Fintokei:3%の上限が同時に開いている全ポジションの合計に効きます。銘柄も方向も問いません。複数通貨ペアで同時にナンピンを回すと枠を食い合うので、口座あたり1系統に絞るのが安全です。加えて市販EAが使えない(禁止事項の4番目)ので、買ってきたナンピンEAは載せられません。なおこの3%警告は口座をまたいで累積し、3回で1%制限、6回で全口座に制限がかかります。

City Traders Imperium 1ステップ:ドローダウンが Balance Based(最高残高 − 開始残高の5%)で、含み損では床が動きません。ナンピンのように含み損を抱えて戻りを待つ設計と正面から噛み合う、今回唯一の器です。第三者製EAも所有証明なしで許可されています。ただしこの条件は1ステップ専用で、2ステップ・Instant・Direct は「自作EAのみ・マーチン不可」の別物です。

Funded7:リスク上限がティア別(Gold 3% / Silver 2% / Bronze 1%)で、SLを置かない場合は ATR(14)×1.96 で想定リスクを算定されます。ナンピンEAでSLなし運用にすると、この換算で上限に当たりやすくなります。

Hantec Trader:一方向ベット禁止の条項があり、片方向に建て増し続けるナンピンは説明を求められる可能性があります。Funded口座では全ポジション合算の含み損が初期残高の3%に達した時点で即失格(評価中はこのルールなし)。さらに1トレード3%超のリスクを常習すると、裁量で Risk Management Group に入れられレバレッジが下がります。

Funding Pips:Risk Per Trade Idea 違反での口座閉鎖報告がレビューの不満で最多です。名指しの禁止がないぶん、裁量判断で閉じられるリスクをどう見るかになります。

ナンピンとマーチンの中間(減ロット)はどうか

減ロットで買い下がる設計は、規約上もっとも安全な部類です。Funded7 は明示的に SAFE と書いていますし、FTMO の「著しく大きなポジション」条項にも当たりません。合計ロットの伸びが抑えられるので、上の計算でいう余白も残ります。

期待値の面でも、当サイトの検証ではナンピンに損切りを足した構成が一貫性ルールの通過率を13.2%から41.2%まで改善しました(検証記事)。ナンピン単体ではなく、ナンピン+損切り+ロット固定が、規約とも期待値とも折り合う設計です。

FAQ

Q. プロップファームはナンピン禁止ではないのですか?

多くのファームで名指しの禁止はありません。 禁止されているのはマーチンゲール、つまり損失後にロットを増やす行為のほうです。Funded7 は「1.0→1.5→2.0とロットを増やすのは BANNED、同ロット・減ロットで買い下がるのは SAFE」と具体例つきで書いています。「ナンピン禁止」と要約すると、実際には使える手法を捨てることになります。

Q. マーチンゲールを公式に許可しているファームはありますか?

Fintokei と City Traders Imperium(1ステップ)です。 Fintokei は2025年7月28日に禁止リストから外し「使っても罰しない」と明記、CTI は1ステップのルール表で "Martingale: Allowed" と書いています。どちらも推奨はしておらず、リスク量の上限で歯止めをかける方針です。

Q. 市販のナンピンEAを買って使えますか?

City Traders Imperium の1ステップなら使えます(第三者製EAを所有証明なしで許可)。Fintokei は市販EAが禁止なので、ナンピン自体は許可されていても買ってきたEAは載せられません。自作するか、自分でパラメータを組んだものに限られます。

Q. 何段まで入れていいですか?

段数ではなく「最終段を入れた直後に残る余白」で決めてください。 含み損上限3%の$100K口座で、$10/oz間隔・等ロット5段(合計1.0ロット)なら最終段直後に $10/oz の余白が残ります。同じ5段でもマーチンだと合計3.1ロットになり、余白は $1.28/oz まで落ちます。段数が同じでも寿命は7.8倍違います。

Q. Fintokei の3%は銘柄ごとですか、口座全体ですか?

口座全体です。 同時に開いている全ポジションの含み損合計に効き、銘柄も方向も問いません。複数通貨ペアで同時にナンピンを回すと枠を食い合うので、1口座1系統に絞るのが安全です。さらにこの警告は口座をまたいで累積し、3回で1%制限、6回で全口座制限、10回でサービス終了です。

Q. 損切りを入れるとナンピンの意味が無くなりませんか?

期待値の面ではむしろ逆でした。 当サイトの12構成の検証では、ナンピン単体の一貫性ルール通過率は13.2%と使い物にならず、損切りを足すと41.2%まで上がり、一貫性ルールへの免疫も維持されました。規約側でもリスク上限が明確になるので、損切りを置いた設計のほうがプロップ口座とは相性が良いです。

Q. グリッドやトラリピも同じ扱いですか?

別条項になることが多いです。 Moneta Funded と Eightcap Challenges はグリッドを名指しで禁止しています。一方 Fintokei の禁止リスト9項目にはグリッドが入っていません。詳しくはグリッド・トラリピが使えるプロップファームにまとめました。

参照ソース

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この記事を書いた人

ホソノP |プロップファーム攻略の人

自分のお金でチャレンジを買い、出金まで記録して検証しています。記録した出金は Fintokei・Fundora・Funded7 で合計 610万円、The5ers で $4,776(2026年9月時点)。半裁量EA「ELDRA」の作者。

プロフィールと出金実績X @hosono_p

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